平成13年度旭川市民体育大会

決勝
明星中0−0(0−0,延長0−0)<PK4−3>忠和中
明星中 GK松橋 DF山崎,中尾,福屋 MF辰巳,光永,竹内,田井,上村 FW初谷,井上 交替/FP杉山,黒田,三宅
忠和中 GK本間 DF山田,森,立崎明,星野 MF坪山,石丸,沖田,竹田 FW立崎聡,小藪
主審/野田(協会) 副審/大西(附属),沼倉(東明)
【戦評/則末(神居)】
 市民大会の決勝は新人戦決勝の再現となる明星と忠和の戦いとなった。新人戦決勝でも実力伯仲した好ゲームを展開した両チームだけに,今大会でも1点を争う緊迫した試合となることが予想された。守備に対する意識が高いチーム同士の戦いらしく,両チームとも中盤から激しいプレッシャーをかけあい試合はスタートする。やや忠和は準決勝までの戦いよりゾーンを下げてディフェンシブな立ち上がりを見せる。しかし,持ち味の素早いアプローチと的確なカバーリングで明星の攻撃の芽をつぶし,シュートまでに至らせない。また,時折明星MF陣によって出されるスルーパスやドリブル突破に対しては,SW山田が判断よくDFラインの背後でカバーリングを行い守備の綻びを生じさせない。一方の明星も上村,光永,辰巳らが中盤からしつこいチェックで忠和の攻撃を分断する。そのため忠和はトップの小藪に効果的なボールが供給されず,チャンスを作りきれない。8分に明星FW井上が,10分忠和小藪のヘッドが両チームともシュートと呼べるくらいで,序盤は互いに素晴らしいディフェンスを見せる。13分明星は辰巳が左サイドを突破。中に切れ込んでシュートを放つ。忠和も14分小藪が左サイドをスピード豊かに単独突破し,シュートを放つがGK松橋の正面となる。これらシュートをきっかけにゲームは動き出すかと思われたが,両チームのSW福屋,山田が深い位置からスピードと読みを生かした安定したプレーで守備を引き締める。25分の明星上村のFKがチャンスらしいチャンスという程度で互いの守備を崩せずに前半が終了した。
 後半も前半同様の互いの高い守備力を駆使しての戦いとなり,その守備をいかに崩すかに試合の焦点がしぼられた。守備の意識が高いとは言っても,両チームとも守備一辺倒ではなく,攻撃と守備のバランスもよく,リズムを互いにつかみ合いながらチャンスを窺う。後半開始早々は忠和がペースを握る。明星の中盤のプレッシャーをかいくぐり,沖田,石丸らが前線へボールを供給し始める。明星は上村,田井が中盤の低い位置でのプレーが多くなり,忠和にリズムを奪われる。しかし,この時間帯も福屋,辰巳を中心として忠和の攻撃をしのぐとやがて明星のペースとなる。田井をトップにあげ,上村が中盤を支配し両サイドからロビングボールを前線に入れ始め,チャンスを作り出そうとする。45分には田井が上村のパスを受けてワントラップしシュートを放つがGK本間に抑えられる。リズムを取り合い、一進一退の攻防となったゲームは互いにディフェンスの一つのミスが許されない緊迫した試合展開となる。忠和は沖田,石丸のドリブル突破と前線への飛び出しや小藪の縦への突破,明星は上村の前線へのフィードと田井の前線でのボールキープから得点のチャンスを狙うが得点には至らない。2試合目とは思えない激しい動きのまま両チーム得点できず試合は延長戦に突入した。
 延長戦は明星ペースで進む。61分田井が上村からのFKを受けゴールに迫るがGK本間がストップ。62分には黒田が右サイドを突破しセンターリングを送るがわずかにFWに合わない。忠和も64分沖田,立崎聡とつなぎ最後は石丸がシュートするが惜しくも外れる。69分明星は上村がDFのウラに送ったボールに田井が走り込みシュート。決定的な場面であったが惜しくもゴール右へはずれた。試合は0対0のままタイムアップ。優勝をかけてPK戦が行われた。PK戦では明星が先手を取られながら逆転,4対3で勝ち新人戦に続いての2大会連続,市民大会2連覇を果たした。

 

準決勝  大会の記録  市民大会top  優秀選手
 
HOME  平成13年度TOP