全道大会情報


 
 全道3位に入賞した旭川市立永山中学校


2回戦 8月4日(土)中標津総合運動公園 
旭川永山中3−1(1−0)釧路富原中 
得点者  中井(20分),佐竹(35分),幸田(58分)(永)59分(富) 
永 山  GK村元 DF柴山,澤,鈴木佑,三好 MF大森,布施,幸田,庄野 FW佐々木,中井交代/MF佐竹,MF増子,FW板橋,MF工藤 
 序盤から釧路富原の激しいプレスとボディコンタクトに苦しむ。初戦のプレッシャーからか中盤で組み立てのパスがつながらず,縦に縦にと急ぐ攻撃になってしまい,富原守備陣に跳ね返される。また,サイドチェンジがほとんどなく,サイドに起点が作れず,いたずらに前線への無理なフィードが多くなる。また,中盤で前を向いてボールを受ける機会があっても,縦のスペースに無理なスルーパスを狙ってしまい,得点チャンスはなかなか作れない。それでも,中井のFKやCKの混戦からの佐々木のヘッドなどで幾度かチャンスはあるがゴールを脅かすには至らない。しかし,守備面では相手のエースのMを鈴木佑,澤がタイトなマークでよく抑える。また,中盤の底では布施が相手の攻撃の芽をつんでチャンスを作らせない。守備ラインの背後を狙ったパスに対してはGK村元がよくカバーする。前半分,永山は左サイドの高い位置でボールを受けた三好がスルーパス。左ゴールエリア付近に走り込んだ庄野がよく粘り戻したボールを受けた中井が相手DFをかわして左足でゴール右隅に先制のシュートを決める。この1点でずいぶん精神的には楽になるが,相手FWMは身体能力が高く,一瞬の隙も与えられず緊張のある戦いが続く。前半はなんとか1点のリードで折り返した。
 後半に入って永山は故障明けの佐竹を投入。この佐竹にボールが収まると,左サイドを小気味の良いステップで相手DFをスルスルとかわし流れを変える。中盤での組み立てのパスも丁寧になり始め,リズムをつかみ出す。39分永山は中盤での幸田が粘り強く柴山にパスをつなぐ。柴山はそのままドリブルで進んでラストパス。相手DFに当たったこぼれ球を中井が左サイドに展開。今度は左サイドの佐竹が折り返したボールが跳ね返るところを布施がミドルシュート。DFに当たってこぼれたところを佐竹が技ありのループシュートをGKの頭上越しに決めて貴重な追加点を奪った。その後も一進一退の攻防は続くが,相手Mには前半同様に澤,鈴木佑が粘り強く対応。2対0のまま迎えた58分自陣からドリブルを開始した幸田がハーフウェー付近で右に開いた中井にパス。中井はダイレクトで幸田に折り返すとフリーでゴール前に進出した幸田はGKもかわしてだめ押しの3点目を奪った。直後に相手FWMに1点を返されたがそのままタイムアップ。縦に急ぎすぎたきらいがあったが,苦しい初戦をなんとか突破することができた。 
 
準々決勝 8月4日(土)中標津総合運動公園 
旭川永山中4−1(3−1)南幌中 
得点者  中井(1分,3分,29分),板橋(59分)(永)失点(20分) 
永 山 GK村元 DF柴山,澤,鈴木佑,三好 MF庄野,布施,幸田,佐竹 FW佐々木,中井 交代/MF大森,MF増子,FW板橋,FW鈴木俊,MF工藤,FW奥山 
 準々決勝の相手は稚内南を破って進んできた南幌中。互いに1試合を終えての試合であり,なおかつ1時間半程度のインターバルしかないため,どれだけ走りきれるかという点に勝負がかかった。しかし,互いに疲れがたまった中での試合ということもあり,中盤でのプレスをあまり受けずにボールをポゼッションできるのではないかと予想して試合に入った。永山は第1戦と比較して,落ち着いて試合を展開した。開始1分,自陣で相手ボールを奪った布施が右サイドに位置したフリーの中井にロングパス。このパスを受けた中井はゴールに向かってドリブルし,相手DFを内側に切り返してかわし,左足で流し込んで早くも先制点を奪う。その1分後,中盤で相手のパスをインターセプトした幸田が中井とのワンツーでボールを受けるとダイヤゴナルに走り込んだ佐々木にパス。佐々木が落としたところをそのまま走り込んでいた中井が抜けだし,またも左足で流し込んで追加点を奪う。2点を奪った永山は鈴木佑,澤のところでしっかりとビルドアップ。布施も両サイドバックの三好,柴山にボールを配球し,何度もサイドチェンジで攻撃を組み立てる。佐々木,中井のポストプレーもきき,庄野,佐竹の両サイドからチャンスを作り出す。守備でも南幌の中心選手であるMFI,FWFに対して澤,鈴木佑が粘り強く対応する。しかし,20分一瞬の隙をつかれFがGとのワンツーから抜け出しゴールを決め,1点を返される。前半終了間際佐竹が佐々木のポストプレーからドリブルを開始,相手ペナルティエリアのわずか外で倒されFKを得る。このFKを中井が弾道の低い強烈なシュートで直接たたき込み再び突き放すゴールを決めハットトリックを完成する。
 後半も前半同様ポゼッションするが,なかなか追加点を奪えない展開が続く。次第に永山は疲れが出,運動量が落ちたり,足がつる選手が出始める。45分頃2回戦で負傷していた澤が再び足を痛め退場を余儀なくされる。しかし,相手Fのスピードに手を焼きながらも,鈴木佑を中心になんとかしのぐ。また,両サイドの佐竹,大森から何度も突破を試みるが得点には至らない。しかし,負傷開けとは思えない佐竹,布施の守備面での貢献もあり,綻びを生じさせない。また,幸田も運動量豊富に中盤を走り回り,リズムを与えない。終了間際には庄野が中盤でインターセプトして幸田にフィード。幸田がオーバーラップしてきた柴山にパスを送ると,柴山は佐々木へくさびのボール。佐々木が落としたところへ走り込んだ幸田がシュート。GKがはじいたところを板橋が右足のボレーで押し込んでだめ押しの4点目を奪った。試合はこのままタイムアップ。パスサッカーで永山が南幌に快勝し,4度目の全道大会で初めてベスト4へと進んだ。 
準決勝 8月5日(日)中標津総合運動公園 
永 山0−1(0−0)札幌大谷 
得点者 失点(52分)
永 山 永 山 GK村元 DF柴山,澤,鈴木佑,三好 MF庄野,布施,幸田,佐竹 FW佐々木,中井 交代/MF大森 
 夜中からの雨でスリッピーなピッチと低い気温の中での,全国大会出場をかけた準決勝となった。永山は開始2分布施,中井で中盤を作り,右サイドの柴山を経由して庄野,布施と絡んで最後は幸田がミドルシュート。惜しくもゴールバーをわずかに超えたが幸先のよいシュートを放ち,リズムをつかむ。しかし,その後は中盤でのつぶし合いが続き,膠着状態となる。ややDFラインが後退してしまい,札幌大谷の両サイドの上がりに苦しみながらも幸田,布施が中盤を豊富に動き回り攻撃の芽を摘む。スリッピーなグランド状態は永山のパスワークにビハインドとなりながら,布施が中盤から両サイドに散らすが,縦へのくさびのボールに精度を欠く。左サイドから中心として攻める札幌大谷のエースFのドリブルには澤が対応し,鈴木佑,三好もそのウラをよくカバーする。また,柴山が1対1の守備に強さを見せる。GK村元もDFラインの背後をしっかりとカバーするとともに,ハイボールにも安定感を見せる。15分過ぎには自陣で相手のボールを奪い,布施が中井にパスを送ると中井は逆サイドにロングパス。走り込んだ庄野がGKをかわすが相手DFのカバーにあいシュートまでは至らず。 前半終了間際には布施が相手陣内でドリブルでかわしながらペナルティエリア内をダイヤゴナルに走り込んだ佐々木にスルーパス。佐々木は右足を振り切るがシュートはわずかにゴール左にそれる。前半は永山がシュート2,札幌大谷が1の数が示すように降着した試合展開で終了する。
後半に入って開始早々布施のスルーパスに佐竹が抜け出しシュートを放つが相手DFがよくブロック。さらに佐竹がドリブルで突破して折り返すが惜しくも合わず。さらに35分庄野のクロスのこぼれ球から幸田がシュートを放つが,これはゴールを大きく外れる。37分には布施のドリブルから得たFKから澤がゴール前に入れる。相手GKとDFが交錯しながらもなんとかクリアする。その直後永山は大森を投入。大森のスピードある突破からCKのチャンスを得る。CKの跳ね返りを三好がクロスをあげるが,澤のヘディングシュートはGKにキャッチされる。押し気味に試合を進める。しかし,42分PKをとられて先制点を許す。永山は44分柴山のパスカットから佐々木がためて大森が抜け出して強烈なシュートを放つがGKの正面をつく。永山は45分澤を善戦を前線にあげ,反撃にうつる。55分澤が右サイドを突破しクロスを入れるがゴール前の競り合いがファウルをとられゴール。残り時間が少なくなり永山は焦りからファウルが多くなる。そのFKなどから35mの距離からシュートを3本打たれるが,ボールは枠をとらえない。最後は3バックにし,パワープレーで同点をねらった永山だがゴールは遠くタイムアップ。後半は押し気味に試合を進め,シュート数では8対5と上回りながら1点に泣き,全国大会への道が閉ざされた。
 最後に旭川市中連から,上川代表決定戦,そしてこの全道大会とたくさんの方にお世話になり,励ましていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。 



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