全道大会情報


第48回 北海道中学校サッカー大会 8月2日〜4日 岩見沢市,栗山町
 
A〜岩見沢陸上競技場 B1〜栗山町ふじスポーツ広場A
B2〜栗山町ふじスポーツ広場B C〜岡山スポーツフィールド
1回戦〜8月2日(土) 2回戦,準々決勝〜8月3日(日) 準決勝,決勝〜8月4日(月)

2回戦 8月3日(日) 栗山町ふじスポーツ広場A 
旭川啓北中(上川)2−1(2−1)岩見沢北村中(開催地) 
得点者 オウンゴール(3分),笠原(10分)(啓)(7)(北) 
啓 北 GK永井 DF酒井,高橋竣,茂木,干場 MF藤村,山内,保田,西根
FW笠原,藤原 
 全道大会初戦岩見沢北村中戦は,ラッキーな形でスタートする。3分,左からの茂木のFKから混戦となり,DF酒井がからんで藤原がゴール前に突進。相手DFのクリアミスを誘いオウンゴールで先制点をあげる。序盤はその後も啓北ペース。酒井の個人技での右サイドを突破やMF山内のサイドチャンスなどから,左サイドの西根にフリーでボールが渡りチャンスを作る。しかし8分,一瞬の隙をつかれ同点に追いつかれる。自陣右サイドのスペースにボールを入れられるとDFとGKが連携ミス。中途半端な位置に飛び出たGKの頭越しにループシュートを決められる。だが啓北は10分,西根のパスを受けた山内が左サイドでボールをキープ。相手DF二人をかわしてセンタリングをあげると, FW笠原が頭でピタリと合わせ勝ち越し点をあげる。この得点で勢いにのる啓北はボールをポゼッション。山内,保田から両サイドの酒井,干場にボールを散らせてビルドアップする。対する北村は,大型GKのロングキックから(14),(7)のツートップへのダイレクトプレーで展開を図る。スピードのあるツートップに苦戦はするものの,茂木,高橋竣のCBコンビが何とか対処する。18分啓北は山内から西根にパスが出,グラウンダーのセンタリング。藤原が合わせるがボールはゴールバーにはじかれる。20分には山内が西根にサイドチェンジ。西根が中央に折り返したボールを笠原がシュートを放つが右に外れる。26分には酒井のFKを藤原がヘッドで狙うがボールはゴール左へ。度々決定的な場面を迎えたが,決めきれず前半は2対1で終了する。
 後半も開始直後は啓北のペースで試合は進む。6分には藤原,山内とつないで酒井が右サイドを突破し,ゴールエリア付近からシュートを放つがわずかに左へそれる。しかし,決定機を決めきれなかった啓北は次第に相手GKの威力あるキックにDFラインが消耗させられ,苦戦を強いられる。残り5分となったところでは,相手の左サイドから猛攻をかけられ,ピンチの連続となる。55分には相手の左サイドからセンタリングをFWがフリーでボレーシュート。GK永井が素晴らしい反応でストップする。58分にはまたしても左からハイクロスを入れられるが,高橋竣が体を寄せ,ヘディングシュートの勢いをとめる。ロスタイムにはペナルティエリアわずか外でFKを与えてしまう。しかし,これを何とかしのぎきり,辛くも2対1の勝利。準々決勝に進出した。
 
準々決勝 8月3日(日) 栗山町ふじスポーツ広場A  
旭川啓北中(上川)2−3(1−2)清水中・清水御影中合同(十勝)
得点者 酒井(16分),笠原(40分)(啓)(10)(10分,29分),(6)(45分) 
警 告 山内,茂木(啓)(4),(1)(清)
啓 北  GK永井 DF酒井,高橋竣,茂木,干場 MF藤村,山内,保田,西根
FW笠原,藤原  交代/FP斉藤
 試合開始前から雨が降り出した準々決勝清水御影戦。キックオフ直後には雨足も強まり,強い風とスリッピーなグランドと悪条件の中での試合となった。開始直後より啓北は相手の浅いディフェンスラインの背後をつき,チャンスをつかみ出す。5分にはGK永井のロングキックをFW藤原が流し,笠原がGKと1対1になるがシュートはキャッチされる。しかし10分ハーフウェー付近左サイドで奪われたボールを縦に入れられ,そのボールを奪いきれずに中に折り返される。相手エースの(10)がワンタッチでターンし,左足で蹴りこみ先制点をあげる。しかし,啓北も11分には相手の左サイドで奪ったボールを笠原が右足インフロントで狙うなどチャンスはつかむ。そして16分,右サイド深くドリブルで突破した酒井がそのままペナルティエリアまで侵入し同点ゴールをあげる。だが,相手エースの(10)にはDFラインはかなり苦しめられる。昨秋の新人戦でも手痛いゴールを奪われていることもあり,スピードを怖れてラインをあげきれない。そのため中盤でボールをなかなか拾いきれない。また,MF山内からFWやサイドハーフにスルーパスが出るものの,相手CBがスピードのあるカバーリングを見せシュートまでもちこめない。23分には相手DFのウラに飛び出した藤原がゴールに迫るが相手GKのファウルに止められる。しかし,酒井のFKがゴール右へと外れてしまう。ロスタイム清水御影は(12)のパスを受けた(10)がスピードにのったまま胸でワントラップ後,25mの距離を豪快なボレーシュート。これがゴール左隅に突き刺さり,嫌な時間帯での失点をくらう。
 後半は何とか挽回しようと,啓北も必死の攻撃を見せる。啓北は酒井,藤村の右サイドから,清水御影も(10)の左サイドからと,同サイドでしのぎを削る。32分啓北は右サイドを藤村が突破してCKを得る。酒井の蹴ったボールはGKの頭上を越え逆サイドで待つ笠原へ。笠原はインサイドで合わせて同点とする。だが,2試合目と言うこともあり,次第に足が止まりだす。また,主将山内がDFラインのウラにでたボールを追いかけたところ,スリッピーなグランドに止まりきれず相手GKと激突し,足を負傷する。そのため運動量が低下し,中盤でボールを奪えなくなる。そんな中45分清水御影は中央からのミドルシュートを(17)がヘッド,左ポストに当たったところを(6)がつめ三度リードを許す。終盤高橋竣が前線に進出し,同点のチャンスを探るが及ばす。後手後手にまわった啓北は,力尽きベスト4を前にして涙を飲んだ。


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