全道大会情報

2006年8月2日〜4日 千歳市

1回戦 8月2日
江別大麻中(開催支庁代表)3−0増毛中(留萌支庁代表)
増 毛 GK阿部 DF加賀,林,川井 MF菊地,山田,相内,川淵,太田 FW甲谷,南
【戦評/宮越(永山南)】
 お互い手のうちを探るかのように、シンプルにロングボールを相手陣地にフィードし合う立ち上がり。増毛は6分右サイドからの林のセンタリングに甲谷が頭で合わせるが、惜しくも外れる。直後左サイドでボールを受けた甲谷からのバックパスを菊地がミドル。これも大きくクロスバーを越える。一方分、大麻は7高野が増毛DF3人を抜きシュート。続けざまに中盤でフリーにした17大平がミドル。いずれもGK阿部の好セーブで得点ならず。11分、大麻14田村がCKに体を倒しながらボレー。ゴール左に外れる。増毛は大麻DFラインの裏へのロングボールでチャンスを作ろうとするが、逆にルーズボールへの出足が鈍くなり始め徐々に大麻がペースをつかみ出す。増毛DFのマークがややルーズになりかけ、大麻のチャンスが増えだした時間帯、ついに均衡が破れる。大麻は14分右からのクロスに走り込んだ9鈴木がダイレクトで右足に合わせ先制。その後も大麻は9鈴木の豊富な運動量や14田村の思い切りのいいシュートなどでチャンスを作り出す。23分大麻は左からのクロスからの混戦で、8中橋が角度のない位置から豪快に増毛ゴールに追加点をたたきこむ。増毛は25分、大麻ゴール前20メートルの位置でFKを得る。加賀が思い切り良くゴールを狙うも壁に跳ね返され得点ならず。直後大麻は4三輪が増毛DFラインの裏にロングフィード。タイミング良く走り込んだ7高野がGK阿部の頭上を越える業ありのシュートでついに3点差。増毛は、いつものていねいな球まわしがやや影をひそめ、大味な感が否めないサッカーに終始しながら、試合はこのまま前半を終了。
 後半、増毛は一人一人が球際で粘り強くプレーし、ていねいにパスをつなぎビルドアップするいつものスタイルで反撃を目指す。32分、太田のバックパスを川渕が思いきりよくロングシュート。惜しくも外れる。37分には、加賀が大麻DFラインの裏に判断よくクロス。南が走り込みシュートを打つもゴール右に惜しくも外れる。その後も増毛は、前線の甲谷にボールを集め何度ものチャンスを作る。前半と打って変わってフロントコートでボールを支配する時間が徐々に増え出すものの、大麻DFの早い寄せになかなか決定機を作ることができない。大麻も前半同様、シンプルな展開からチャンスを狙うが、増毛DFのねばり強い守備に決定機までには至らない。その後も一進一退の展開が続き、試合はタイムアップ。大麻が3対0で1回戦を突破した。増毛は11人での出場であり、少しでも早い時間帯の得点により有利にゲームを進めようとしたのか、増毛のサッカーを知る観戦者の一人としては、前半のロングボール多用が悔やまれる。いみじくも、普段のスタイルで闘った後半は、大麻をやや上回る展開が可能となった。敗退してしまったものの、先発全員が3年生の大麻に対し、大舞台で物怖じせず闘った増毛の3人の1年生と3人の2年生の活躍には感銘を覚えた。そして、どのチームにも負けないチームワークとひたむきさ、特に後半はそんな増毛らしさを存分に発揮し闘うことができた。そんな増毛の選手たちと指導者に、心から敬意を表したい。




HOME  全道大会top 

平成18年度全道中学top


緑が丘中戦評