平成22年度 U-15北海道トレセン 中学選抜大会 参加報告書
10月23日から3日間の日程で行われた今大会は、予選の2日間は、前後半総入れ替えの8人制で行った。なれないピッチサイズに戸惑いながらも徐々に順応していくことが出来た。
1日目(10月23日(土))予選リーグ Cグループ 2勝 グループ1位
vs札幌中体連選抜 ○ 2−1
どちらも緒戦とあって思うようにボールが足につかない印象の中、旭川トレセンが押し気味でゲームが進む。中央の篠原がフリーになりボールを受けると、右サイドを森川が上がり篠原からパスを受けゴールを決め先制するも、追いつかれて前半終了1−1。
後半立ち上がり前線で粘ってボールを奪った中井が左サイドを駆け上がった酒井へつなぎゴール。2−1とした。
vs室蘭トレセン ○ 6−2
開始5分に左から森川からの強いクロスに相手GK反応するもはじきOG。追いつかれた後、篠原からのパスを受けた藤原がワントラップしてシュートを決め勝ち越し。主導権を握れそうで、完全に流れをもってこれないまま、前半終了間際追いつかれて2−2で前半終了。
後半5分と7分にはいずれも酒井から佐々木(康)と中野につなぎ4−2。終了間際の23分と25分には相手DFの横パスを奪い佐々木(康)と中野がそれぞれ得点を挙げた。最後まで集中を切らさずゴールを狙い続けた結果だと考える。
2日目(10月24日(日))上位リーグ Aグループ 2勝1敗 グループ2位
vs釧路・根室トレセン ○ 4−0
昨日の反省を踏まえコーナーキックのボールの質を早いボールにしたところ、前半22分、佐々木(祐)が体で押し込み先制。前日は先制しながらも、追いつかれ前半を終了する展開が2試合続いたが、今大会初めてリードしたまま前半を終えた。
後半10分篠原がキープしてためている間に上がってきた鹿野が相手GKの位置をよく見てゴールを決めると、18分にもこぼれ球をダイレクトシュート。24分には鹿野からのボールを相手DFラインの裏に走り込んだ佐々木(康)が出てきたGKより先にさわりループシュートを決めた。
vs空知トレセン ○ 5−0
全道大会で緑ヶ丘が敗れた三笠の選手も多くいる空知トレセンとの試合は、それまで調子の上がらなかった工藤を怪我をした藤原の代わりに前後半出場させた。
前半8分右サイドの工藤の突破からシュートのこぼれを森川がセンタリング佐々木(祐)がヘディングで決め先制。24分には、森川のシュートはGKにはじかれるも、篠原がつめて2−0で前半終了。
後半3分中井がキープしている後ろに酒井がサポート連動して中央を上がっていた工藤に早いクロスをつなぎ3点目を上げると、15分には中井が高い位置からプレッシャーをかけボールを奪うと、そのままシュート。20には今大会初めてトップの位置に入った中島が相手クリアを拾い落ち着いて5点目をあげた。工藤、中井、中島が調子を上げ終わって見ると5−0だった。
vsコンサドーレ ● 2−4
チームとしての戦術が日常からはっきりしている上、個人技においても、一枚上手を行くチームとの対戦にボールを支配される展開が続く。ボールウォッチャーになったところ、逆サイドのマークが甘くなり失点するなど、前半0−3。今大会5試合目にして初めてビハインドで前半終了。
後半12分佐々木(康)のポストプレーから工藤につなぎゴールを上げると、21分には工藤のパスカットからドリブルシュートを競り合いながらも決めて、1点差まで追い上げた。しかし終了間際に失点し2−4で惜敗し、グループ2位が決定。
3日目(10月25日(月)) 準決勝
vs札幌トレセン ● 0−5
準決勝は上位リーグで、1位と2位に入った4チームの戦いで、11人制フルピッチの試合。旭川トレセン以外は、ほぼすべてクラブチームの選手が相手となった。中体連の意地を見せたいところだったが札幌トレセンに成すすべなく0−5で敗退する。
前日の過ごし方など課題の残る選手がいたため、全力を出し切れたのかが、疑問に残るところであるが、その甘さも含めて、この結果を受け止めたい。
総評
今大会に参加して、結果は出ているが自分たちのサッカーが出来ない、個で勝負している感が強く、理想的な形(関わりを多くもつ、攻守の切り替えを早くなど)にならない思いを感じていた。しかし、結果が出るにつれ自信をもち、徐々によい形も出るようになって、調子を上げてくる選手も出てきた。
第2期のトレセン活動をU-16年代と行ったり、高校のスタッフにもご指導いただいたりしたことが、よい経験になっていることは、間違いないと考える。
クラブチームの選手は日常のトレーニングも続いており、体力面の差が出た部分もある。しかし、「止める」「蹴る」「連動性」「コミュニケーション」といった、ごくごく基本的なスキルの差が出ていたことも否めない。また、日常のトレーニングがハイプレッシャーの中で行われていることが伺える動き(ファウル気味の強い当たりでも平然とプレーしている=当たり前・いなし方が慣れていてうまい)を札幌トレセンや函館トレセンの選手から感じ取ることが出来た。
来年1月にある8人制のフェスティバルでは、今回の反省を生かした戦いを見せてほしいし、何より戦う姿勢を前面に出してほしいと思う。
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