全道大会情報


第23回 北海道ユース(U-14)サッカー選手権大会 11月1日〜2日 札幌市
 
1回戦 11月1日(土) 厚別公園球技場メイン
旭川緑が丘中(旭川地区代表)3−0(0−0)滝川明苑中(北空知地区代表)
得点者 豊田(28分,),田端(37分),久保(44分)(緑)
緑が丘 GK吉田 DF佐藤,館山,大田,酒井 MF横田,篠原,田端,猪川 FW豊田,國本 交代/GK今多 FP久保,藤原,森川,相澤,津田,川口
 序盤から積極的に前線からプレスをかける緑が丘は,明苑に細かいパスをつながせず試合の主導権を握る。明苑が仕方なく前線へ長くフィードし,スピードのあるFWIへ送ったボールはDF太田がよく対処する。攻撃ではMF田端,篠原から横田,猪川の両サイドにボールが出,サイドからチャンスをつかむ。明苑もC,Eが体を張って守備をするが,リズムよくボールを動かす緑が丘は的をしぼらせない。緑が丘は6分,FW豊田のパスを受けた猪川がGKと1対1となりシュートを放つがポストへ。さらにこぼれ球を横田が折り返し猪川が再度狙うがゴールバーを越える。10分にもスローインから豊田がからみ,前方に飛び出した田端がシュートを放つがわずかに左に外れる。12分にも右CKが中央へ流れたところをFW國本が合わせるがバーをたたく。さらに17分には左サイドから猪川が折り返し,豊田が合わせるがGKに阻まれる。田端,篠原が完全に中盤を制し,酒井,猪川の左サイドからの攻撃を中心に,サイドを何度も崩してチャンスをつかむ緑が丘だが,決定的なチャンスを幾度も逸し嫌な展開となる。圧倒的に攻めていた緑が丘だが,フィニッシュに精度を欠き前半(25分ハーフ)は得点できず0対0で折り返す。
 後半も開始1分には田端が中盤でスライディングし相手ボールを奪取,豊田が右サイドの横田へ。横田は中へ切り返してゴール前に決定的なラストパスを送るが中央と合わない。さらに1分後の27分には酒井の左からのクロスボールを基点に,横田が右サイドを突破,最後は豊田がボレーで合わせるがどうしても点が奪えない。しかし,28分緑が丘は中盤でのショートパスのつなぎから篠原がDFのギャップをつくスルーパス。走り込んだ豊田が右足で落ち着いてGKの出鼻を流し込みついに先制点をあげる。明苑もIがすぐさまスピードにのったドリブルで3人を抜き去るが,よくカバーした田端がストップする。1点をとって楽になった緑が丘は波状攻撃を見せる。36分,猪川の突破から篠原がねらったボレーは枠から外れたが,37分右サイドDF佐藤からの縦への好フィードに横田が縦に突破しCKを得る。その横田が蹴ったCKに田端がインサイドのハーフボレーで合わせて2点目を奪う。44分には横田の折り返しを豊田がシュート,GKがはじいたボールをが
久保が蹴りこんでだめ押しの3点目を奪う。その後は何度かチャンスをつかむが得点には至らず。明苑もFWIに対してもDF館山がよくマンマーク。太田のカバーリングも光り,完封。なかなか得点が生まれなかった緑が丘だが,終わってみれば3対0で快勝した。
 
準々決勝 11月1日(土) 厚別公園球技場メイン
旭川緑が丘中(旭川地区代表)0−0(0−1)浦河第一中(日高地区代表)
緑が丘 GK吉田 DF佐藤,館山,大田,酒井 MF横田,篠原,田端,猪川 FW豊田,國本 交代/FP相澤,藤原,森川
  序盤は浦河第一の速いディフェンスに戸惑う展開となった。浦河第一はMFD,Eが鋭い出足で中盤のプレスをしかけ,緑が丘のパスワークを封じる。さらにE,Fが丁寧にボールを展開,Iへ効果的なくさびのボールを入れ,緑が丘守備陣をゆさぶる。3分には中盤での展開からJに縦を突破され危ない場面をつくられる。一方の緑が丘も4分MF田端が中盤でボールをカット,篠原から横田のスピードを生かすボールがウラに出てシュートまでもちこむが相手守備陣の速い寄せもありゴール左にそれる。ワンタッチ,ツータッチで中盤をつくり,緑が丘守備陣にねらいをしぼらせない浦河第一の攻撃は,後方から次々とサポートに飛び出してくるため,緑が丘は受け身の試合となる。それでも中盤で相手からボールを奪ったときには,スペースをつく速い攻撃をしかけフィニッシュまで至る。11分には國本が巧みな動きからゴールまでフリーになってシュートを放つがボールはゴール左へ。しかし,次第に田端,篠原,そして前半途中からは豊田のボランチにいい形でボールを預けられず,そのためずるずるとディフェンスラインが下げられてしまい,攻撃の形が作れなくなる。特に左サイドには生きたボールが配球されず,緑が丘得意の左サイドの攻撃がほとんど見られない。20分にやっと猪川が縦を深く突破しセンタリング,豊田がためて,オーバーラップした佐藤がシュートを放つがゴールを外れる。21分には浦河第一MFGが右サイドからのクロスボールにプルアウェイしながら一人あまってフリーになるなど決定的チャンスも作られる。前半はDFラインから中盤へのパスをひっかけることが多く,前線もなかなかためを作れず,コンパクトにしきれず浦河第一のペースで終わった。
 後半もファーストシュートは浦河第一にあびる。Iのパスを受けたJがバイタルエリアで巧みなターンをし,シュートを放つ。緑が丘の守備ラインもよくマークにはついているのだが,マンマークに精力を奪われ,奪ってからのフィードに精度を欠く。さらに中盤にボールが配球されても,中盤での判断の遅れや味方との連動した動きが少ないため,相手のプレスにはまってしまい,いい形で前線にボールが供給できない。徐々に守備ラインもマークもあまくなり,相手FWJに再三バイタルエリア付近でターンを許しピンチを招く。31分浦河第一は中盤でJがIにボールが出ると,Iがターンしドリブル。ペナルティエリアの外からドライブのかかったシュートを決め1点を先制する。33分にはJに入ったくさびのボールに後方からDFHがサポートしシュート。34分にもIのパスからJがシュートを放つなどDゾーン付近で自由にプレーさせてしまい,緑が丘は防戦となる。何とかサイドから活路を見いだしたい緑が丘が終盤横田が右サイドから再三スピードを乗ったドリブルを見せるが,浦河第一のDFBもよく対処し,ゴールを奪えない。結局,浦河第一に中盤を制せられた緑が丘は,得意のサイド攻撃を封じられ1対0で惜しくも敗退した。


HOME   H20top