| 北 門２−１（２−１）広 陵 | |
| 得点者 | 鈴木陸（14分，22分）〔北〕永井（８分）〔広〕 |
| 北 門 | ＧＫ鈴木康 ＤＦ横田，田邊，岡田 ＭＦ服部，高橋，鈴木陸，市場敬，佐野 ＦＷ早坂，相澤 交替/会田 |
| 広 陵 | ＧＫ岡本 ＤＦ足立，菊地，太田，田中 ＭＦ小林，村松，阿部，串橋 ＦＷ岩田，永井 交替/ＦＰ石井 |
| 主審/對馬（富良野東） 副審/石前（永山南），小野（鷹栖） 第４審/村山（愛宕） | |
【戦評/則末（啓北）】 決勝は今年３年生のチームから何度も重要な場面で争ってきた広陵と北門の対戦となった。開始早々は北門がペースを握る。ＭＦ鈴木陸の配球から服部のスピードを生かして右サイドから再三攻める。左サイドに神経を使わせておいて，左サイドからは早坂，相澤が流れて攻撃を組み立てる。４分にはＤＦ横田のヘディングでの跳ね返しを早坂が相手ＤＦと競り合いながら抜けだし，ＧＫと１対１となる。このピンチは広陵ＧＫ岡本が判断よく飛び出し，体でブロックする。序盤の劣勢をしのいだ広陵は２度目の相手陣内への進出から得点を奪う。８分ＤＦラインからのロングフィードをＦＷ永井が抜けだし，ＧＫを１対１となったところで，落ち着いてゴールへ流し込む。この得点をきっかけに広陵は積極的なオフサイドトラップで北門ＦＷのスピードを封じ，リズムをつかみ出す。11分にはＤＦ菊地が攻撃参加。迫力のあるドリブルから突破を図り，左足でシュートを放つ。12分にも小林，岩田とつないで永井がシュートを放つ。しかし，この攻撃をしのいだ北門は逆襲。ペナルティエリア外で得た20ｍのＦＫを鈴木陸が直接決めて振り出しに戻す。両チームとも２試合目とは思えない運動量で中盤の主導権を取り合う。北門は中盤はシンプルに，ダイレクトプレーで前線にボールを運び，そこを基点に２列目が加わり，分厚い攻撃を見せる。特に早坂のスピードが光り，広陵ＤＦも対応に苦慮する。鈴木陸，相澤もボールによくからみ，ＭＦ佐野いいアクセントになって攻撃を組み立てる。広陵は岩田，永井の前方のスペースへボールを入れ，カウンターから攻撃するが，ＭＦ陣がフォローしきれず単発的に終わる。22分北門は広陵ＤＦの一瞬の隙をつく。クリアを躊躇したＤＦにチェックを入れボールを奪ったＦＷ相澤がペナルティーエリア内でねばり強くドリブル。二度，三度と切り返したところを広陵ＤＦがたまらずファウル，ＰＫとなる。このＰＫを鈴木陸が落ち着いて決めて逆転する。 後半も中盤でボールの奪い合いに勝る北門の攻勢でスタートする。早坂がスピードで縦に突破し，広陵ＤＦを牽制する。縦に大きく張り出した服部，相澤への応対に追われた広陵ＤＦラインも攻撃参加を抑えられ，厚みを持たせられない。佐野，鈴木陸の二人にもボールが収まり，チャンスをうかがう。広陵も服部のスピードに手間取りながらも，ＤＦ田中がよく対処し，寸前のところでくい止める。しかし，この時間帯を耐えた広陵はゲームを盛り返す。疲れが見え始め，ＤＦラインがあがりきれなくなってきた北門に広陵は足立，菊地の両サイドバックの攻撃参加も目立ち始め，攻撃の厚みが増す。村松，小林がボールによくからむ回数も増え始める。しかし，石井，岩田のツートップに北門横田，岡田がしつこくマンマーク。田辺もよくカバーしなんとか破綻を防ぐ。ラスト10分は全員がペナルティエリアすぐ外にまで戻って必死のディフェンスを見せる。59分の縦パスに反応した石井の突進もＧＫ鈴木康が勇気ある飛び出しで防ぐ。さらにロスタイムの阿部のドリブルも横田がスライディングで乗り切りタイムアップ。最後はプレッシャーに負けず，守りきった北門が９年振りに新人戦を制した。  |
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