全道大会情報

平成16年度 第16回全道ユース(U-15)サッカー選手権大会  兼 
高円宮杯第16回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会    北海道大会 道北ブロック大会

会場 旭川市富沢多目的運動広場

北門中学校 広陵中学校 永山南中学校 名寄SC 勝点 得点 失点 得失点差
北門中学校 ○1-0 ○1-0 ○8-0 9 10 0 10
広陵中学校 ●0-1 ○2-1 ○2-1 6 4 3 1
永山南中学校 ●0-1 ●1-2 ○3-1 3 4 4 0
名寄SC ●0-8 ●1-2 ●1-3 0 2 13 -11

9月12日(日)
広陵中2−1(1−0)永山南中
得点者 室井(4分),菱木(46分)〔広〕村中(47分)〔永〕
警 告 志摩,足立(広)川瀬(永)
広 陵 GK久保田 DF宮原大河,宮原大枝,志摩,瀧本 MF室井,菱木,大谷,村松 FW石井,岩田,
交替/FP足立,阿部
永山南 GK阿部 DF川瀬,吉村,菅原 MF野田,上田,佐々木,石井,工藤 FW加藤,村中
交替/FP武田,濱市
主審/沓澤(旭川協会) 副審/丸田(啓北),川口(コンサドーレ旭川) 第4審/對馬(富良野東)
【戦評/目黒(神楽)】
  高円宮杯北海道大会道北ブロック大会2日目。さい先良く1勝を挙げた広陵中と惜しくも終了間際に点を取られ後がない永山南中の試合は、穏やかな快晴のもと予定通りにキックオフ。永山南は上田、野田のボランチよりFWへのロングキックで広陵のフラットディフェンスの裏をねらった攻撃。一方の広陵は、菱木、村松を中盤に正確なショートパスからの攻撃とサイドバックのオーバーラップで攻撃を仕掛ける。広陵は開始5分、ペナルティエリア手前でボール受けたFW石井が左から上がってきたMF室井へパス、室井は飛び出してきたGKを良く見ながら丁寧にゴール左へシュート。早々に得点を挙げる。失点に目覚めたかのように永山南は攻撃を仕掛ける。6分、ペナルティエリア右にドリブル突破した上田からマイナスで石井が受け、シュートするかと思われたが中央へ流れ上がってきた野田へパス、渾身の力でシュートを打つがバーをかすめノーゴール。その後も上田のドリブル突破や、石井からのディフェンスライン裏へのスルーで勝負を掛けるが、広陵DF陣の早い寄せとGK久保田の広い守備で永山南の攻撃をシャッタアウトする。失点後は永山南のペース。昨日とは違い、素早い動き出しで、迫力のある攻撃であったが、開始早々の失点が響きそのまま前半終了。
 後半は、相手の出方を見るかのように落ち着いたスタートとなるが、徐々にお互いのペースが上がり攻撃が激しくなる。しかしながら、旭川トレセンU−15GK久保田、旭川トレセンU−14GK阿部の好判断、好セーブが連発し両チーム得点できず、緊迫したゲームとなる。均衡を破ったのは広陵。後半21分、永南サイド右奥からのスローインをFW岩田が受けセンタリング。MF阿部が中央へ折り返し詰めたMF室井が2点目を決める。負けられない永山南も後半23分、MF工藤が広陵GKからのスローをインターセプトしセンタリング。詰めていたFW村中が丁寧に決め1点を返す。俄然元気の出た永山南。波状攻撃を掛けるがゴールを割ることができない。終了間際、広陵ディフェンスラインを突破したMF工藤が上がっていたGKの位置を見てループシュート。入ったかに見えたシュートはゴール前でバウンドしバーを超える。ここでタイムアップ。広陵GK久保田と永山南GK阿部の素晴らしいセービングで引き締まった試合は、丁寧にチャンスをものにした広陵の勝利となった。
北門中8−0(3−0)名寄SC
得点者 佐々木(12分),鈴木陸(23分,28分),宿村(24分,30分),石田(26分),服部(50分)〔北〕
退 場 斉藤(名)
警 告 石田(北)
北 門 GK猿渡 DF石田,渡邉,柳谷 MF若狭,岸山,佐々木,鈴木陸,早坂 FW市場,宿村
交替/FP服部,横田,角谷,鈴木拓,三谷,高橋伸,相澤,長井
名寄SC GK大谷 DF菊地,近田,斉藤,村松 MF吉井,簑島,池田,佐藤 FW佐々木,山崎 
交替/FP,吉田,塩見,倉澤
主審/矢吹(神居東) 副審/添田(春光台),村山(愛宕) 第4審/五十嵐(東神楽)
【戦評/小林(緑が丘)】
  北門対名寄FCの試合は開始早々から北門ペースでゲームが展開する。シュートにつながるラストパスが連続し,名寄も前線へとボールを送り込むが,北門DFにはじかれチャンスを作ることができない。北門は3分過ぎにCKを市場が押し込みネットを揺らすが惜しくもオフサイド。7分には25m付近のFKのチャンスを得るがミスキックで得点できない。更に10分過ぎには北門の左からのセンタリングを宿村がヘディングでねらうがGK大谷正面となる。このまま名寄が北門の攻撃をしのぎきるかと思われた12分,北門MF若狭が左からアーリークロスをゴール前に放り込むとMF佐々木が合わせて1点目を奪う。1点を先制した北門は本来の動きを取り戻し,中盤でボールを支配する。中央,そしてサイドからの突破を繰り返す。15分には佐々木からパスを受けた市場がドリブルで中央を突破し,GKと1対1となったところを名寄DFがたまらずファウルし,退場処分を受ける。1名少ない状態の名寄であるが,トップにボールをつなぎ攻撃のチャンスをつかもうとする。18分にはボールを受けた名寄FW山崎が中央突破を図ったところを北門DFがファウル。警告を受ける。30m付近のFKを得た名寄であるがシュートはゴ−ル上に大きくはずれてしまう。その後は北門がペースを崩すことなく落ち着いてゲームを進める。23分にはCKを左に位置した北門鈴木陸が頭で合わせて2点目。24分にも石田からパスを受けた宿村が単独突破,ゴール右へ3点目をたたき込む。
 後半も攻撃の手を緩めない北門は石田が左からドリブルで切れ込みDFをかわしてシュート,ゴール左へシュートを決める。更に28分市場からパスを受けた鈴木陸がシュートを放ち5点目をあげる。名寄は3・4・2のシステムで対応するが中盤とトップの間隔があきすぎてボールをつなぐことができない。名寄3バックは北門の攻撃をなんとかしのごうと頑張るが枚数不足から対応が遅れてしまいボールをクリアするのがやっとの状態となってしまう。32分には若狭が25m付近から豪快なドリブルシュートを放ち6点目を奪う。名寄はトップにあがった村松にボールを集め,右からの攻撃を展開し始めるが北門DF陣に抑えられラストパスをつなげることができない。44分には中央でボールを受けた宿村がDF二人をかわし中央突破,ドリブルシュートをゴール右に決める。50分には服部が右からDFを振り切り独走。ゴール前へ切れ込み絶妙のシュートをゴール右に決める。試合は8対0となり北門の選手層の厚さを感じさせられたが,名寄GK近藤のがんばりも目立った。
北門中1−0(0−0)広陵中
得点者 石田(50分)〔北〕
北 門 GK寺本 DF三谷,渡邉,柳谷 MF若狭,服部,佐々木,石田,岸山 FW早坂,宿村
交替/GK猿渡 FP相澤,横田,角谷,鈴木陸,鈴木勇
広 陵 GK久保田 DF宮原大河,太田,田中,瀧本 MF室井,菱木,菊地,村松 FW阿部,岩田
交替/FP橋本,大屋,木屋
主審/五十嵐(東神楽) 副審/大西(附属),谷山(北星) 第4審/沓澤(北門)
【戦評/堀(永山)】
  道北ブロック大会1位を決める最終戦は広陵のキックオフで試合開始となった。6分30m付近のFKを北門若狭が蹴るがバーを直撃し得点ならず。7分にもゴール前FW宿村のポストプレーからMF佐々木がシュートGK久保田にキャッチされる。17分には広陵はMF室井が左サイドからクロスボールを入れるがシュートには至らず。広陵は20分にも室井が左サイドをドリブル突破しシュートするがGK寺本がはじかれ得点にはならない。両チームとも中盤でのボールの奪い合いからサイドを生かした攻撃を試みるが決定機を得られず前半は終了する。
 後半は開始早々から北門が攻勢に出る。佐々木のFKから早坂のヘディングシュートでスタートする。3分にも右CKから佐々木がヘディングシュートするがGK久保田の正面となる。更に5分には服部が右サイドよりドリブル突破し,ゴール前にグラウンダーのセンタリング。宿村がゴール前でスルーするが逆サイドからだれもつめてこず,広陵DFにクリアされる。広陵も反撃,7分の25mのFK,10分のCKからチャンスを得るが北門DFにはじかれる。勝たなければ1位とならない広陵,引き分けでも1位となる北門と条件は違うものの,すでに互いに次ラウンドへの進出を決めており,プレッシャーも少なく伸び伸びと攻撃サッカーを展開する。その後広陵は菱木,室井,北門は若狭を中心に攻撃をしかけるが得点できずスコアレスドローかと思われたロスタイム。北門は若狭の左CKより石田がゴール正面でヘディングシュートを決め決勝点を奪う。石田が昨日の永山南戦に続いてロスタイムの決勝ゴールをあげる殊勲の活躍を見せ,北門が道北ブロック大会1位の座を獲得した。
永山南中3−1(2−0)名寄SC
得点者 村中(6分,8分),石川(29分)〔永〕佐々木(31分)〔名〕
永山南 GK阿部 DF川瀬,吉村,菅原 MF野田,上田,佐々木,石井,工藤 FW加藤,村中
交替/FP石川,武田
名寄SC GK大谷 DF菊地,近田,吉田,村松 MF吉井,簑島,塩見,佐藤 FW佐々木,山崎 
交替/FP倉澤,田中
主審/對馬(富良野東) 副審/西川(聖園),阿部(附属) 第4審/沓澤(旭川協会)
【戦評/久世(北都)】
  両チームとも既に2敗を喫し,道北ブロック大会での敗退が決まっているが,中学校生活最後の公式戦となる第3戦。しかし,動き出しは鈍く,静かな立ち上がりとなった。6分名寄は左サイドの深い位置でボールをキープしたFW佐々木がペナルティエリア内の佐藤にパス。佐藤は永山南DFをかわしシュートを放つがGK中村にセーブされる。その直後永山南はGK中村からのパスを受けたFW加藤がすかさずDFラインのウラへパス。走り込んでこれを受けたFW村中が相手GKと1対1になり,落ち着いてGKをかわしてゴールへ流し込み先制点をあげる。更に永山南は8分石井がDFラインのウラを再びねらい加藤にパス。相手DFのチェックを受けたところでMF佐々木に落とす。佐々木はフリーになっていた上田にパス。上田は佐々木とのパス交換から右サイドを深く切れ込み,ファーポストに走り込んだ村中に正確なグラウンダーのクロスボールを入れる。これを村中がダイレクトでシュートし2点目を奪う。その後も永山南は両サイドの村中,工藤がサイドのスペースを使って突破を図り,度々チャンスをつくるが名寄DFのねばり強い守備で追加点が奪えない、名寄SCも佐藤が中央から個人技で持ち込むがサポートがなく永山南DFに突破を阻まれシュートまで至らない。
 後半は永山南のキックオフで始まる。26分名寄は右サイドのパス交換から佐藤がフリーで抜け出し中央にドリブルで切れ込みスルーパス。これに反応した佐々木が走り込むが永山南GK中村が飛び出しファインセーブで難を逃れる。その直後永山南の右CKを名寄GKキャッチし,スローイングで入れたボールが永山南の選手にあたり,こぼれたボールを中央で拾った川瀬がシュート。ボールはゴール右隅に吸い込まれ3点目を入る。何とか1点を返したい名寄は29分中盤の混戦から倉澤がDFラインのウラへ浮き球のパスを送る。永山南DFの足が一瞬止まったところに,左サイドから佐々木が走り込みGKと1対1となる。佐々木は冷静に右足インサイドでゴール右に決め1点を返す。2点差とした名寄はDF村松を前に上げ,3トップで反撃を試みる。29分村松が永山南のバックパスをカットしドリブルで中央に切れ込んだところ,永山南DFがたまらずファウル。ゴール正面でのFKを得る。佐藤がゴールをねらうがゴール上に外れてしまう。さらに45分村松がドリブルで切れ込み,左サイドからセンタリングをねらうが永山南DFと接触,負傷退場となり攻撃の切り札を失ったところでタイムアップ。最後までねばり強く戦った名寄であるが,両サイドからの攻撃力が勝る永山南が勝利を収めた。

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