平成16年度U-14北海道・旭川地区リーグ兼第3回会長杯秋季リーグ

決勝

緑が丘3−0(1−0)広 陵
得点者 熱田(10分),成田(35分),深川(37分)〔緑〕
警 告 太田(広)
緑が丘 GK大橋 DF岸本,鈴木,片岡,増田 MF村岡,三浦,熱田,堤 FW深川,成田交替/FP川田,広重
広 陵 GK岡本 DF菊地,大田,足立 MF田中,村松,阿部,串橋,小林 FW岩田,石井
主審/西川(聖園) 副審/小野(鷹栖),森(六合) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/則末(啓北)】 決勝は新チームになってから2強と予想されている緑が丘と広陵の対戦となった。新人戦では広陵が,今大会グループリーグでは緑が丘が勝ち雌雄を決する対戦となった決勝。序盤は中盤で互いに激しいプレッシャーのかけあいにより,前を向いてプレーする機会が限られ,チャンスを作り出せない。最初のチャンスは緑が丘。7分DF鈴木が広陵DFラインのウラに落とすと走り込んだMF村岡がダイレクトでGKの頭上を越そうとねらうが,ミートせずに終わる。このチャンス以降緑が丘は村岡,深川の中盤が機能し始め,FW成田,MF堤を走らせるボールが配球される。しかし,寸前のところで広陵DF太田もよくカバーしシュートには至らせない。中央での攻撃が実らなかった緑が丘はサイド攻撃から先制点を奪う。10分,村岡を起点に堤にボールを展開。堤は相手DFとの1対1に競り勝ち,センタリングを送るとアウトサイドから走り込んだ熱田がフリーで受け渾身のシュート。ボールは左ゴールポストに当たってゴールにたたき込まれた。押し込まれていた広陵だが13分,MF村松の組み立てから最後はMF串橋がミドルシュートを放つ。なかなかシュートチャンスが巡ってこなかった広陵だが,このシュートでリズムをつかみ出す。足立のロングフィードや田中のサイド攻撃をからめ,強力2トップの岩田,石井にボールが集まり出す。18分には中盤で串橋がカットして右サイドの阿部にパス。縦に突進した阿部は相手DFを抜けきらないうちに中へ折り返す。MF小林のタイミングのよいスルーの背後からフリーの石井がダイレクトでシュート。GK大橋は一歩も動けないシュートであったが,惜しくもボールはクロスバーをたたく。緑が丘も22分ゴール前のFKを得,深川が直接シュート。これもバーに跳ね返り,堤が詰めにはいるが惜しくも合わない。この時間帯,緑が丘も決定機を迎えたものの流れは広陵にぐっと傾く。中盤を村松,串橋が支配,2トップにくさびのボールを入れると,岩田,石井は巧みなボールコントロールとボディバランスでボールをキープし,小林らサポートに入った選手をシンプルに生かす。この攻撃に緑が丘守備陣も混乱をきたす。23分には阿部のセンタリングを石井がフリーでヘッドするなど,何度も緑が丘ゴールを脅かす。緑が丘は辛うじて堤のスピードを生かした左サイドの攻撃でカウンターからチャンスをねらうにとどまる。スリリングな展開の前半は,1対0の緑が丘リードで折り返した。 後半のスタートはやや膠着状態ながら広陵陣内で展開される。緑が丘もボールを奪っても効果的な崩す攻撃ができず,なんとなく広陵陣内でボールが動いている時間帯。一つのプレーが試合を大きく左右した。35分堤が左サイド深いところで相手ボールを奪い,切り返して右足でセンタリング。DFとGKのギャップに走り込んだFW成田はGKの鼻先で右足を伸ばしてボールに合わせ,飛び出してきたGKの頭上を越えるループシュートを放つ。ボールはゆっくり放物線を描きながらゴールに吸い込まれ大きな追加点を奪った。さらに37分,気落ちした広陵DFの隙をつき,堤から相手DFのウラにボールが出ると走り込んだ深川がインサイドでゴール右上にねらいすましたシュートを決め,試合を決定づける3点目をあげた。緑が丘は,DF片岡,増田が広陵のトップに入るボールに対して出足よくインターセプトを繰り返す。さらに前半には奪われていた中盤での主導権を深川,村岡らの運動量で奪い返す。三浦,成田の1年生2トップもボールをしっかりとキープし,攻撃のタメをつくる。広陵は中盤でボールが拾えない。前半は活発に攻撃参加した両アウトサイドも,緑が丘の堤,熱田の高い位置でのプレーに警戒するあまり,サポートすることができない。その結果石井,岩田へのボールの供給路をたたれてしまい,2トップが孤立してしまう。個人の力でこの状況を打破できる力をもった2トップだが,緑が丘DF片岡,岸本がきっちりと抑え,シュートには至らせない。足立や村松が終了間際ロングシュートを放つがそれも実らずタイムアップ。3度目の対決は緑が丘が3対0の快勝となり,2年ぶり2度目の会長杯秋季リーグ優勝を飾った。


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