全道大会情報

平成17年度 第17回全道ユース(U-15)サッカー選手権大会  兼 
高円宮杯第17回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会    北海道大会 道北ブロック大会

会場 旭川市富沢多目的運動広場

緑が丘8−0(5−0)OSA旭川
得点者 堤(16分,19分),深川(21分),北條(23分,29分,41分),鷹橋(39分),熱田(47分)〔緑〕
警 告 三浦(緑)
緑が丘 GK大橋 DF鈴木,片岡,増田,岸本 MF北條,村岡,熱田,鷹橋  FW深川,堤
交替/GK西川 FP黒沼,三浦,成田祐,広重,前川,山上,川田
OSA GK高橋 DF室林,田鎖,稲田 MF高木,浦木,平尾,稲垣,工藤 FW杉原,北崎
主審/西川(聖園) 副審/添田(春光台),高原(北門) 第4審/對馬(富良野東)
【戦評/辰田(神居東)】
 時折強風の吹く中,気温もそれほど上がらずまずまずのピッチコンディションでの戦いとなった。DFラインを速い上げ下げでコンパクトを保ち,速いサッカーのOSAと細かくパスをつないで決定機をつくっていく緑が丘の対戦。出だしはお互いの持ち味でなかなかシュートチャンスをつくれない。緑が丘はMF北條,鷹橋のシュートや鈴木のドリブル突破でチャンスを作るがOSAのGK高橋のセーブでゴールを割ることができない。直後,OSAの杉原がドリブルでゴール近くまで進み自らシュートするが決まらず。15分ゴール左25m付近で得たFKを緑が丘村岡がゴール前に飛び出した堤の頭に合わせ先制の1点をあげる。19分緑が丘は村岡からDFのウラへのロングパスが堤にとおり,距離はあったが堤が2点目のシュートを決める。21分ゴール前の混戦の中,シュートコースがあいたところに落ち着いて深川がシュートを決める。攻撃の手を休めない緑が丘は続く23分,サイドにつなぎながらゴールに近づき最後は堤のセンタリングを北條がボレーシュートを決め4点目をあげる。直後OSAの高木がシュートするがGK大橋の正面に終わる。OSAは徐々にDFラインが下がり始め後からのサポートが得られず何度もドリブルで打開を試みるが緑が丘の落ち着いた守備になかなかシュートチャンスが得られない。前半終了間際,緑が丘堤のスルーパスに北條が走り込みドリブルで持ち込んでGKと1対1になり落ち着いて5点目をあげる。
 後半は開始2分OSA杉原がドリブルで持ち込みMF稲垣がスイッチしてシュートするが決まらず。39分緑が丘は村岡がドリブルでゴール近くまで進み,熱田を経由して外でフリーの鷹橋に落とすと鷹橋は落ち着いてゴールを決める。続く41分DF片岡がサイドをドリブルでかけあがりゴール前に飛び込んできた北條にドンピシャに合わせると,北條はヘッドできれいなゴールをあげハットトリックを完成させた。47分には熱田が自らドリブルで中央を突破し,ゴールを決める。スコア的には差が付いてしまった試合であったが,常に前にねらって攻撃的に戦うOSAの選手が最後まであきらめずに取り組む姿が大変印象に残っている。
北 星4−1(2−0)鴛 泊
得点者 山崎(2分,49分),下川原(5分),鎌塚(39分)〔北〕荒木(54分)〔鴛〕
警 告 入井翔,荒木(鴛)
北 星 GK大場 DF下川原,松原,小林 MF平山,山崎,杉本,鎌塚,尾崎 FW大森,岡
交替/FP三浦,梅津,小橋川,若松
鴛 泊 GK佐々木 DF三上,長谷川来,岩木,蠣崎 MF入井翔,森下,荒木,南 FW入井飛,長谷川大
交替/FP一橋,下江
主審/五十嵐(東神楽) 副審/阿部(附属),丸田(啓北) 第4審/原口(協会)
【戦評/鈴木(愛宕)】
 先制点は北星だった。左サイドに流れたMF鎌塚からファーサイドに入れたクロスをGKと交錯しながらMF山崎がゴール前に押し込む。5分にはDF下川原からゴール正面に走る鎌塚に合わせたボールがGKの前でワンバウンドし,GKの頭上を越えそのままゴールとなる。11分にはいい位置で得たFKを鎌塚が直接ねらいボールはDFの間を抜けるがGK佐々木が正面でキャッチ。一方鴛泊はMF入井翔,荒木が中盤からドリブル突破をねらうがシュートを打つことができない。18分鴛泊は右サイドで得たFKを荒木がファーサイドで待つ入井翔に合わせるが入井翔のヘッドは枠をとらえられず。前半も終盤にさしかかった20分すぎから雑なプレーが目立ち始めた北星に対して鴛泊は右サイドから森下,荒木がいいセンタリングを入れチャンスを作るがゴールならず。序盤に2点をとった北星が楽に試合を進めるかと思われたが,終盤は鴛泊優勢で前半が終了した。
 早い時間でまず1点を返したい鴛泊とハーフタイムで修正を加えてきた北星。後半両チームともに動きのよい展開となる。38分北星は鎌塚が中盤で奪ったボールをDゾーンまでドリブルで持ち込み右足でシュート。ボールはGKの手をはじいてネットを揺らした。荒木が中心となって積極的にしかける鴛泊だがセーフティーに守るDFラインと前戦の間を北星が支配し苦しい展開となる。49分北星は左サイドからMF平山が入れたセンタリングをファーサイドに走り込んだ山崎がヘッドで合わせ4点目をあげる。一矢を報いたい鴛泊は54分ペナルティエリア左わずか外で得たFKを荒木が直接ねらう。ボールは壁の上を越えゴール左隅に決まり1点を返した。3点差のついたゲームだが内容的には五分。北星としては課題の残る試合となった。
広 陵3−0(1−0)永山南
得点者 田中(5分),石井(32分,38分)〔広〕
警 告 千代(永)
広 陵  GK岡本 DF菊地,足立,串橋 MF田中,村松,加藤,小林,阿部 FW岩田,石井
交替/FP作田,近藤,中田
永山南 GK阿部陽 DF川瀬,千代,宮川 MF木村,濱市,牧野,石井克,片山 FW猪又,野島
交替/FP加藤,阿部岳
主審/渡部(協会) 副審/目黒(神楽),堀(永山) 第4審/西川(聖園)
 開始早々は永山南が攻勢に出る。MF石井克つが右に左に幅広く動き起点となって攻撃をしかける。しかし広陵は最初のチャンスを生かして先制する。3分カウンターから左サイドの田中にスルーパスが出ると,田中はまったくのフリーで抜け出し左足で強烈なシュート。GKの肩口を破ったシュートがゴールネットを揺らした。広陵はボールポゼッションしながらワイドな攻撃をしかける。MF村松が中盤の底でボールを散らし,左からは田中,右にはトップから流れた岩田が進出。石井のポストプレーも冴え,少ないタッチから永山南DFのギャップをつく。しかし,永山南もDF川瀬が必死のディフェンスでくい止める。11分広陵は村松が石井とのワンツーパスで抜け出した後,DF,GKをかわし無人のゴールにシュート。しかし,慎重になりすぎたシュートはゴールポストに当たり,絶好のチャンスを逸する。20分には右サイド後方からMF阿部がロングフィードをスペースに入れる。走り込んだ岩田が相手DFと競り合い,GKとDFの間に絶妙のアーリークロス。そのボールに石井がからみ流れたところをMF小林がシュートを放つがわずかにゴールならならず。攻勢の広陵は左サイドの田中に切れのよいプレーが随所に見られ,左サイドから何度も崩しにかかる。永山南は石井克がボールにからんで広陵の守備のほころびを探すが,広陵加藤,村松の両ボランチの守備への切り換えも速く,菊地,足立のCBコンビもタイトなマークで永山南の駿足2トップ野島,猪又を押さえ込む。
 後半開始早々広陵が貴重な追加点を奪う。岩田が中盤でボールを受けると石井にスルーパス。相手DFと競り合いながら石井は抜ききらないうちに右足でシュート。GKはタイミングをとることができず,ボールはゴール左に転がり込んだ。さらに広陵は38分スルーパスに反応した田中がシュート。GKがはじいたところを石井がきっちりとつめてだめ押しの3点目を奪った。永山南は中盤の運動量が不足し,広陵の中盤にやすやすとサイドチェンジを許し,ずるずるとラインをさげざる得ない。そのため,フォローも遅れ猪又,加藤がシュートを放つものの単発な攻撃となる。結局試合はこのままタイムアップ。田中の左サイドからの崩しと岩田,石井のコンビネーションで3点を奪った広陵が永山南を3対0で下し初戦を白星で飾った。
コンサドーレ旭川4−0(2−0)士別中
得点者 箭原(4分,32分),近藤(36分),山田海(58分)〔コ〕
コンサ GK宮崎 DF鈴木,菊地,田辺 MF佐藤佑,河本,近藤,志摩,内田 FW藤田,箭原
交替/GK本池 FP塚原,山田陽,菅野,木島,山室,藤村,山田海,越川
士 別 GK大ア DF宮本,佐藤,服部 MF田中,谷,松下,石川,市村 FW森徹,高田
交替/FP竹田,桶口
主審/沓沢(協会) 副審/宮川(東光),目黒(神楽) 第4審/五十嵐(東神楽)
【戦評/小林(緑が丘)】
 開始早々から試合はコンサペースで進む。4分にはCKのチャンスからFW箭原が右足インサイドで丁寧なボレーシュートを決め早くも1点を先制する。続く6分右中盤からのスルーパスを左サイドに位置した近藤が落ち着いて処理。ドリブルからゴール右隅にシュートを決め2点目を奪う。10分過ぎから士別も素早いアプローチからボールを奪い,コンサ陣内へと攻め入るがコンサDF陣の堅い守りのなかなかシュートまでつなぐことができない。その後もコンサのボール支配率の高い中でゲームが進行し,士別ゴールを脅かすが,士別の必死のディフェンスになかなか追加点を奪えないまま前半は終了する。
 後半スタートから勢いよく相手陣内に攻め入るコンサは後半開始早々のCKのチャンスは逃したものの32分中盤でのショートパスを上手につなぎ箭原がDFのウラでパスを受け中央左からドリブルでゴール前に向かいゴール右隅にシュートを落ち着いて決める。前半同様コンサペースでゲームは展開し,再三に渡りシュートを放つが士別GK大崎が体を張ってゴールを守る。士別はトップを3枚に増やし,ロングボールからコンサDFの突破を図ろうとするが,なかなか意図したボールを放り込むことができずチャンスをつかめない。58分右からのセンタリングをペナルティエリア内の選手がスルー。流れてきたボールを交替出場の山田海が蹴りこみ4点目を奪う。ロスタイムに士別は最後の猛攻を見せ,コンサゴール前に攻め入りFKのチャンスを得るがGKに阻まれタイムアップ。終始落ち着いた攻守を見せたコンサの圧勝であった。
北 星1−0(0−0)OSA旭川
得点者 松原(33分)〔北〕
北 星 GK大場 DF下川原,松原,三浦 MF平山,山崎,杉本,鎌塚,尾崎 FW大森,岡
交替/FP内田,若松
OSA GK高橋 DF室林,稲田,高木 MF田鎖,北崎,平尾,稲垣,工藤 FW杉原,大竹
主審/對馬(富良野東) 副審/阿部(附属),高原(北門) 第4審/矢吹(神居東)
【戦評/鈴木(愛宕)】
 両者ともに2試合目。緑が丘の大敗を喫したOSAと勝利したものの課題の残った北星の対戦はOSAのキックオフでスタート。序盤前線で張る杉原に縦パスを入れシュートをねらうOSAと鎌塚を起点にサイドからの崩しをねらう北星。両者の攻防が繰り広げられるが,決定的なチャンスを作ることができない。OSAは遠目からのシュートを放ち,先制点をねらうが枠をとらえることができない。一方北星はDFの間を割るスルーパスで何度もチャンスを作りかけるがことごとくオフサイドでチャンスをつぶしてしまう。両者決め手を欠いた状況が続く。29分北星は右サイド25m付近のFKを鎌塚が直接ねらい,ボールはバーに当たり跳ね返ったところをFW大森がシュートするがGKの正面をつく。
 33分北星は大森がハーフウェー付近からクリア。OSADFに当たってこぼれた球をDF松原が右足でシュート。GK高橋が横っ飛びで反応するがボールはゴール左隅に突き刺さった。1点を追う形になったOSAだが,杉原の切れのある動きと稲垣の突破でゴールをねらい,北星陣内での攻防が続く。46分には稲垣からのパスを右サイドに開いた杉原がワンタッチでDFを抜き切れ込むがラストタッチを誤りシュートをうつことができず。55分には稲垣が右サイドDFと競り合いながら持ち上がり体制を崩しながらもクロスボールを入れ,平尾が左足で鋭いロングシュートを放つもゴール右にはずれる。その後もOSAの攻勢が続くが北星は必死の守りで1点を守りきった。
緑が丘9−0(2−0)鴛 泊
得点者 堤(12分,25分),鷹橋(32分,57分,59分),成田祐(35分,36分),深川(40分),北條(50分)〔緑〕
緑が丘 GK大橋 DF鈴木,片岡,川田,岸本 MF北條,村岡,熱田,深川 FW鷹橋,堤
交替/GK西川,松岡 FP黒沼,三浦,成田祐,広重,前川,山上
鴛 泊 GK佐々木 DF三上,長谷川来,岩木,蠣崎 MF入井翔,森下,荒木,南 FW入井飛,長谷川大
交替/FP高橋,下江,一橋,福島
主審/原口(協会) 副審/添田(春光台),丸田(啓北) 第4審/渡部(協会)
【戦評/五十嵐(東神楽)】
 高円宮杯道北ブロック第2戦は初戦OSAに快勝した緑が丘と道北地区代表の鴛泊との対戦となった。試合はお互いこの日2試合目ということもありスローテンポな立ち上がりとなった。3分緑が丘はFW鷹橋のロングフィードに堤が反応,DFラインのウラに抜け出して30mの距離からシュートをうつもGKに跳ね返され,こぼれたところを深川がペナルティエリアライン上からシュートするも再びGKの正面をつき,得点には至らない。12分緑が丘が先制点をあげる。深い位置でパスを受けた熱田が村岡に落とし,左足で低くて速いアーリークロスを入れる。このボールを堤がゴール右に押し込み,先制した。24分には深川が左サイドからゴール前にアーリークロス。これを堤がシュート。鴛泊GK佐々木も一度はファインセーブを見せるもこぼれ球を堤が冷静に押し込み2点目をあげる。緑が丘は2点目をあげたもののパスやファーストタッチにミスが多く,やや集中力を欠く前半であった。一方鴛泊はキャプテン荒木を中心に粘り強いDFが目立った。
 後半やや動き出しのよくなった緑が丘は32分ピッチ中央でボールを奪った鷹橋が中央突破しペナルティエリアに進入。GKの動きをよく見て右足でシュート,鴛泊の出鼻をくじく追加点をあげる。その後も着々と得点を重ねた緑が丘が8対0で勝ち,決勝大会に向けて前進した。




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