平成14年度上川代表決定戦

決 勝
緑が丘中(旭川第1代表)2−0(0−0)明星中(旭川第3代表)
得点者 曽根(38分),出崎(57分)〔緑〕
緑が丘 GK 清川 DF白石,中村,真嶋 MF瀧新,伊藤,岩原,出崎,廣富 FW高屋,曽根 交替/GK森 FP斉藤,熱田,酒井,黒沼
明星 GK松橋 DF辰巳,中尾,光永,山崎 MF上村,田井,門馬,初谷 FW福屋,竹内 交替/FP瀧本,三宅,黒田
主審/西川(聖園) 副審/添田(春光台),北林(東光) 第4審/目黒(北門)
【戦評/則末(神居)】 上川代表を決する代表決定戦は6年連続の全道大会出場を目指す緑が丘中学校と,昨秋の新人戦に続いての全道大会出場を狙う明星中学校の対戦となった。今朝からの雨もやや小降りとなったことと,決勝前にグランド整備を行った当番校の緑が丘中の努力により,準決勝と比較にならないピッチ状態となった。明星はこれまでと同様,上村,田井にボールを集め,スペースに早めのパスを送り,両サイドのスペースを活用する攻撃を見せる。特に左サイド寄りに位置する福屋の前に長めのパスを送り,スピードを生かした攻撃を組み立てる。対する緑が丘は瀧新が中盤の底で,粘り強いプレーでボールを奪取し,右サイドの高屋,左サイドの出崎を経由して,曽根のスペースへの走り込みから得点機をうかがう。準決勝とは格段の差となったグランドコンディションだが,良好とは言えず,両チーム細かなテクニックを駆使することはできない。必然的に局地戦を打開しながら,大きく地域を奪い合う展開となる。最初のチャンスは5分,上村,田井とつないだボールを逆サイドに展開し,走り込んだ福屋がシュートを放った明星に訪れた。対する緑が丘も10分,右サイドハーフウェー付近でボールを受けた高屋がクロスを入れる。明星DFの懸命のクリアを出崎が出足よくボールをカットし,シュートを放つがGK松橋の正面をつく。しかし,徐々に試合は膠着状態に突入する。明星は福屋のスピードを生かした攻撃で局面をうち破ろうとするが緑が丘DF陣も苦しみながらも懸命にスピードについていき,チャンスを作らせない。一方の緑が丘は交替出場の高橋にボールをあて,廣富,曽根がからんで何とか局面を打開しようとするが,明星DFも粘り強くディフェンスする。前半終了間際,明星は田井から左サイドに出たボールを福屋がドリブル。ペナルティエリア外で中に切り返し思い切って放ったシュートにFW竹内が反応しダイレクトで合わせたのが数少ない決定的チャンスと言えるように,中盤での激しいボールの奪い合いが続いた前半だった。 後半はセカンドボールを拾い始めた緑が丘が徐々に押し込み始める。右サイドを高橋,曽根,廣富が目まぐるしく進出し,シュートチャンスを作る。38分緑が丘は中盤の混戦からボールを奪ったFW曽根がピッチ状態をものともせず巧みなドリブルでゴールに向かうと,ペナルティエリア付近から強烈な右足のシュートを放つ。ややスライスの軌跡を描いたボールはGK松橋の懸命のセービングも及ばず見事にゴール右に叩き込まれる。貴重な先制点を奪った緑が丘は勢いにのり,曽根のキープからチャンスを作り出す。明星DFも疲れからか曽根や桜庭のドリブルに対応しきれなくなる。それでも懸命に1点を追う明星は田井,上村の位置を高めにあげ,1点を奪いに行く。そして50分,明星はペナルティエリア右角でFKを得る。これまでも何度も質の高いFKのボールをゴール前に送っていた上村は,このチャンスにもすばらしいボールをゴール前に入れる。緑が丘GK森はこのボールをはじくのが精一杯,こぼれたボールを田井がシュートを放つが無情にもボールはゴールポストを叩く。このチャンスを逃した明星はさらに激しく攻撃するが1点の壁は厚く,どうしても得点を奪えない。逆に終盤コーナー付近でボールキープに入った緑が丘はだめ押しの得点を奪う。57分高橋が右コーナー付近でボールをキープ,DFがボールを奪おうとしたその隙に巧みに反転,センタリングを送る。逆サイドからゴール前に進出した出崎がインサイドで合わせるとボールはバーに当たりながらゴールラインを通過した。明星も声をかけあい必死に1点を返そうとするが,緑が丘のDFも堅くタイムアップ。緑が丘が実に平成9年度以来6年連続の全道大会出場を決めた。

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