【戦評/則末(永山)】 序盤から前線から激しいプレッシャーをかける神楽は,石橋,岡本らが積極的にロングシュートで北星ゴールを脅かす。中盤では岡本,石橋,長田らが中盤でボールを奪い主導権を握る。9分劣勢だった北星は渡部が左サイドを突破しセンタリング、桐木平がつぶれた裏側から澁谷がボールを拾い,右足でゴール左上に決め先制する。1点を奪った北星はリズムを取り戻し,FWの桐木平をターゲットにロングフィードで打開を図る。中盤では石井がボールを拾って前線に展開し,渡部もからんで攻撃をしかける。序盤の勢いがやや薄れた神楽だが20分、岡本のスルーパスから霜野が抜け出しシュートを放つ。しかし,北星GK伊庭が反応し,ゴール前にこぼれたボールをDFがクリアしピンチを逃れる。終盤は岡本が中盤の底で配球しだした神楽が盛り返すが,北星も清野,里村を中心に神楽にペナルティエリアの中に侵入させず前半は北星リードで折り返す。 後半に入り,33分北星は渡部が桐木平とのワンツーからシュートを放つがGK谷口のセーブでスタート。対する神楽も36分斉藤が左サイドから中に切れ込み相手DFを三人に囲まれながらもシュートまで持ち込む。38分北星は石井の右サイドからのFKが流れるところを新重が右足でシュートを放つがゴールポストをたたく。ややグラウンダーのボールを多用できるようになってきた神楽は斉藤にボールが集まり始めチャンスが多くなる。40分には霜野がダイレクトに右サイドに展開したボールを斉藤が抜け出してシュート。43分にも中央左でフリーとなった斉藤がミドルシュートを放つなど,ゴールの可能性を感じさせられるようになる。44分には岡本が右サイドに展開し,佐々木がクロスボール、斉藤のヘッドはゴールバーを直撃する。互いに運動量が不足し始め,前線から中盤までの距離が空きが始めたため,ワンプレーがシュートに直結するようになる。46分には北星もゴール前に競り合いから桐木平がシュートを放つがGK谷口の正面をつく。神楽は49分にも佐々木のクロスボールに斉藤がフリーで頭に合わせるが枠をとらえきれない。劣勢に北星もカウンターから攻撃をしかけ神楽守備陣を慌てさせる。52分には北星新重の前線へのパスが相手に当たってこぼれたところを桐木平がシュートを放つ。さらに55分渡部のパスから新重がシュートを放つが神楽GK谷口が防ぐ。互いに決定機を何度も得ながらなかな両チーム得点が奪えない。終盤のさらなる猛攻をしかける神楽だが,里村,神谷を中心にしのぎきった北星があさひかわ新聞杯第1回目の勝者となった。
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