第10回大雪ライオンズクラブ旗争奪ジュニアユース選手権

準決勝

緑が丘中1−0(0−0)北星中
得点者 高橋史(54分)<緑>
緑が丘 GK森 DF黒沼,真嶋,富田 MF出崎,片岡,斉藤,蝦名,得能 FW加藤,高橋星 交替/FP高橋史
北 星 GK原田英 DF寺林,小林,山本 MF平澤,鎌塚聖,徳永,徳田,鎌塚貴 FW奥田,近江谷 交替/FP原田佳,岡
主審/宮越(広陵) 副審/目黒(神楽),小野(鷹栖) 第4審/則末(啓北)
【戦評/久世(北都)】
  準決勝第1試合は,中体連管内大会優勝校の緑が丘と中体連旭川地区大会優勝校の北星の対戦となった。中体連での負傷欠場で田中・廣富を欠く緑が丘は,出崎を前線にあげるフォーメーションで臨む。一方,北星は寺林を中心とするディフェンスラインとその前に位置する鎌塚聖が相手の攻撃を防ぎ,前線で待つ奥田・近江谷で攻撃を仕掛ける。試合開始3分,北星は,鎌塚聖からのパスを受けた鎌塚貴がドリブルで緑が丘DFをかわし,ペナルティエリア内の奥田にパスを送るが,緑が丘DFにパスカットされる。その直後,北星は奥田が味方DFからのクリアボールをハーフライン中央で受け,ターンしながら相手DFをかわし,ドリブルでペナルティエリア内に持ちこむが,緑が丘DFが素早く戻り防ぐ。負傷欠場のためこれまでと異なるメンバーで臨んだ緑が丘は,なかなか攻撃のリズムがつかめず,10分過ぎには出崎を下げ高橋星を上げる。12分には,右サイドでのスローインを受けた高橋星が北星DFと競り合って落としたボールを加藤がダイレクトでシュートするが北星GK原田が落ち着いてキャッチする。その後も,北星は鎌塚兄弟・平澤からFWの奥田・近江谷へとつなぐ攻撃でチャンスをつくろうとするが,緑が丘の攻撃に備えて中盤が上がりきれず決定機とはならない。それに対して緑が丘も,DF黒沼・真嶋・富田がFWへのロングフィードを送るがFWがキープできずシュートチャンスまで持っていけない。両チームともなかなか決定機を迎えられないまま前半が終了する。
 後半,緑が丘は得能をFWに上げ,片岡に替えて高橋史を左MFに入れる。後半開始早々,北星は左からのコーナーキックを緑が丘DFがヘッドでクリアしたボールを北星・鎌塚聖がシュートを放つがゴール左に外れる。対する緑が丘も得能が持ちこんで得た右コーナーキックを斉藤がフォアをめがけて蹴るが北星GKがパンチングで逃れる。42分,緑が丘は相手エリアでボールをカットした斉藤が右サイドの得能にパス,これを受けた得能は左サイドから走りこんだ高橋史にクロスボールを送る。高橋史が強烈なシュートを放つが,ボールは北星ゴール前を横切る。両チーム,なかなか決定機を迎えられないまま,延長戦の気配が漂い始めた54分,緑が丘高橋星がDFからのロングフィードを受け,右サイドにドリブルで切れ込み,北星DFと競り合いながらゴール前にセンタリングを上げる。これに反応し,走りこんでいた高橋史がヘディングで合わせ待望の先制点を奪う。その後,両チーム共チャンスをつくれずタイムアップ。両チーム共にゲーム展開に苦しんだ試合であったが,少ないチャンスをものにした緑が丘が勝ち,決勝へと進出した。
富良野東中3−0(1−0)神居東中
得点者 中島基(20分),高澤良(50分),遠藤(59分)<富>
富良野東 GK佐藤晃 DF小林,中島基,太田 MF星,菅原,橋本,古田,船木 FW高澤良,坂下 交代/FP中島佑,磯江,金田,遠藤
神居東 GK田中経 DF小原,加藤,鈴木,中村 MF中農,岩本,石井,菅 FW斉藤,盛安
主審/五十嵐(東神楽) 副審/村山(愛宕),柳渡(OSA) 第4審/小野(鷹栖)
【戦評/鈴木(愛宕)】
 全道大会への出場権をかけた準決勝の第2試合は富良野東と神居東の対戦となった。10分過ぎまで両者様子をうかがいながらの展開となったが,徐々に神居東MF石井がボールにふれる機会が増えていく。富良野東は中盤を丁寧につなぎ,サイドに長いボールを出すが,神居東DFのシンプルなクリアに阻まれシュートまでつなぐことができず。一方神居東も中盤から左サイドで待つFW盛安にボールを入れ,サイドからの攻撃を試みるが,DFの堅い守りに折り返すことができない。12分には盛安が40m付近からゴールに向かってドリブル,相手DFを抜き去りGKと1対1となるがシュートをGK佐藤晃が足でブロックし,ゴールならず。その後も神居東が右サイド岩本のオーバーラップからチャンスを作るなどやや優勢に進む中,26分富良野東MF菅原が左サイドから中で待つFW高澤良へ入れたボールを神居東DFがハンド,PKとなる。このPKを中島基がゴール右へ落ち着いて決めて先制する。
 後半開始の笛とともの1点ビハインドの神居東の積極的な攻撃が見られる。35分には右CKに石井がDFの間に体をねじこんでヘディングシュート。ゴールかと思われたが,GK佐藤晃が間一髪のパンチで逃れる。その後も遠目からのシュートで神居東はゴールをねらうも得点ならず。富良野東は高澤良がスピードあるドリブルで相手陣内に入り込みチャンスを作り始める。ややあせりが見られ,攻撃が単調になってきた神居東に対して,2点目をあげ突き放したい富良野東は50分高澤良がドリブルで右サイドからえぐりゴールライン際まで持ち込む。DFの厳しいチェックに倒れながらもシュートを放つとボールはDFに当たった後,角度を変えてゴールポストに当たりゴール。貴重な追加点となる。何とか得点したい神居東はペナルティーエリア外から岩本がいいシュートを放つが得点には及ばない。富良野東は59分にも船木が右サイドからクロス気味の低いボールを入れ,交代したばかりの遠藤がかすめるようにヘディング。これがゴール左に吸い込まれ試合を決定づける3点目となった。結局3対0でタイムアップ。富良野東が旭川市以外のチームとしては初めてジュニアユースの全道大会出場権を得た。

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