準決勝
忠和１−０（１−０）緑が丘
得点者 石丸（忠）
忠 和 GK本間 DF山田，沖田，星野 MF嶋村，坪山，星野，石丸，竹田，小藪 FW立崎聡，高野 交替／澤田
緑が丘 GK清川 DF白石，中村，岩原 MF瀧新，伊藤，酒井，出崎，桜庭 FW廣富，曽根 交替FP／真嶋，高屋，得能，森
主審／五十嵐（東神楽） 副審／村山（愛宕），宮川（東光）
【戦評／鈴木（永山）】
準決勝第１試合は忠和と緑が丘の対戦となった。グランド状況は朝方の雨によりちょうどよい湿り具合となった。予想通り，互いの攻守の切り替えの激しい展開となった。先にチャンスをつかんだのは忠和。２分左CKからのこぼれ球をMF竹田がシュート，惜しくも枠をはずれた。一方緑が丘は４分，忠和ゴール前３０ｍ付近で得たＦＫを出崎が直接シュート。低い弾道でゴールをねらうがＤＦに当たり得点ならず。その後も緑が丘は左サイドからの展開を試みるが忠和ＤＦ星野の早い出足，山田の冷静なカバーリングで攻めあぐねる状況が続く。緑が丘は決定的なシュートチャンスをＦＫやＣＫから得るが忠和ＧＫ本間の好セーブによりネットを揺らすことができない。一進一退の攻防が続く中，均衡を破ったのは忠和ＭＦ石丸だった。２３分中盤の混戦からこぼれたボールを奪い４０ｍ近いドリブル，ペナルティエリアに持ち込み左足でシュート。ボールはＧＫの右をすり抜けゴールに突き刺さった。前半のうちに同点に追いつきたい緑が丘は２５分，曽根が自陣からの速いドリブルで進み，ゴール前で待つ桜庭に丁寧にグランダーのパス。そのボールを伊藤に落としシュートするが惜しくもゴールをはずれる。
後半１点のビハインドの緑が丘はＤＦラインでの大きなサイドチェンジからの攻撃で忠和守備陣に揺さぶりをかけ，主導権を握る。忠和は少ないチャンスを生かし，追加点をねらう。３５分混戦から抜け出た小藪がペナルティエリア付近から強烈なシュート，２点目かと思われたがＧＫ清川が倒れながらナイスセーブを見せる。緑が丘はＦＫのチャンスを生かし，出崎からゴール前に足の長いボールを入れ，シュートに結びつけようとするが，忠和の堅い守りにあい得点することができない。４９分にも中盤で得たＦＫを出崎がゴール右前へ，ＭＦ伊藤がフリーでヘディングシュートを放つが惜しくもゴール右にはずれる。その後も緑が丘は桜庭のキープ力を生かし，シュートチャンスを作るが忠和の必死のディフェンスに得点できず。終了直前にも中盤から出たボールをゴール前で桜庭がボレーシュートを放つがＧＫ本間がすばらしいセーブでこれを阻止。後半の緑が丘の猛攻に耐えた忠和が前半にあげた１点を守りきり，決勝への切符を手にした。
明 星２−０（２−０）北 門
得点者 福屋(2)（明）
明 星 GK松橋 DF光永，辰巳，山崎，中尾 MF上村，門馬，田井，福屋，初谷 FW竹内 交替／高畑
北 門 ＧＫ寺本 ＤＦ山口，山崎，嶋田 ＭＦ林，御厩，林崎，長尾，高橋 ＦＷ市場，木下 交替／天池
主審／西川（聖園） 副審／山岸（忠和），土岐（緑が丘）
【戦評／鈴木（愛宕）】
準決勝第２試合はスピードを生かしてサイドからの攻撃で得点を重ねてきた北門と上村を中心とした速いパスワークから福屋のスピードを生かした攻撃を繰り返してきた明星との好カードとなった。前半１０分までにお互いＣＫやＦＫなどで好機はあったもののすべてボールは枠の外へはずれてしまう。１２分明星はＦＫのチャンスから上村が直接ゴールをねらうもバーにはじかれ得点にはならない。一方北門はＣＫからのボールをヘッドで合わせるもＧＫ松橋の好セーブに阻まれる。そんな中，試合は動いた。２１分中盤からの速いパスが左サイドで待ち構えていた福屋へとつながる。ボールを足下に入れた福屋はＤＦ２人を一気に振り切りそのままドリブル突破。ＧＫとの１対１にも落ち着いてシュートを放ち，得点をあげる。続いて２４分，１点目の余韻がまだ残る中，明星のクリアボールを北門ＤＦが押さえＤＦラインでパスをつなごうとする。しかし，そのボールを福屋がカットし，ハーフウェーラインから再び一気にドリブルで持ち込み２点目をあげる。いずれもスピードを生かした得点であった。前半は明星２点のリードのまま終わる。
後半は中盤での両チーム速いパスワークからＤＦラインを崩そうとするものの，素早いプレスにより決定機が生まれず膠着した状態が続く。北門は，ＭＦ御厩を中心にボールを運びチャンスを作る。４７分林の左サイドの突破や４９分木下の中央からのドリブルなどでペースを握るが再三再四にわたるＧＫ松橋の好セーブのために得点をあげることができない。幾度ものチャンスを得ながら得点につなげることのできなかった北門に対し，明星が前半の２点のリードを守り抜き，そのまま決勝へと進んだ。