第8回大雪ライオンズ旗争奪ジュニアユース選手権

優勝した旭川市立永山南中学校

決 勝

永山南中2−2(1−2,延長0−0,0−0)<PK4−3)緑が丘中
得点者 谷口,田中努(永)福田,今井(緑)
永山南 GK松本 DF河本,喜多,西山,真鍋 MF佐々木,田中努,松島,谷口 FW石上,佐藤 交替/GK釜口 FP荒内
緑が丘 GK久保 DF石部,白石,出崎竜,加藤 MF瀧新,松本,牧,桜庭 FW今井,福田 交替/FP大西,曽根,篠原
主審/明田(明星) 副審/宮越(広陵),堀(永山)
【戦評/鈴木(永山)】
  全道大会出場権をかけた決勝戦は今季5度目の対戦となる永南と緑が丘のカードとなった。中連旭川大会,上代の決勝とここ2戦,接戦を制した緑が丘に対し,3年生最後の大会で永南が一矢を報いるかが見所となった。互いの手の内を知り尽くした相手だけに静かな雰囲気でスタートした試合だが,先手を取ったのは永南だった。2分田中努が左からのショートコーナーをファーポスト前へライナー性のセンターリング。GKがはじいたところを谷口がすかさずゴール左隅に蹴りこんだ。このまま波に乗るかと思われた永南だが4分緑中FWと接触した永南GK松本が負傷退場となり,しばらくの試合中断となる。再開後リズムの狂った永南に対して緑が丘がゲームの主導権を握る。7分右サイド今井からのセンターリングをゴール前で待つ福田がそのままゴール。その後両者とも速い攻撃で一進一退の攻防が続いた。永南は前線で待つ石上にボールを入れるが緑中DF出崎竜,白石らのタイトな守りに次の展開が阻まれる。攻めあぐねる永南に対し徐々にペースをつかんだ緑中は前線に走り込む今井へのパスや福田のロングスローからたびたびゴールを脅かすが,ゴールポストに嫌われゴールならず。緊迫した中29分,センターサークル付近から緑中出崎竜がゴール前に出したボールを永南DFとGKが連携にてこずる中,今井が足を伸ばしてゴール。緑中の速い攻めとタイトな守りに永南の身上である速いパスワークが封じられた前半であった。
  後半,キックオフと同時に激しいボールの奪い合いが繰り広げられる。前半緑中瀧新のマークに封じ込まれた永南田中が点にからむ動きができるか,また前半終了間際負傷で交替した緑中福田の穴が埋められるかが両者の鍵となる。33分永南田中努が眠りから覚める。緑中のゴール前の混戦から佐々木がペナルティーエリア左隅に走り込んだ田中努にパス。田中努は縦に抜くと見せかけて
切り返し,難なくDFをかわしたところで得意の右足でカーブをかけたシュートを放つとボールは右サイドネットに吸い込まれた。GKが一歩も動けない芸術的なゴールで同点に追いついた。その後も永南は田中努のFKやCKがゴールをかすめるが追加点ならず。後半の主導権を得た永南に対して福田ばかりかSW石部まで失い劣勢となった緑中は前線の今井にロングパスを送りゴールをねらう。今井は逆サイドまでのダイナミックなダイアゴナルランで永南ゴールに迫るが,永南DF陣が体をはりフリーな形でシュートを打たせず得点できない。逆に永南は石上に入るくさびのパス,田中努の正確なシュートやループパスによって優勢にゲームを進める。しかし両者譲らず2対2のまま延長戦に入る。延長前後半を通じて互いにゴールを脅かすスリリングな展開となったが久保,松本両GKの好セーブもありPK戦での決着となった。PK戦では3対3で迎えた全道出場をかけたキックを5人目河本が豪快に蹴り込み,昨秋の新人戦に続いての全道大会出場を決めた。

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