平成14年度グランド開きU−15サッカー大会

準決勝

東 明2−0(0−0)明 星
得点者 大西,遠藤(東)

東 明 GK小野 DF岡田,早瀬,小川,遠子内 MF佐藤,蟹谷,前田,大西 FW坂本,遠藤
明 星 GK松橋 DF辰巳,福屋,光永 MF中尾,田井,門間,上村 FW杉山,竹内,高畑 交替/FP黒田 
主審/西川(聖園) 副審/高原(北門),小林(緑が丘)

【戦評】則末(神居)
  準決勝第1試合はフットサルの覇者東明と昨秋の覇者明星の好カードとなった。明星は昨日怪我のため大事をとった主将上村が先発に名を連ね,開始早々中盤の素早い出足からボールを奪取し,前線へのフィードによりリズムをつかむ。対する東明はFWのスピードを生かした攻撃で何度かCK,FKを得る。しかし,両チームとも相手のディフェンスラインを崩すまでには至らず,膠着状態のまま時間が経過する。互いに何とか自分たちのチームのリズムにもっていこうとするものの,中盤で効果的な組み立てのパスがなく,単純な縦へのフィードが多いためDFに弾き返されてしまう。14分東明はこの試合最初の決定的チャンスを得る。MF前田が左サイドからセンタリングを送るとFW遠藤がDF振り切りシュートを放つ。このチャンスより東明は大西が中盤で機能し始め右サイドの佐藤から幾度か好機を創る。17分にはMF蟹谷がオフサイドラインを破るスルーパスを送ると左サイドから前田が抜け出しゴールに迫る。明星GK松橋が判断よく飛び出し得点とはならなかったものの,明星DFラインの裏へボールw送り込み始めた東明ペースでゲームは続く。明星は中盤の田井,上村にボールが収まらず苦戦を強いられる。20分DFラインからのロングボールに反応した上村が左サイドを突破しゴールに迫るチャンスを得たのが前半唯一のチャンスと言えるほど東明DF陣に押さえ込まれる。一方の東明は何度か決定的チャンスをつかむ。23分蟹谷とのワンツーから抜け出した佐藤がアーリークロスを送るとボールは流れてバーに当たる。29分にも遠藤が右サイドのクロスを抜けだしシュートを放つがボールはわずかに左へはずれる。東明優勢のうちに前半が終了した。
  後半も東明は蟹谷,大西が中盤でボールを支配する。明星は田井,福屋を前線にあげ,何とか反撃を試みようとする。35分明星は上村が40mのロングパスを田井に送ると,田井はスピードに乗ってシュートに持ち込むが東明DF早勢もよく体を寄せシュートをブロックする。東明も37分,カウンターから蟹谷が遠藤のスピードを生かす絶妙のスルーパスを送る。しかし,遠藤と1対1になったGK松橋はすばらしいポジショニングでシュートをストップする。明星は田井,福屋を上げたことにより上村との連携から攻めにスピードは生まれたものの,東明FWのスピードに対応しきれなくなる。40分東明はこの試合好調の蟹谷がスルーパスを大西に送る。前線まで飛び出していた大西はDFを抜き去り右足で先制シュートを決める。勢いに乗った東明は41分,蟹谷から遠藤に再びするスルーパスが出る。遠藤が放ったシュートは松橋がCKに逃げたものの,この佐藤の右CKに遠藤が高い打点で合わせて2点目を奪う。2点のビハインドを追う明星も杉山のパスから福屋が右サイドを突破しシュートを放つなど何とか1点を返そうとするものの得点には至らず。東明のスピードが勝り,決勝戦へと進んだ。


北 門3−2(0−0)緑が丘
得点者 御厩,市場(2)(北)桜庭,酒井(緑)

北 門 GK神林 DF山口,嶋田,山崎 MF林,高橋,林崎,御厩,長尾 FW木下,市場 交替/GK寺本 FP天池,石田
緑が丘 GK清川 DF白石,中村,出崎 MF瀧新,伊藤,岩原,曽根,得能 FW高橋,桜庭 交替/GK森 FP廣富,斉藤,酒井
主審/宮越(広陵) 副審/沼倉(東明),北林(東光)

【戦評】鈴木(愛宕)
 準決勝第2試合はノーシードから勝ち上がった北門と緑が丘の戦いとなった。前半緑が丘は桜庭を中心として好機を見いだそうとするも北門の素早いプレスに阻まれる。一方北門は右サイドからMF長尾が突破しようとするが緑が丘白石の厚い壁に阻まれるなどゲームは簡単には動かず膠着した状態が続く。前半は互いに中盤のプレスが速いため思うようなパスがつながらずロングパスからFW陣が裏へ抜けようにも決定的チャンスにはつながらない。前半17分,21分と緑が丘桜庭がGKの頭上を越えるロングシュートを放つもバーを越えていく。北門は速いパス回しから何度も右サイドを起点に突破を試みるがゴールネットを揺らすことはできない。一方の緑が丘も北門の高いDFラインの裏へボールを入れようとするがDF山口,山崎の堅い守りでゴールをあげることができず前半を終える。
 後半に入った33分ゲームは動く。素早い攻守の切り替えから北門がボールを保持。左サイドから中盤のスペースに動き出した御厩へパスが出ると,御厩はワンタッチでコントロールしすかさずシュート。ボールは中央のバーに当たってゴール。勢いにのった北門は36分,右サイドからDFの裏に出されたボールに北門市場がGKの動きを一瞥し,ループシュートを放つ。ボールは放物線を描いてゴールに吸い込まれた。これらの北門のスピードを生かした攻撃により,2点をリードした。さらに北門は52分,DFラインの裏にできたスペースに市場が走り込み,GKの横を破るシュートを左足で放ち3点目をあげ突き放す。3点を追う緑が丘も必死の反撃,積極的にミドルシュートを放っていく。54分,北門のパスミスから桜庭が中盤でフリーでボールをキープ。そのままミドルシュートを放ち1点を返す。さらにロスタイム,GKのフィードを緑が丘酒井がカットし,そのまま右足でゴールにたたき込み1点差とする。しかし,時すでに遅く試合終了のホイッスル。北門が地区大会としては久々に決勝へと駒を進めた。

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