○平成28年度第55回北海道中学校サッカー大会

8月2日〜4日 芦別なまこ山サッカー場 
 


1回戦 8月2日(火)芦別なまこ山サッカー場
緑が丘中(上川)3−1(2−0)中標津中(根室)
得点者 長谷川(10分,42分),工藤(13分)(緑)11(32分)(中)
緑が丘 GK山本 DF小林(栗林),佐藤,名和,大熊 MF工藤(西條),小野寺,畑山(大西),森(嶋中) FW堀,長谷川(西田)
 全道大会1回戦は8月2日に行われた。緑が丘は序盤から気負うところもなく,いつものペースで試合を進める。開始早々は長谷川,堀の裏を狙って相手守備陣を下げ,徐々に中盤のスペースが空き出すと小野寺,畑山が中盤を作ってリズムをつかむ。9分緑が丘は小野寺のスルーパスから森が左サイドを突破し,ゴール前に迫った畑山がファウルを受ける。このFKを長谷川が豪快にゴール右上にたたき込む幸先良く先制する。さらに13分には佐藤の右CKからゴール前で相手DFに当たりこぼれたところを工藤が押し込んで2対0とする。その後も左の森,右の工藤と両ワイドがスピードを生かして突破を図りながら主導権を握る。小野寺,畑山のボランチもボールを受け配球しリズムをつかむ。相手のキープレーヤーの11には佐藤,名和が対応し2対0で前半を終える。
 後半に入り序盤こそ緑が丘ペースだったものの32分カウンターから11に突破を許し1点を返される。リズムを失った緑が丘はその後再三ピンチを招く。11や9に3度もの決定的なシュートを許すが,GK山本の好セーブなどで得点を許さない。苦しい展開の42分緑が丘はハーフウェーラインをわずかに越えた左サイドでFKを得る。名和がゴール前にあげたボールを長谷川がバックヘッドで狙うとボールは弧を描きながらゴール右上に吸い込まれ貴重な追加点をあげる。この1点で落ち着きを取り戻した緑が丘は小野寺,畑山らが相手DFのギャップをついてスルーパスを送るが追加点は奪えず。しかし,3対1で初戦突破し明日の2回戦へと進出した。
2回戦 8月3日(水)
帯広第二中(十勝)5−1(2−1)増毛中(留萌)
得点者 野原(9分,22分,47分,55分),大澤(54分)(帯)齊藤(20分)(増)
帯広第二 GK白戸(伊東) DF國村(藤尾),児玉,渡邊,下保 MF野原,南,加藤,前田 FW大澤(佐藤),曽根
増 毛 GK赤塚 DF川井,小笠原,藤丸,佐藤匠 MF大井,石田,清野,桂 FW齊藤,佐藤陸
開始40秒、CBのギャップに出たスルーパスから緑が丘はピンチを招き、フリーでシュートを打たれるが、GK山本がファインセーブで防ぐ。互いに中盤のリズムを取り合う展開となるが、上磯のコンパクトな守備と鋭い出足によりなかなか中盤を展開できない緑が丘は苦戦を強いられる。何とか左サイドの長谷川の個人技で打開しようとするが、10分過ぎの大熊のシュートまで得点機は訪れない。小野寺、畑山のラインも分断され、攻撃の型が作れず、縦へのフィードや、長谷川のサイドから何とか打開を図るが、その長谷川には相手守備陣が警戒感を強く持ち、時には二人から三人が集中して守備をする。また、運動量豊富に相手をかく乱する堀も15分過ぎに負傷退場しますます厳しくなる。クーリングブレイク後も上磯のプレッシングに中盤を作れず、勢い後方からのロングボールが多くなり、そのボールをDFに跳ね返され、セカンドボールも拾われシュートまで至らない。前線と最後尾のラインも間延びしなかなか攻撃に移れない。中盤でボールを拾われ,ギャップを狙われてパスを送るところを,佐藤,名和らがなんとかスペースを埋めて決定的場面を作らせないが苦しい展開で前半は終了する。
 後半に入り,上磯の運動量がやや落ち始める。基点が前方にできるようになった序盤だが,次第に流れはまたも上磯ペースとなる。相手のキープレーヤーIのドリブルに苦戦するが,大熊がシュートブロックで防ぐなど我慢の時間帯が続く。39分ペナルティエリア右外でボールがこぼれたところ上磯Hにミドルシュートを決められ先制点を許す。その後も上磯のプレスに苦しむ緑が丘は,攻撃に人数をかけられず,topへのサポートの距離も遠く,なかなか反撃に移れない。しかし55分名和が中央で前方へフィードしたボールがGKとDFの間に落ち,相手DFに走り勝った工藤がヘッドでGKの出際を流し込み起死回生の同点ゴールを決める。これで勢いを取り戻した緑が丘は長谷川からのFK,CKでチャンスをつかむが及ばず。上磯の58分のビッグチャンスもGK山本が相手のシュートをストップ。流れは緑が丘かと思われたが,追加タイム1分,相手Iにペナルティエリア付近から決勝点を決められ,惜しくも2回戦敗退となった。
北斗上磯中(渡島)2−1(0−0)緑が丘中(上川)
得点者 H(39分),I(60分+1分)(上)工藤(55分)(緑)
緑が丘 GK山本 DF小林,佐藤,名和,大熊 MF工藤,小野寺,畑山,森 FW堀(嶋中,大西),長谷川
 序盤左右のCKをピンチをしのいだ増毛は次第に落ち着きを取り戻す。両チームとも初戦の硬さかプレッシングを回避するため長いボールの展開が多くなる。7分増毛は帯広第二MF南のクロスからPKを取られる。これを野原が決めて帯広第二が先制する。増毛も9分には石田が齊藤とのダブルパスから初めて攻撃の型を作る。一方の帯広第二も曽根,加藤がDFのギャップをついて動きだし,大澤,前田も運動量豊富に前線をかき回し増毛守備陣を混乱させる。しかしなかなかボールが集まらなかった増毛石田もプレー回数が増え,攻撃の可能性も見えてくる。20分増毛は石田が右へサイドチェンジ。桂がアーリークロスを入れると左サイドから走り込んだ齊藤がヘッドで合わせて同点ゴールを生み出す。この1点で勢いの出た増毛だが,22分帯広第二はDFの裏に出たボールを野原がGKとの1対1を落ち着いて決めて再びリードを許す。その後も帯広第二は,26分,29分と前田と大澤のコンビネーションから連続シュートを放つなど攻勢に出るが,増毛も藤丸がスルーパスによく対応し追加点を与えない。
 後半開始早々にも増毛は藤丸のスライディングによる守備や桂のスピードを生かした突破などで流れを引き寄せようと試みる。34分にはカウンターから佐藤陸が相手DFをかわしてシュートを放つが惜しくも左にそれる。何度も訪れる帯広第二南のCKにもGK赤塚を中心にしぶとく守備し,互いにリズムを取り合う時間帯が続く。増毛は42分石田を起点に齊藤がシュートを放つが帯広第二GK白戸の好セーブに合う。増毛も石田,佐藤,桂らがテンポ良くつないでゴールに迫るが,児玉,渡邊を中心とした帯広第二守備陣を崩せない。47分帯広第二は,南のCKを野原がボレーで決めてハットトリックを完成する。さらに53分には野原が大澤とのワンツーリターンから自身4得点目をゲットする。54分には前田のスルーパスから大澤が駄目押しの5点目を決める。増毛も齊藤,石田,佐藤陸らがシュートを放つものの,CB渡邊や右SB國村のカバーリングもよく得点を許さない。一旦は同点に追いついた増毛だが,健闘及ばず2回戦敗退となった。


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