全道大会情報

第18回全道ユース(U-15)サッカー選手権大会  兼 
 高円宮杯第18回全日本ユース(U−15)サッカー選手権大会北海道大会
道北ブロック大会

第1日 8月26日(土)

コンサドーレ旭川U-158−1(4−0)北門中
得点者 菅野(4分),木島(25分),箭原(28分),菊地(29分),京野(32分,46分),河本(54分),塚原(61分)(コ)小出(56分)(北)
コンサ GK斎藤 DF内田,田辺,京野 MF菅野,藤田,鈴木,菊地 FW近藤,箭原,木島 交替/GK宮崎 FP藤村,小山内,松原,河本,塚原,佐藤由,山田陽
北 門 GK斉藤 DF会田,内藤,藤田 MF上村,澤田,市場,佐野,相澤 FW青野,小出 交替/GK宮野 FP岡田,大西
主審/西川(聖園) 副審/添田(春光台),谷山(神楽) 第4審/南向(春光台)
【戦評/久世】 コンサドーレと北門の第1試合はコンサドーレが北門DFの両サイドの裏を狙って攻撃をしかける。開始早々,FW近藤が左サイドの裏のスペースに走り込んだFW箭原にパスを送り,抜け出した箭原がシュートを放つがGK斉藤がセーブする。北門DFは会田を中心に守るが,コンサドーレはダイレクトプレーでDFのギャップを狙ってパスを送る。4分コンサは左CKを得て,近藤がゴール前へハイボールを入れる。北門DFがヘディングでクリアしようとするが,このボールを箭原がオーべーヘッドでシュートする。シュートがバーにあたって跳ね返ったところに,MF菅野がヘディングでつめて先制点を奪う。攻撃の手を緩めないコンサは,FW木島,箭原への縦パスで北門DF陣の意識を中央よりに引きつけ,両サイドのあいたスペースを右からは菅野,左からは菊地がドリブルで攻め上がり,ゴール前にクロスをあげる。このクロスをゴールまで待ち受ける木島,箭原がシュートを放つが追加点を奪えない。追いつきたい北門はコンサDFラインに張るFW小出陣につなぎ,突破口を見つけようとする。10分コンサDFのクリアを拾ったMF佐野がゴール前で待つ小出にパス。小出はワントラップターンしてシュートを放つがブロックされる。25分コンサはGKがスローでいれたボールを左サイドの菊地へパス。左サイドをスピードに乗って駆け上がった菊地はゴール前にクロスを入れる。北門GKの頭上を越えたボールに木島がファーポストからダイレクトボレーで2点目を決める。28分更にコンサは再び菊地が左サイド深い位置から入れたクロスをファーポストで内田が折り返し,箭原がヘディングでGKの頭越しにシュートを決める。直後の29分コンサはまたも菊地が左サイドから中央にドリブルで切れ込み,低い弾道のシュートをゴールに突き刺し4点目を決める。 後半に入り,32分左サイドのボールの奪い合いからMF藤田がボールを奪い,右サイドに上がった京野にサイドチェンジする。このパスを受けた京野が右サイドからロングシュートを放つと,GKの頭上を越え5点目が決まる。45分コンサは4名を交替する。46分コンサは交替した佐藤由が右CKを蹴る。ゴール前に入ったボールに京野がすばやく反応し,ボレーで6点目を決める。54分コンサはこの試合で好プレーを連発している菊地がまたも右サイドからクロスを入れ北門GKがはじいたところを河本がつめて7点目を決める。何とか攻撃の糸口を見つけたい北門はゴール前に送ったロングパスがイレギュラーし,コンサGKがはじいたところに小出が詰め1点を返す。しかし,コンサはロスタイムに塚原が追加点をあげる。試合を通じてワンタッチプレーからワイドに攻撃を展開したコンサが大量点を奪い勝利した。

東明中3−0(2−0)名寄SC
得点者 宮崎(13分),佐藤(15分),渡邊(43分)
東 明 GK小足 DF嵯峨,澤田,宮崎,前田 MF徳廣,木村,松井,渡邊 FW佐藤,鈴木 交替/FP中村,谷口,斉藤,阿部,森下
名 寄 GK近藤 DF栄井,田中,吉田侑 MF小原,平野,池田,近田,吉井 FW菊地,吉田遼 交替/FP三上,山口
主審/原口(旭川協会) 副審/阿部(附属),高橋(愛宕) 第4審/丸田(道北協会)
【戦評/鈴木(愛宕)】 序盤は両チームともDFラインのウラのスペースをつくシンプルな攻撃でリズムを作ろうと試みる。互角の展開が続くが,10分東明は右サイド20m付近のFKを宮崎が丁寧に渡邊の頭に合わせるが惜しくも枠をはずしてしまう。13分にも同じ位置からのFKを得,今度は宮崎がゴール右隅のサイドネットに直接ゴールをあげ先制する。15分にはDF嵯峨が右サイドから中に折り返したボールをFW佐藤がGK意表をついたシュートで2点目をあげる。名寄は中盤で細かいパスをつなぎながら,FW菊地につなごうとするが,コースをよまれ,攻撃の芽をつまれてしまう。2点差はついたものの,内容は五分五分でハーフタイムの修正次第で試合が動きそうな予感をさせる展開となった。 まず1点を返したい名寄は,後半に入りサイドを積極的に使う攻撃に転じ,東明陣内に攻め入る場面が増える。特に前半はほとんど見られなかったサイドからの攻撃が吉井のスピードのあるドリブルから展開される。後半はいい滑り出しを見せた名寄だが,43分東明がゴール前20でFKを得る。東明はこのFKを渡邊が直接狙うと,壁の間を抜けて3点目が入る。東明はシンプルなサッカーに徹し,スペースをつくパスや遠目からのシュートで追加点をねらう。57分名寄は右サイドからのセンタリングに吉井がスライディングで飛び込むが,東明DFにブロックされ得点ならず。前後半ともに五分の内容であったが,シュートを狙う姿勢が明暗をわけた試合であった。

広陵中1−0(1−0)稚内南中
得点者 室井(8分)(広)
広 陵 GK熊谷 DF上田,作田,庄末,虻川 MF橋本拓,福井,串橋,近藤 FW室井,飯野 
稚内南 GK糀屋 DF渡會貴,高村,渡會雅,福士 MF林,田村,小笠原,高津 FW吉田,大友
主審/西川(聖園) 副審/南向(春光台),目黒(神楽) 第4審/阿部(附属)
【戦評/河村)】 道北ブロック大会2試合目は宗谷協会で圧倒的な力を発揮して勝ち上がってきた稚内南と旭川地区3位ながらもキャプテン串橋を中心にしっかりまとまってる広陵の試合となった。序盤どちらもサイド攻撃から中をうかがう展開が続く。また,体を張ったディフェンスがしっかりできており,フィニッシュへのラストパス,フィニッシュの精度が1点を決める様相となった。試合が動いたのは8分。左に開いたMF串橋がドリブルから,中にいたFW室井にセンタリング。このボールを室井がダイレクトで決め広陵が先制した。その後も広陵がやや押し気味の展開が続く。稚内南もMF小笠原,FW吉田を軸にシュートまで持っていくが,前半は0対0で折り返した。 後半は次の得点が勝負を決める大事な1点とあって,どちらも持ち味を生かした展開が続く。広陵がFW飯野のドリブルから中に折り返す攻撃。稚内南は両サイド吉田,小笠原から中央のFW大友に合わせようとする。一進一退の攻防が続くが,どちらも決め手に欠く。57分稚内南は大友がゴール前でパスを受け,決定的なチャンスを迎えるが,惜しくもゴールならず。続く29分にも,CKを得た稚内南はFP全員をあげ,ゴールを狙うが得点ならず。その後も怒濤の攻撃が続くが,広陵のDFがよく粘る。試合はそのまま終了のホイッスルとなり,1対0で広陵が逃げ切った。ラストパスを裏にしっかりと出し,それを決めた広陵だったが,稚内南も福士のオーバーラップなど持ち味を発揮した戦いだった。

緑が丘中2−1(1−1)啓北中
得点者 成田祐(2分,46分)(緑)鈴木(9分)(啓)
緑が丘 GK西川 DF黒沼,滝口,若林,広重 MF成田洋,三浦峻,杉本匠,塚田 FW鷹橋,成田祐 交替/FP猪川
啓 北 GK石田 DF西本,大渕,山田,今 MF高橋,草木,田中,大丸 FW鈴木,岡本 交替/FP主藤,山内,高田
主審/矢吹(神居東) 副審/宮川(東光),三浦(神居) 第4審/高橋(愛宕)
【戦評/遠山(東川)】 道北ブロック第2試合は旭川第2代表の緑が丘と旭川地区大会の頃と比べ,安定感が増してきた啓北の対戦となった。開始直後はお互いロングボールでDFの裏に入れ手の内を探る。緑が丘は芝の状態を確かめるように,DFラインからゆっくりボールをまわし,サイドから崩しにかかる。2分左サイドからの低いクロスをDゾーンで受けたFW成田祐がDF一人をかわし,ゴール正面から低い弾道のシュートを放つと,GKの足元をぬけてゴール。立ち上がりで緑が丘が先制する。出鼻をくじかれた啓北だが,徐々に硬さもとれ,MF大丸が左サイドからいくつかの好機をつかむ。緑が丘は啓北の高いDFラインのウラをつこうと成田祐,鷹橋の両FWに積極的にボールを入れ,シンプルな攻撃に出る。6分,左サイドのDFラインのウラに入ったボールを成田祐がシュートの持ち込もうとするもペナルティエリアからGK石田が飛び出し逃れる。やや押され気味だった啓北にチャンスが訪れたのが9分。右サイド40mの距離からのDF大渕のクロスにFW鈴木がゴール正面でヘッドで合わせ同点とする。早い時間帯にアドバンテージを得たい緑が丘はFWの足を生かした攻撃に出る。12分センターサークルで成田祐がボールを受けドリブル。ペナルティエリアまで独走し,そのままシュート。入ったと思われたが惜しくもサイドネットとなる。15分前にスペースのある状態でボールを受けたDF若林がペナルティエリア左前からミドルシュートを放つも大きく枠をはずす。さらに18分にはペナルティエリア内でボールを受けた成田祐がDF二人をかわしFW鷹橋にパス。思い切り振り抜いたシュートはポストを直撃し得点できず。啓北は緑が丘の攻めに苦しみながらも高い集中力で中盤を自由にさせず,CB山田,大渕を中心に高いラインを保っていた。24分緑が丘は中盤でボールを受けた鷹橋がペナルティエリアまでドリブルで持ち込みシュートするが外れる。 後半は立ち上がりから緑が丘が積極的に攻め上がる。立ち上がりから,10分はほぼ啓北陣内での攻防が続いた。34分ペナルティエリア内で成田祐がボールを受け,三浦峻にヒールパス。三浦峻は走り込んできた杉本に合わせると杉本はそのままシュートを放つがGK石田が反応しCKに逃れる。35分,41分と緑が丘のCKはいずれも鷹橋に合わせるも,啓北も気持ちの入ったディフェンスで決定機を摘み取る。また,DFラインもFWの飛び出しにしっかりとカバーリングできるポジションに修正され,押し込まれる展開となるものの,徐々にカウンターからチャンスをねらえるようになってきた。また,40分にはセンターサークル付近での攻防が続くなど,啓北の前への意識の高さを感じさせられた。気温も高く選手に疲れの見え始めた46分,緑が丘に決定機が訪れる。GK西川がフィードしたボールが中盤でワンバウンド。啓北DFの一瞬の隙をつき,成田祐がゴールを向いた状態でコントロールし持ち込んでシュート。再び1点のリードを奪う。思わぬ失点を喫した啓北だが気落ちすることなく,終盤での運動量は緑が丘を上回る。1点をリードした緑が丘は追加点をねらいにくる。55分左サイドで鷹橋がドリブルで突破し,角度のないところからゴールに低いクロスをあげるがGK石田がファインセーブする。59分には左クロスに鷹橋が飛び込んできて強烈なヘッドを放つが,またしてもGK石田が驚異的な反射神経で反応し,啓北を引き離せない。啓北は右サイドから活路を見いだそうとするが,なかなかクロスまでもっていけず。試合はこのまま2対1でタイムアップし,緑が丘が勝利,勝ち点3を得た。

東明中1−1(1−0)北門中
得点者 木村(8分)(東)高橋(59分)(北)
東 明 GK小足 DF嵯峨,澤田,宮崎,前田 MF徳廣,木村,松井,渡邊 FW佐藤,鈴木 交替/FP中村,谷口
北 門 GK斉藤 DF会田,岡田,藤田 MF大西,澤田,市場,佐野,相澤 FW青野,小出 交替/FP佐々木,滝沢,上村,高橋
主審/櫻井(旭川協会) 副審/添田(春光台),谷山(神楽) 第4審/宮川(東光)
【戦評/小林(緑が丘)】 Aブロックの2戦目,序盤から東明は足をつかい,北門陣内に攻め入る。北門は初戦のコンサ戦で会田,澤田が負傷していたため,開始早々にゲームから退くハプニング。厳しいゲームを強いられる。中盤でつなごうとする北門のパスを素早いアプローチで自由にさせない東明は大きくパスを放り込み,トップへのスルーパス,サイドからのドリブルで北門ゴールを脅かす。飲水タイム後からも東明はサイドからの攻撃を展開し,中央にパスを送り込むが北門DF陣もふんばりなかなかシュートにもっていけない。29分東明はMF松井が左からドリブルでゴールに向って突破。DF二人を抜いてシュートかと思われたが,北門が懸命にブロックする。こぼれたボールをMF木村が同じく左からドリブル。ペナルティエリア外からシュートを放つと,ゴール右隅に鮮やかに吸い込まれゲームの均衡が破られた。 後半東明は開始早々,右から攻め入り渡邊がゴール前にボールを放り込むと松井がダイビングヘッドするものの,シュートに勢いがなく,北門GK斉藤がセーブする。4分には右25m付近でFKのチャンスを得た東明だが,GK斉藤の正面をつき追加点を奪えない。北門はMF佐野が中盤でボールを落ち着かせ,左右の展開を図ろうとするも,パスが単発になり思うような攻撃ができない。しかし,10分過ぎから中盤での足のとまってきた東明に対し,北門がボールを支配し始め,東明ゴールに攻め入り,シュートを放つシーンが見られ始める。佐野から後半出場の上村や高橋がパスを受け,右サイドをドリブル突破。センタリングは惜しくもDFに阻まれるが,北門のペースでゲームは続く。東明はシンプルにボールを放り込み,劣勢打開を図るが北門の粘り強いアプローチに苦しむ。ロスタイムに北門は岡田が左サイドから大きくボールを放り込むと,ゴール前に走り込んできた高橋が見事に合わせボレーシュート。値千金の同点ゴールを中央に決め,試合は終了した。

コンサドーレ旭川U-152−0(0−0)名寄SC
得点者 藤田(50分),藤村(52分)(コ)
コンサ GK斎藤 DF内田,河本,京野 MF小山内,藤田,鈴木,菊地 FW藤村,箭原,木島 交替/FP菅野,佐藤由,松原,塚原
名 寄 GK近藤 DF栄井,田中,吉田侑 MF小原,平野,池田,近田,吉井 FW菊地,吉田遼 交替/FP三上,金森,沢尻
主審/原口(旭川協会) 副審/矢吹(神居東),丸田(道北協会) 第4審/三浦(神居)
【戦評/則末(啓北)】 互いに2試合目のため,スローテンポとなった序盤。コンサはMF鈴木が基点となって両サイドに配球し,DF京野,MF菊地が攻撃をしかけるが,ひどいピッチコンディションにも悩まされ,描いているような攻撃が生まれない。なかなかチャンスが生まれず一進一退の攻防が続いた18分,コンサはスローインのボールを受けた木島がスルスルと抜け出して,ゴール前に進出し,シュートを放つが名寄GK近藤が判断よい飛び出しでブロックする。名寄は守備面で厳しい1対1をしかけ,DF田中,吉田侑が粘り強いディフェンスをする。守備に神経をとがらせる分,攻撃に枚数をかけることはできないものの,時折大型FW菊地にロングフィードを入れ,チャンスをうかがう。攻めあぐねる感のあるコンサだが,小山内,京野,鈴木が入れ替わり立ち替わりに右サイドを急襲し,センタリングを送るが中央とわずかにタイミングがあわない。29分には鈴木の絶妙のセンタリングをフリーの箭原がヘッドで合わせるものの,バーをはじき得点できない。序盤こそ攻撃の形が整わなかったコンサだが,徐々に右サイドを追い越す鈴木や小山内のコンビネーションで,チャンスをつかみはじめ前半が終了する。 後半もコンサは名寄のコンパクトなサッカーに苦しむ。3分には木島がサイドを崩して箭原がシュートを放つが名寄DFがブロックする。しかし,後半の名寄は前半とは違い,攻撃への積極性も出てくる。4分にはMF小原から,右サイドの三上にスルーパスが出る。三上は質の高いクロスを送るがわずかに合わず,コンサ守備陣を慌てさせる。それでもコンサは先制点を目指し猛攻をしかける。6分には河本からDFの背後にボールがでると箭原が突進。さらに7分にはMF小山内の右サイドの崩しから木島がチャンスをつかむ。しかし,いずれのGK近藤の好守に阻まれる。時折見せる名寄のカウンターアタックはコンサ守備陣にはまさに驚異。10分には中盤で激しいコンタクトプレーでボールを奪ったMF池田が三上にスルーパス。右サイドを持ち込んだ三上のセンタリングにFW吉田遼がヘッドで惜しいチャンスをつかむ。コンサも京野のパスから木島,藤村のパスから箭原と何度もチャンスをつかむが,その度に名寄GK近藤がたちはだかかる。また,名寄SW田中のラインコントロールも見事で,コンパクトなサッカーを展開する。やや疲れの見え始めた終盤コンサは徐々に右サイドを崩し始める。50分鈴木が右サイドをドリブルで突破しセンタリング。DFがかろうじて体に当てたボールを藤田が左足で蹴りこみ,待望の先制点をあげる。さらに,52分には藤田がオフサイドトラップのうらをつくボールを送ると,藤村がGKと1対1になり,冷静に技ありのシュートを見せ追加点を奪った。試合はこのままタイムアップ。田中を中心に堅い守備で善戦した名寄だが,終盤に入っての藤田,鈴木の運動量,菅野の突破力に対応できず。惜しくも2対0で敗れた。


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