平成13年度グランド開き中学生サッカー大会

準決勝

緑が丘2−0(1−0)広 陵
得点者 今井,桜庭(緑)
緑が丘 GK久保 DF石部,出崎,白石,加藤 MF松本,大西,今井,牧 FW桜庭,福田 Sub曽根
広 陵 GK宇佐見 DF原,田部,柳谷,桶野,堀内 MF小林,加賀山,久保 FW藤川,神田 Sub菊地,岩田
主審/則末(神居) 副審/明田(明星),堀(永山)
[戦評/高原(北門)]
前半立ち上がり緑が丘がペースをつかみボールを支配,緑が丘大西がGKと1対1となりシュートを放つが広陵DFのクリアーで惜しくも得点にはならず。その後も緑が丘はCKから福田のヘディングシュートを始め幾度もシュートチャンスを掴んだ。広陵も徐々に中盤からFWにボールがつながり始める。14分には緑が丘DF陣とGKの連携ミスから決定的場面を作るなど一進一退の攻防が続いた。試合が動いたのは21分,右CKからの混戦を緑が丘今井が最後に押し込み先制,1対0とリードする。その後も両チームとも何度かチャンスが訪れるが前半は1対0のまま折り返す。
 後半は両チームとも中盤での激しいプレッシャーの中,スピードやパスワークで良い形を作ろうとするもののラストパスやシュートの場面で精度を欠き,互いにチャンスをものにすることができずに試合時間が流れていく。試合が動いたのは57分だった。それまで再三再四緑が丘はCKを石部や今井,福田といった長身選手の高さをめがけて合わせていた。そのため,広陵DFも緑が丘の長身選手にマークが集中してしまう。しかし,牧が蹴ったCKのボールは長身選手を越えて一番外側で待つ桜庭にぴたりと合う。このボールを桜庭が鮮やかに右足のボレーで合わせて追加点を挙げ試合を決定づけた。
 緑が丘の個人技術の正確さ,チーム戦術の浸透度が印象強かった。落ち着いた試合運びやセットプレーを点につなげる確実さなどは個々の技術,スピード,能力を生かした安定感から生まれるものである。今シーズンの最初の大会としては他チームに比べ完成度の高さが光る試合だった。


明 星1−0(0−0)永 山

得点者 福屋(明)
明 星 GK松橋 DF木村,久保,荒木,辰巳 MF中西康,上村,中西政,田井,福屋 FW三井 Sub竹内
永 山 GK長谷川 DF鈴木,加藤,新橋,石本 MF城,海和,山上,橋本 FW八巻,堀越 Sub前村
主審/菊地(北都) 副審/土岐(緑が丘),宮越(広陵)
[戦評/則末(神居)]
スピードを生かした縦への速いサッカーを行う永山と技術を生かした明星と共にしぶとくPK戦を勝ち抜いただけに1点を争う好ゲームが期待された。
 前を向くと強い永山FW陣,5分には八巻の前のスペースに堀越からボールが出,GKと1対1となるがGK松橋がかろうじて体に当てる。開始直後は永山のスピードが上回り速い出足でボールをカットし,前へ前へと攻めに出る。明星は中盤でフリーになれず永山のプレッシャーにも合いパスワークに冴えが見られない。永山は堀越から再三スペースにボールが出てチャンスを作る。しかし,徐々に落ち着いてきた明星は15分過ぎからペースを取り戻す。上村が中盤の底でがんばりチャンスを作り始める。26分には左サイドからのロビングを中西政がシュート,GKを破るがシュートは弱くDFがクリアする。前半は両チームとも決定機が迎えられずに0対0で折り返した。
 後半明星は左サイドの福屋を中心に攻勢に出る。32分には福屋の左サイドからのロングクロスを中西政が折り返し竹内がフリーでシュートを放つがボールはバーを越える。40分には福屋の左サイドからのクロスボールを中西政がダイレクトで強烈なシュートを放つがボールはポストを叩く。ペースを握った明星は49分福屋がペナルティエリアを横へドリブルし,GKとDFの間に絶妙のボールを送るがシュートはわずかにはずれる。更に52分には中盤から田井がスルーパスを送ると,中西政が走り込みシュート。しかし,GK長谷川がブロックしてCKに逃れる。永山は劣勢をしいられるが,切り替えの速いカウンターでトップの堀越を軸に反撃を試みるが得点を奪えない。55分,明星上村が左サイドをドリブルで突破。ペナルティエリア内でDFがたまらずファウルしPKを得る。しかし,このPKを長谷川が見事にストップし最大のピンチをしのぐ。これにより延長戦突入かと思われたが終了間際の59分,三井から左サイドの福屋にスルーパスが出る。福屋はドリブルでゴールエリア角へ侵入し,冷静にGKの肩口を抜くシュートを左足で放つ。明星を決勝へ誘うボールは,見事にゴールネットを揺すり,劇的な勝利をつかんだ。

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