旭川地区中学新人戦サッカー大会

準決勝
永山南中3−0(2−0)OSAフォルトナジュニアユース
得点者 間崎(11分,17分),佐々木(56分)
永山南 GK渡部 DF中嶋,上田,山内 MF筒井,石井,桜井,河本,工藤 FW間崎,星 交替/FP石上,幅口,村中,木村,石上
OSA GK福田 DF大橋,村上,稲田,江副 MF武田,明田,岡田,浅野 FW川井,伊藤 交替/FP川田
主審/五十嵐(東神楽) 副審/北林(東光),佐藤(啓北) 
【戦評/則末(神居)】
 準決勝第1試合はチーム創設5年目にしてなんと4度目の準決勝進出のOSAとジュニアユースに続いて2冠をねらう永山南の対戦となった。開始1分に永山南はFW星が決定的チャンスをつかむなど序盤から永山南ペースで進む。前線からの速いチェックでOSAにフリーでプレーさせず,FWへのボールの供給路を分断。攻撃でもツートップの星と間崎が鋭い動きだしで相手のマークを攪乱。左サイドの工藤の突破,MF河本からの質の高い配球もあり,矢継ぎ早にシュートを放つ。11分永山南はOSAディフェンスラインのウラへDF上田がクロスボールを入れる。フリーでボールを受けた間崎が落ち着いて決めて先制した。13分にも河本,星の鮮やかなワンタッチプレーからMF石井が強烈なシュートを放つ。このシュートに象徴されるように永山南のパスワークとフリーランニングにOSAディフェンス陣は対処できず,受け身にまわり,なかなか攻撃にうつれない。また,攻撃もFW川井にボールが入った時にはチャンスになりそうな兆しはあるが,永山南のチェックも厳しくシュートまでには至れない。17分,永山南は追加点を奪う。河本からのリターンパスを受けた星が右サイドを突破。ゴール前にラストパスを送ると間崎がスライディングでつめて2対0とした。OSAは永山南の司令塔河本の動きを封じ込めることができず苦しい展開が続く。21分のDF大橋のスルーパスから川井がGKの鼻先で放ったループシュートが唯一の得点チャンスというように永山南のペースで前半が終了した。
 後半も永山南のペースで試合は進む。石井,河本が中盤を完全に制圧。後半は右サイドのスペースを筒井,星が利用し何度もチャンスをつくる。OSAもFW伊藤,川井が縦の速さを見せ永山南陣へと攻めるが上田を中心とした永山南DFを崩せない。しかし,2対0とリードした永山南も攻撃のリズムが一定で,ラストパスに正確性と欠いたためペナルティエリアに入り込んでシュートを打つ場面が見られなくなる。石井,河本らが積極果敢にシュートを放つがいずれもディフェンスラインの前から打ったロングシュートとなり得点の気配が感じられない。やや膠着状態に入ったと思われた56分,永山南は上田のFKからオフサイドトラップのウラをついて出た佐々木がゴール左サイドネットへだめ押しの3点目を決め,2年ぶりに決勝へと駒を進めた。
 


神居東中1−0(0−0)緑が丘中
得点者 岩本(46分)
神居東 GK田中経 DF鈴木,盛安,加藤 MF小原,三浦,中農,岩本,菅 FW石井,斉藤 交替/FP佐藤
緑が丘 GK森 DF黒沼,出崎,富田 MF真嶋,高橋史,田中,得能,蝦名 FW高橋星,廣富 交替/FP斉藤,富田,坂口
主審/添田(春光台) 副審/山岸(忠和),目黒(北門) 
【戦評/久世(北都)】
 準決勝第2試合は昨日強豪対決で広陵を破った緑が丘に神居東がどう挑むかが注目された。開始から緑が丘が両サイドを使って神居東陣内でゲームを進める。開始早々左サイドからのスローインを受けた緑が丘FW廣富がペナルティエリアに持ち込みシュートを放つがゴール右へはずれる。その直後にも,神居東のハンドで得たFKをDF出崎が直接狙うがこれもわずかにゴール左へとはずれる。しかし,ボールキープ率で勝る緑が丘が完全に試合を支配。次々とつくるチャンスを,盛安,鈴木を中心とした神居東DF陣が懸命にしのぐといった展開となった。MF田中らのパスからFW高橋星,廣富が何度もチャンスをつかむ。特に右サイドからのセンタリングを受けた廣富が落としたボールを高橋星が放ったシュートは間違いなく得点かと思われたが,惜しくもクロスバーに弾かれた。一方の神居東はロングボールをFW石井,斉藤に合わせてDFラインのウラへ放り込もうとするがチャンスを作れない。緑が丘はその後も右サイドから高橋史が廣富を使って相手陣内に攻め込む。19分神居東は右サイドのスローインを受けた斉藤から石井に落としたボールを石井がゴールライン際までもちこみ強烈なシュートを放つが緑が丘GK森にセーブされる。前半は緑が丘が田中,高橋星のパスを受けて高橋史,廣富が走り込む展開を見せ,両サイドからのセンタリングに合わせる形を何度もつくるが,神居東DF陣は徹底してタッチにけり出し,両チーム無得点のまま前半を終える。
 後半も緑が丘の両サイドを使った攻撃を神居東がしのぐ展開となる。神居東も時折斉藤,石井によるカウンターからゴールを狙うがシュートまでには至らない。その後緑が丘の攻撃に対して神居東は7人がDFに下がりタッチラインに逃れる展開が続く。46分神居東はカウンターから盛安がゴール前石井にパス。こぼれたところをMF菅がシュート。GKが弾いたところをMF岩本がプッシュして堪え忍ぶ展開から待望の先制点をあげる。1点を追う緑が丘は必死の反撃を見せる。48分には35m付近で得たFKを出崎が直接ねらうがまたしてもポストに嫌われる。先制点を奪った神居東は主将石井をDFに下げ懸命の応対。あせる緑が丘はペナルティエリア外から何度もシュートを放つが精度を欠きどうしても1点が奪えない。結局試合はこのままタイムアップ。神居東が理想的な試合展開で初めての全道大会出場権を射止めた。

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