全道大会情報

第15回全道ユース(U−15)サッカー選手権大会
兼 高円宮杯第15回全日本ユース(U−15)サッカー選手権大会北海道大会

平成15年9月14日(土)〜

優勝 コンサドーレ札幌ユースU-15(札幌地区)
準優勝 SSSジュニアユース(札幌地区)
第3位 函館市立亀田中学校(函館地区)
プリマベーラ函館ジュニアユースFC(函館地区)


緑が丘中(旭川地区)3−0(3−0)釧路富原中(釧路地区) (35分ハーフ)
得点者 高橋星(3分),廣富(21分,33分)
【戦評/小林(緑が丘)】
 天候は晴天,ピッチ状態も申し分のない状態。しかし,台風14号の余波で,早朝から暴風に近い強い風が競技場内を吹き荒れていた。釧路のキックオフで試合開始。強風に両チームともかなり戸惑いながら,試合が始まったが,コイントスで風上をとった緑が丘は,序盤から富原陣内へと積極的に攻め込む。2分30秒,右サイドのMF廣富が,パスを受け,釧路の右サイドをドリブルで突破。ペナルティーエリアを切れ込んでゴールに向かうと,釧路のDFがたまらず廣富を背後からファール。いきなりPKのチャンスを得る。高橋(星)が落ち着いて決め,1対0。 その後も,緑が丘がボールを支配することが多いが,強風でパスがうまくつながらず,チャンスをつくることができずにゲームが流れる。10分過ぎに,高橋(史)を左DFに投入。トップの加藤とMF廣富のポジション替えを初めとする数名のポジションチェンジを行い,場面の打開を図る。15分過ぎから,緑が丘の足下へのパスがつながり始め,右MFの加藤やトップの廣富や高橋(星)がゴール前に攻め込むシーンが増え始めた。20分30秒,中盤で高橋(星)がボールを支配,右の加藤につなぎ加藤がドリブルで釧路陣内へと深く入り込み,右DFの冨田にボールを落とすと,冨田がクロスボールを大きく蹴り込む。そのボールに左から走り込んできた廣富が反応し,ゴール左隅にボールをねじ込み,2対0。
 続いて33分には,左サイドから,DF黒沼,MF斉藤,そして廣富へとつながったボールを廣富が25メートル付近からゴールめがけて高くクロスボールを入れると,そのボールがGKの頭を越え,ゴール右隅にボールは吸い込まれ,3対0。
 後半は,緑が丘のキックオフで,ゲーム開始。風下に立った緑が丘の右サイド陣内での攻防が続くが,前半のアプローチ不足を補い,積極的に釧路へのアプローチを繰り返し,緑が丘がボールを支配するシーンが目立つ。41分には,高橋(星)からの絶妙なスルーパスが廣富に渡り左サイドから切れ込む。廣富は走り込んできた斉藤へとボールを落とすと,斉藤がシュートを放つが,惜しくもゴール右に切れる。59分には,釧路が左サイドから攻め込み,30メートル付近からクロスボール蹴り込むが,GK森が正面でしっかりとおさえる。70分にも,釧路が緑が丘の堅いDFを中央から突破し,シュートを放つが,これも森が横っ飛びで好守。緑が丘はその後も,高橋(星)が何度かシュートを放つなどの,チャンスを得る。72分には,スルーパスを受けた高橋(星)が釧路DFを振り切り,キーパーと1対1になるビッグチャンスが生まれるが,釧路GKの懸命の飛び出しにシュートは好守されてしまう。とにかく,想像以上の暴風に選手たちは,翻弄されたゲームであった。
緑が丘中(旭川地区)0−7(0−4)プリマベーラ函館(函館地区) (35分ハーフ)
【戦評/小林(緑が丘)】
  昨日同様に風が強く吹き荒れ,選手たちにとっては,かなりの悪条件の中での試合となった。キックオフは緑が丘。風上にたった緑が丘が,スタートから勢いよくプリマベーラ陣内へと攻め込む。しかし,3分過ぎから,ルーズボールやセカンドボールへの積極的なアプローチをするプリマベーラがリズムをつかみ始め,2トップへとボールをつなぎ左右からの攻撃が始まる。6分40秒,DFから中央のトップへとパスがつながり,緑が丘のDFが一瞬ゆるんだ隙をつき中央を突破。緑が丘GK森が好守するが,はじいたボールを蹴りこまれ,1点を失う。その後も,プリマベーラの攻撃は続き,緑が丘のDF陣がかろうじて凌ぐ場面が続く。14分。左からのアーリークロスが,強風であおられ,偶然にもペナルティーエリア左付近にいたプリマベーラ選手の足下に落ち,そのままゴール右隅に蹴りこまれ2点目を奪われる。さらに,16分。中央付近でのボールの奪い合いを制したプリマベーラが一瞬の隙をつき中央20メートル付近からのロングシュートを放つと,ゴール右隅にそのまま突き刺さり,3点目。16分過ぎに,ボランチに片岡を投入すると,緑が丘のディフェンスも落ち着き,プリマベーラもなかなかチャンスを生かせなくなる。緑が丘も,何度かプリマベーラ陣内へと入り,ゴール前にボールを集めるが,GK正面へとボールが流れてしまい,決定的なチャンスを奪えない。29分。中央付近でのボールの奪い合いをから押し込まれ,一瞬の隙をつかれミドルシュートを中央から強烈に放たれる。GK森がすばやく反応しはじくが,ゴールバーに直撃。リバウンドに素早く反応したプリマベーラがヘッドでねじ込みだめ押しの4点目を奪う。 
 後半は,一進一退のゲーム展開が繰り広げられるが,4点のリードを奪うプリマベーラが選手交代を徐々におこない勢いを更に増してくる。39分には,左からのせめぎ合いから,25メートル付近からボールをゴール前に蹴りこまれると,ボールが風に乗り,不運にもGK森の頭上を越えゴール右隅にボールが吸い込まれ,0対5。43分には,それまでプリマベーラのDF陣を苦しめてきた高橋(星)が接触プレーで右膝を痛め退場。高橋が倒れている隙をつかれそのままオールを支配され,6点目を奪われる。その後は,一進一退のゲーム展開ではあるが,両チームとも決定的なチャンスを奪うまでにはいかない。緑が丘トップの廣富と加藤が果敢にプリマベーラ陣内へと切れ込みチャンスをつかもうとするが,プリマベーラDFの賢明な守りに,シュートまで持っていくことができない。ロスタイムにコーナーキックを奪われ,ニアサイドから蹴りこまれ,7点目を献上し,試合終了。



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