H25
2013年7月29日〜31日 岩内町,倶知安町 |
2回戦 7月31日(火)倶知安コロポックルサッカー場 | |
上ノ国中(檜山)5−2(3−0)増毛中(留萠) | |
得点者 | 佐藤悠(43分),藤原(44分)(増) |
増 毛 | GK工藤 DF齊藤,木根田,佐藤圭,大嶋 MF林,佐藤悠,杉山佳,原田 FW奈良,藤原 |
序盤全道大会の硬さが見られる増毛は10分,13分と連続失点し,出足をくじかれる。ボールポゼッションでは上回るものの,上ノ国FWのスピードに対応しきれずカウンターから20分にも失点し3点のビハインドを負う。それでも,MF佐藤悠を基点に左右にボールを配給し,両SB齊藤,大嶋を使って攻撃に厚みを加えサイド深くまで攻め込むもののラストパスに精度を欠き,崩しきれない。29分にはMF杉山佳が好シュートを放つも相手GKに阻まれる。 後半に入り増毛はさらにチャンスを多く作り出す。36分には佐藤圭のパスから藤原が抜け出しGKもかわすが惜しくもゴールキックとなる。38分には藤原のシュートがポストに当たるなど完全に増 毛ペースとなる。39分にも佐藤悠のラストパスから藤原がチャンスを得る。そして,43分藤原のクロスを相手DFがハンドを犯しPKを得る。これを佐藤悠がきっちり決めて1点を返すと,1分後奈良の縦パスを受けた藤原が振り向きざまに強烈なミドルシュートをたたき込み1点差に追いつく。さらにたたみかけるように決定機を得るが決めきれない。同点に追いつけない増毛に対して,上ノ国にカウンターから53分に追加点を許す。さらに56分にはCKから加点され,2対5で善戦及ばず敗れた。 |
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旭川北門中(上川)4−0(2−0)網走第三中(オホーツク) | |
得点者 | 得点者 得永(15分,25分),高柳(35分),能代(42分)(北) |
北 門 | GK中村昴 DF森,中村宏,大西,能代 MF畑,瀧川,高柳,伊藤,田中 FW得永 交代/FP鈴木恭,荒瀬,鈴木颯,釜土 |
北門は序盤からボール支配率を高め押し気味に試合を進める。8分には得永のFKを伊藤が頭で合わせこぼれたところを中村弘がつめるが相手DFにクリアされる。伊藤が中盤でキープ力を生かし,田中,瀧川と左サイドを基盤にゲームを組み立て,得永が虎視眈々とDFラインの裏をダイアゴナルにすり抜けようと狙う。また左SBの能代も積極的に攻撃参加しクロスボールを供給する。15分北門は田中が左サイドから斜めに入れたボールに得永がきれいに合わせて先制する。さらに北門は右サイドからも高柳がスピードに乗ったドリブルで切り崩しにかかる。守備は中村宏を中心にコンパクトな陣形で網走第三の自由を奪う。25分伊藤が中盤でボールをキープし田中を経由すると能代がオーバーラップし,クロスボールを得永にドンピシャと合わせる。得永はたたきつけるヘッドで追加点を奪う。後半に入っても北門のリズムは続き,35分得永のカーブをかけた左CKを高柳がインサイドで合わせて3点目を奪うと,42分には中盤でボールを受けた伊藤が左サイドのスペースに35mのミドルパスをグラウンダーで送ると,後方から走り込んだ能代がインサイドでGKの鼻先を流し込んで駄目を押す4点目をあげた。 | |
準々決勝 7月3日(火)倶知安コロポックルサッカー場 | |
旭川北門中(上川)4−0(2−0)恵庭恵み野中(石狩) | |
得点者 | 得点者 伊藤(5分,6分,43分)(北) |
北 門 | GK中村昴 DF森,中村宏,大西,能代 MF畑,瀧川,高柳,伊藤,田中 FW得永 交代/GK石崎 FP鈴木恭,石澤,荒瀬 |
序盤北門はディフェンスラインでビルドアップしながら攻撃の糸口を探るが,恵庭恵み野はスライドしながらボールサイドに人数を集めプレスをかける。北門の攻撃もスピードアップせず,逆にボールロストしそうな場面もあり,リズムにのれない。なかなか攻め手のない北門だが,5分中村宏の1本のロングフィードを皮切りに,中盤で田中が伊藤に短い縦パスを送ると,伊藤が25mの距離を思い切りよくロングシュート。これが強烈な弾道となってゴールバーに当たって右上にたたき込まれ先制する。さらに1分後田中の縦パスを受けた得永が左サイドで切り返して右足でクロスボールを送ると走り込んだ伊藤がワンタッチで相手GKをかわして追加点を奪う。その後も田中,能代の左サイドが機能して再三崩し,瀧川が好シュートを放つなどチャンスを得る。しかし,北門の攻撃をひとしきりしのぐと恵み野が反撃に転じる。中盤から前線にかけて人数をかけ,北門の守備陣を苦しめ始める。しかし北門も中村宏,大西のCBを中心になんとか相手の攻撃をしのぐ。北門も17分には後方からのロングフィードから得永が単独で抜け出すなどチャンスをつかむが追加点には至らない。逆に恵み野のオフサイドラインぎりぎりに飛び出されるなど,GK中村昴を脅かされるがシュートミスに救われる。次第に試合は両チームの攻め合いの様相をなす。やや北門は運動量が低下しだすが,伊藤の効果的なサイドチェンジでボールサイドに人数を集める恵み野の寄せを回避し,再びリズムをつかみ出す。 後半は北門の運動量が落ち,前線と守備ラインが間延びし,なかなか攻めきれない時間が続く。恵み野の厚みのある攻撃に苦戦し出す。北門は前線をサポートする人数も限られるようになり,攻撃の厚みを作れず単発に終わる。しかし43分北門は伊藤が中盤でボールを拾うと単独ドリブルを開始,相手DFを次々とかわしピッチを斜めに横断するように進出すると,相手DFを抜ききらないうちに相手GKの位置をよく見て,インサイドでグラウンダーのシュート。タイミングをはずしたシュートはゴールに流し込まれ貴重な3点目を奪った。この得点で試合の大勢は決まり,終わってみれば北門が3対0の快勝。17年ぶりに準決勝に進出し,明日札幌八軒中と36年ぶり5度目の全国大会出場をかけて対戦することになった。 |