平成16年度 上川代表決定戦

準決勝
広陵中〈旭川第1代表〉1−0(1−0)啓北中〈旭川第4代表〉
得点者 志摩(22分)〔広〕
広 陵 GK岡本 DF宮原大河,宮原大枝,志摩,瀧本 MF室井,菱木,大谷,村松 FW菊地,岩田 
交替/FP石井
啓 北 GK道木 DF山岸達,安田,須藤,河野 MF中薗,田中,山岸智,高市 FW秋島,馬場
交替/FP田邊,小島,大塚
主審/矢吹(神居東) 副審/石前(永山南),山岸(緑が丘) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/久世(北都)】 上川代表決定戦の準決勝第1試合は,終了間際のゴールで士別とのシーソーゲームを制した広陵と大差で美深を退けた啓北中との対戦となった。大谷が復帰し攻撃力を増した広陵に対して啓北DFがどのように対応するのか。一方啓北は,高市を中盤にあげ,GK久保田を負傷で欠く広陵DFの裏をつけるか。見所の多いゲームが期待された。広陵のキックオフで始まった試合は,開始から中盤で激しいボールの奪い合いの中,広陵は右FW菊池,左FW室井のドリブル突破から攻撃をしかける。一方啓北は中盤の高市,山岸智からFW馬場にボールを集める。7分啓北は馬場が左サイドを突破し,落としたボールを山岸智がセンタリング。右サイドに走り込んだ秋島がシュートを放つがミートせず。更に9分高市が中盤でキープしたボールを受けたMF田中が左のスペースに走り込んだ山岸智にパス。このパスを受けた山岸智が中央に切り返しセンタリング。逆サイドで待つ高市に合わせるがシュートは弱くゴールは奪えない。10分広陵は大谷をトップにあげる。次第に中盤で菱木がボールをキープし,左サイドの裏へ室井が走り込みチャンスを作る。左サイドからCKを得た広陵は22分菱木がゴール中央に高いボールを蹴り入れる。フォアで待つ志摩が,啓北DFが一瞬ボールウォッチャーになった隙を逃さず合わせ先制点を奪う。更に28分大谷が中央をドリブルで持ち込み,GKをかわしたボールを室井がシュートするが啓北GK道木が好セーブする。先制点を奪われた啓北は途中交替した田邊と高市がDFラインの裏のスペースを狙ってパスを送るが両サイドからのフォローがなく,FW馬場が孤立してしまい,追いつけないまま前半が終わる。 後半は同点に追いつきたい啓北は,中薗,山岸智が積極的に攻撃をしかけるが攻めきれない。37分中薗に替えて投入した小島のドリブルからチャンスを作る。小島が右サイドでキープしたボールを秋島に預け,田邊にパス。田邊がドリブルで左へ流れながらも持ち込み,馬場にパスを送るがシュートには至らない。40分には河野が奪ったボールをゴール前に送り,山岸智が相手DFと競り合いながらシュート。51分には山岸達が自陣深くでカットしたボールをハーフウェー付近で待つ田邊にパス。中央にドリブルで切れ込んだ田邊がシュートを放つがゴールわずか右に外れる。一方広陵はカウンターからロングフィードをFW石井,岩田がキープし,チャンスをうかがうが中盤があげきれず決定機を作れない。残り5分になった啓北はDF須藤を上げ,パワープレーから得点を狙うが得点できずタイムアップ。一進一退の攻防を制したのはセットプレーから得点をあげた広陵であった。


北門中〈旭川第3代表〉4−1(2−0)明星中〈旭川第2代表〉
得点者 オウンゴール(9分),佐々木(30分),宿村(43分),木村(49分)〔北〕田井(50分)〔明〕
警 告 宿村(北)
北 門 GK寺本 DF石田,渡邉,柳谷 MF若狭,岸山,佐々木,市場,服部 FW早坂,宿村交替GK/猿渡 FP/三谷,木村,横田,角谷,相澤,鈴木拓,長井
明 星 GK佐藤 DF菅原,斉藤侑,米川 MF丸子,田井,一條,門馬,斉藤健 FW瀧本,柴田
交替/FP古川
主審/對馬(富良野東) 副審/大西(附属),村山(愛宕) 第4審/佐藤(光陽)
【戦評/小林(緑が丘)】  快晴の中,準決勝第2試合が明星中のキックオフで始まった。試合開始早々,明星柴田がDFからのロングパスをうまく処理し,北門DFと1対1の場面をつくる。いきなりのチャンスであったが,素早く放たれたシュートは惜しくもゴール左に切れる。明星の立ち上がりがよしと思いきや,5分過ぎから,北門の中盤がボールを支配し始め,ゲームをコントロールする場面が増えてきた。8分過ぎには,スローインからボールを保持した北門宿村が,右中央から切れ込み相手DFをかわし豪快にシュートを放つがゴール上を大きくはずす。更に,9分には右30m付近でFKを得た北門佐々木が絶妙のボールをGK前に放り込むと,そこに飛び込んできた宿村ともつれ合った明星DFが痛恨のOGを献上してしまう。その後も,北門の攻撃は続き,11分には右からのクロスボールに対して,飛び込んできた北門若狭が足で合わせるが,ゴール右へ切れる。中盤でボールを保持できない明星は苦しい展開を迫られるが,DFから前線の滝本や柴田へとボールを放り込み場面の打開を図ろうとするが,北門DF陣に押さえられてしまう。それでも,センターサークル付近でFKを得た明星は,FKからのこぼれ球を7番田井がキープし,ドリブルからシュートを放ちチャンスをつくるが,惜しくもゴール左に切れてしまう。対して,北門の勢いは止まらず,終始冷静にゲームを運び再三のチャンスを作る。前半ロスタイムには,途中出場の北門MF鈴木が放り込んだ右からの絶妙なアーリークロスを,ゴール正面に控えていた8番佐々木が頭で合わせて,ゴール右に豪快に2点目をたたき込んだ。 後半は,選手を大きく交替してきて,勢いを失うことのない北門が,開始早々から明星陣内へと攻め入るシーンが見られた。対する明星は,35分に左サイドでボールを保持したFW滝本が相手DFをうまくかわしドリブルからシュートを放つが,惜しくもGK正面へ。残念ながら,チャンスが単発に終わってしまう。43分には後半出場のMF相沢が左サイドから素早く切れ込み,ゴール前の宿村に合わせると,宿村が相手DFを素早くかわしシュート。3点目を奪う。更に,北門MF鈴木が中央を素早くドリブルで突破し,右サイドを走る5番木村にパス。木村はそのまま右から勢いよく切れ込み,鋭いシュートを放つと,ボールはそのままゴールへと吸い込まれ,決定的ともいえる4点目を決める。49分に,FKを30m付近で得る。FWの滝本が絶妙なボールを放り込むと,北門GKがたまらずゴール上にクリア。明星はそのままCKのチャンスを生かし,左に位置したMF田井がボールを蹴りこみ,なんとか1点を返す。しかし,勢いに乗る北門の動きはとまらず,明星陣内での攻防が続き,ゲームが終了する。総力で勝る北門が明星を圧倒した試合であった。しかし,中体連地区大会をノーシードからここまで勝ち上がってきた明星の健闘を讃えたい。

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