永山南中2−0(1−0)緑が丘中 | |
得点者 | 釜口(11分),門木(51分)<永> |
永山南 | GK渡部 DF中山,横溝,上田 MF河本憲,荒内,門木,石川,石井 FW星,釜口 交替/FP間崎,加藤 |
緑が丘 | GK森 DF白石,中村,黒沼 MF瀧新,高屋,伊藤,桜庭,真嶋 FW曽根,廣富 交替/GK清川 FP冨田,得能 |
主審/高木(光陽) 副審/山岸(忠和),添田(春光台) 第4審/目黒(北門) | |
【戦評/鈴木(永山)】 準決勝第1試合は昨年度の決勝と同一カード,永山南と緑が丘の対戦となった。開始早々から中盤からの長めのパスや遠目からのシュートで永山南がリズムをつかむ。10分,右CKを得た永山南は河本憲が左足でファーポストへ入れたライナー性のボールにFW釜口がヘッドで合わせてゴールかと思われたがGK森が間一髪キャッチする。続く11分またもCKを得た永山南。今度は左CKから石川が右足でカーブをかけて直接ゴールを狙う。GKがパンチングしたところを釜口が今度はきっちりと合わせてヘッドで先制点を奪う。攻撃の手をゆるめない永山南は14分に右CKを得,河本憲からまたもファーサイドへのボールを折り返しを狙うが惜しくもラインを割る。15分には中盤でリターンしたボールを右サイドに走り込んだ荒内の前へ。そのまま荒内はGKと1対1となるかと思われたが,GK森の鋭い飛び出しで難を逃れる。緑が丘は桜庭,曽根が起点となってカウンター気味に速い逆襲を試みるが,永山南の厳しいディフェンスにあい,シュートまでつなぐことができず。18分緑が丘は永山南陣内で得たFKを白石が直接狙うがGK渡部が難なくキャッチする。永山南はその後も河本憲のCKから24分,25分とポストやバーに当たる決定的なチャンスを作る。前半は中盤での厳しいディフェンスで緑が丘の攻撃の芽を摘んだ永山南が緑が丘のシュートをわずか1本に抑え試合を優位に進めた。 後半は緑が丘が運動量を上げ中盤でのプレスを厳しくし,ボールカットから速い攻めを展開する。31分にはMF高屋が右サイドからゴール前へあげたボールをGKがファンブル。桜庭がシュートしゴールかと思われたが,惜しくも左へはずれる。32分には左CKを桜庭がニアへいいボールを入れるが永山南河本憲がヘッドで競りがってクリア。39分にも緑が丘は永山南DFのクリアしたボールを右サイドから中へ,永山南DFがかろうじてヘッドに当てたボールをFW廣富がシュートするがゴールならず。何とか得点し同点としたい緑が丘であったが,51分永山南FW星とMF門木が左サイドでコンビネーションからチャンスを作り,最後は門木がゴール左,角度のないところからシュートを決め試合を決定づけた。試合はこのままタイムアップ,永山南が2年連続の全道出場を決めた。全道大会出場からわずか1週間と調整期間がなかった緑が丘,上川代表決定戦への出場権を逃し,今大会へのモチベーションも調整期間も十分だった永山南。力は互角ながら最後その当たりが勝負を分けたと言えるであろう。 |
東明中2−0(0−0)明星中 | |
得点者 | 大西(33分),坂本(47分)<東> |
東明 | GK遠藤 DF遠子内,早勢,岡田 MF小川,小野,前田,佐藤,蟹谷 FW大西,坂本 交替/FP田中 |
明星 | GK松橋 DF中尾,三宅,光永 MF辰巳,上村,黒田,山ア,田井 FW福屋,竹内 交替/FP森 |
主審/五十嵐(東神楽) 副審/宮越(広陵),目黒(北門) 第4審/鈴木(永山) | |
【戦評/則末(神居)】 優勝候補同士の準決勝第2試合は凹凸のある悪コンディションのピッチのもとで行われた。両チームともイレギュラーにより,細かなボールコントロールに苦しみながらの試合展開。東明はMF蟹谷が中盤でボールを精力的に拾い,FW大西が左右のスペースに流れてチャンスの糸口を探す。明星はややディフェンスに意識が傾き,攻撃に人数をかけずリスクをおかさない立ち上がりとなる。しかし,次第に両チームともトラップにも神経を使わざる得ないグランドに,パスがつながらず,互いの中盤でのプレッシャーの強さも重なって膠着状態となる。福屋,大西とスピードのあるFWを擁しているだけに上村,蟹谷が前を向いてプレーできた時にはスペースを生かしたパスを送るが,ディフェンスも集中して守り,綻びを生じさせることなく決定機を作らせない。それでもやや前線からの守備の意識の強い東明が押し始め,大西が前を向いてプレーする機会が増え始める。23分には相手と競り合いにながら抜け出してシュート,26分には蟹谷のセンタリングからフリーでボールを受けた佐藤のシュート,さらにそのこぼれ球を大西がポストを叩くシュートとリズムをつかみはじめる。 後半も前半終了間際の勢いそのままに東明のリズムで試合は始める。2分,佐藤のパスを受けた大西が相手DFを背負いながらボールをキープし蟹谷に流すと,蟹谷はダイレクトでシュート。GK松橋が横っ飛びでキャッチするが東明の勢いがそのまま出た攻撃だった。そして直後の3分,Dゾーン内ゴール正面でFKを得た東明は大西が直接強烈なシュート。壁の横を抜けでたボールはゴールに一直線に飛び,左ポストに当たってゴールに叩き込まれた。1点をリードした東明はさらに勢いにのって攻勢に出る。前線からのチェックも激しくなり明星ゾーンで試合を進める時間が長くなる。10分には蟹谷の右CKから大西が鮮やかなジャンピングボレー。ボールはバー,相手DFと当たりあわやゴールかと思われたがGK松橋がかろうじて抑える。次第に東明は蟹谷が中盤でフリーでボールを受け,前線に配球攻撃の手を緩めない。47分には大西から蟹谷へパスが出ると蟹谷は相手DFを引きつけてFW坂本に絶妙なパス。フリーでボールを受けた坂本はトゥーキック気味にゴール右へ流し込み貴重な追加点を奪った。その後も大西,坂本,蟹谷を中心に攻め続けた東明がバーやポストに当たるシュートを放つ得点はできず。明星は終了間際福屋がシュートを放つのが精一杯。結局2対0で東明が勝ち,フットサル大会を除けば創部以来初めての全道大会出場を決めた。 |