高円宮杯 第20回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会

1次ラウンド 
A ライオス 桐蔭学園 静岡学園 ディアモ 勝点 得点 失点 得失差
FCライオス ○5-1 ○4-0 ○7-1 9 16 2 14
桐蔭学園中学校 ●1-5 ○2-1 ○2-0 6 5 6 -1
静岡学園中学校 ●0-4 ●1-2 ○2-1 3 3 7 -4
FCディアモ ●1-7 ●0-2 ●1-2 0 2 11 -9
コンサ札 レイソル 清水エス 築陽学園 勝点 得点 失点 得失差
コンサドーレ札幌
ユースU-15
○4-0 △2-2 ○5-1 7 11 3 8
柏レイソルU-15 ●0-4 ○2-1 ○6-1 6 8 6 2
清水エスパルス
ジュニアユース
△2-2 ●1-2 ○3-0 4 6 4 2
筑陽学園中学校 ●1-5 ●1-6 ●0-3 0 2 14 -12
セレッソ アミゴス 大宮アル フェ愛知 勝点 得点 失点 得失差
セレッソ大阪U-15 ○2-1 △3-3 ○5-0 7 10 4 6
アミーゴス鹿児島
U-15
●1-2 ○1-0 ○1-0 6 3 2 1
大宮アルディージャ
ジュニアユース
△3-3 ●0-1 ○2-1 4 5 5 0
FCフェルヴォール
愛知
●0-5 ●0-1 ●1-2 0 1 8 -7
G大阪Jr レオーネ 川崎F SQ富山 勝点 得点 失点 得失差
ガンバ大阪
ジュニアユース
△1-1 ○5-4 ○7-1 7 13 6 7
レオーネ山口U-15 △1-1 ○2-0 ○5-4 7 8 5 3
川崎フロンターレ
U-15
●4-5 ●0-2 ○3-2 3 7 9 -2
SQUARE富山FC
Jry
●1-7 ●4-5 ●2-3 0 7 15 -8
ヴィッセ 愛媛FC 青森山田 港川中 勝点 得点 失点 得失差
ヴィッセル神戸
ジュニアユース
○2-0 ○6-0 ○4-0 9 12 0 12
愛媛FC
ジュニアユース
●0-2 ○8-1 ○8-1 6 16 4 12
青森山田中学校 ●0-6 ●1-8 ○3-2 3 4 16 -12
港川中学校 ●0-4 ●1-8 ●2-3 0 3 15 -12
新潟JY くにびき ブレイズ コンサ旭 勝点 得点 失点 得失差
アルビレックス新潟
ジュニアユース
○4-0 ○4-0 ○2-1 9 10 1 9
サンフレッチェ
くにびきFC
●0-4 ○1-0 △0-0 4 1 4 -3
ブレイズ熊本 ●0-4 ●0-1 ○1-0 3 1 5 -4
コンサドーレ旭川
ユースU-15
●1-2 △0-0 ●0-1 1 1 3 -2
FC東京 FRESCA FC四日市 サガン鳥 勝点 得点 失点 得失差
FC東京U-15深川 △0-0 ○4-2 △0-0 5 4 2 2
FC. FRESCA △0-0 △1-1 ○3-2 5 4 3 1
FC四日市 ●2-4 △1-1 ○5-0 4 8 5 3
サガン鳥栖U-15 △0-0 ●2-3 ●0-5 1 2 8 -6
名古屋 東京V サンガ ベガルタ 勝点 得点 失点 得失差
名古屋グランパス
U15
○1-0 ●1-2 ○4-0 6 6 2 4
東京ヴェルディ
ジュニアユース
●0-1 ○2-0 ○4-1 6 6 2 4
京都サンガF.C.
U-15
○2-1 ●0-2 ○4-0 6 6 3 3
ベガルタ仙台
ジュニアユース
●0-4 ●1-4 ●0-4 0 1 12 -11
決勝トーナメント 


12月7日(日) 1次ラウンド第1戦 熊本県大津町運動公園
コンサドーレ旭川0−0(0−0)サンフレッチェくにびき(中国地域代表/島根県)
コンサ GK今岡 DF田中,伊藤,成田,河原 MF玉田,阿羅,吉本(山下),中澤(岸本)
FW石井(小手川),武井(澤田)
 後半は立ち上がり,いきなり相手のエースFWの前にボールが出されるが,今岡が果敢に飛び出してシュートを打たれる直前にダイビングキャッチする。43分には右サイドバックの田中から中澤へクロスが渡ると,GKと1対1になるがミートしきれず。次第にンサ旭川のボール保持率が高まり,細かいパスが回るようになり,相手陣内でのプレーが増える。守備陣も相手のロングパスの攻撃にも十分対処する。しかし,連続CKのチャンスもあったが,玉田のヘッドはバーを越えるなどチャンスを生かせない。そこで山下を入れ,サイドから崩しクロスで合わせようとするが,相手のDFも中央付近では楽にシュートを打たせない。終盤疲れの見えてきたFW陣に代えて,小手川,澤田,岸本を連続投入するが,得点には至らずスコアレスのドローに終わった。
第2戦 12月13日(土) 熊本県大津運動公園
コンサドーレ旭川1−2(0−0)アルビレックス新潟(北信越地域代表/新潟県)
得点者 山下(46分)
GK今岡 DF田中,西垣,伊藤,河原 MF玉田,阿羅,(澤田,吉本),山下,中澤 FW石井
 旭川U-15の第2戦はグループ内で最大の強敵と予想されるアルビレックス新潟戦。第1戦後に2名が負傷し,苦しい戦いが予想された前半新潟のキックオフで試合開始。旭川イレブンの動きは上々の様子で,1分,早くも阿羅がゴール前に持ち込みミドルシュート。GKにキャッチされるもオープニングショットでチームの士気を高める。2分には逆に新潟のシュートを許すが,今岡ががっちりキャッチ。しばらく一進一退の展開が続く。15分,新潟がトップに当てて落としたボールを2列目の選手がシュート。ゴールの枠を外れて事なきを得るが,ヒヤッとさせられる。しかし,旭川も16分,左サイドで得たFKを山下が意表をつき直接ゴールを狙う。慌てたGKがボールを弾き,こぼれ球を中澤がシュートするがDFにブロックされ,先制のチャンスを逃す。21新潟のFKは危ないコースに飛んだが,旭川の壁に当たりCKに。この辺からやや新潟ペースとなるが,伊藤を中心に,初先発西垣の粘り強いディフェンスも含め,ギリギリのところでシュートをブロックする。39分にはGK今岡と1対1の場面を作られるが,素早い反応でかろうじてCKに逃れる。前半は旭川のシュート4本,新潟が9本。倍シュートを打たれたが,やられっ放しという印象はなく,旭川のDF陣の健闘が光り,後半に期待を持たせる内容であった。
 後半立ち上がりは旭川が攻勢に出る。左サイドの山下,河原がサイドを突破しゴールに迫る。そして,46分,右サイドでボールを得た阿羅が中へドルブルで切り込み,できたスペースへ田中がオーバーラップ。阿羅のパスがコーナーフラック方向へ出され,田中がスピードに乗ったままセンタリング。逆サイドから中央へ走りこんで来た山下が,DF二人と競り合いながら胸でトラップ。GK前のスペースに出したボールをDFを振り切った山下が豪快にゴールへ突き刺し,待望の全国大会初ゴールをあげ,1対0でリードする。波に乗った旭川はその後も波状攻撃をかけ,相手ゴールを脅かすが,落とし穴が待っていた。49分,守備陣の連携ミスから,新潟がボールをかっさらい,IがGKをかわして無人のゴールへ流し込む。この得点で試合の流れは次第に新潟へと移り,5分後の54分,中央のJから左サイドを上がってきたMにパスが出され,2人対応に行くがプレッシャーが甘くシュートを許しサイドネットへゴールイン。1対2と逆転される。リードされた旭川イレブンは同点を狙って,必至に攻めようとするが,一度失ったリズムはなかなかもどらない。その後も押し込まれる時間帯が続き,後半だけで14本のシュートを浴びるが最後までDFが踏ん張り,更なる失点は許さない。CKなどでチャンスも作るが決定的な場面は訪れず,1対2のままタイムアップ。全国大会の厳しさを思い知らされる。
 
第3戦 12月14日(日) 熊本県大津運動公園
コンサドーレ旭川0−1(0−0)ブレイズ熊本(九州地域代表/熊本県)
コンサGK今岡 DF田中,伊藤,西垣(小手川),河原 MF阿羅,玉田,吉本(高橋,細岡),山下(岸本)
FW中澤,石井(澤田)
 前半,熊本のキックオフでスタート。旭川の選手は前日と比べ,連戦のせいか身体の切れがもう一つ。全体的に動きが少なく,プレーに余裕が感じられない。2分,相手陣内の左サイドでFKを得て,山下が思い切りのよいキックでゴールを狙うが,ボールはバーの上に消える。熊本は3トップで前線の選手がドリブル突破を図ろうとする。6分,サイドから中へ切り込まれ強シュートを許すも,今岡ががっちりキャッチする。しかし,2分後の8分,Pからの中央へのパスがゴール前のMに渡り,フリーで打たれる。強烈なショットはGKの正面に飛んだが,GKはキャッチしきれず胸で弾いてしまう。このリバウンドに反応したIに決められ0−1となる。12分,激しいファウルで中央やや右サイド,ゴールから25メートルの位置でFKを得る。これを中澤が,積極的にゴールを狙うと,ややアウトサイドにかけた右足のキックはゴールマウス右上角へ吸い込まれるのではと一瞬思ったが,壁の頭に触れてCKとなる。その後は山下がドリブル突破を試みたり,FKでチャンスを狙うが最後のシュートまではつながらない。熊本も個人の突破でシュートまで攻め込むが,枠を捉えることができず,前半はそのまま0−1で終了する。
 ハーフタイム,となりの会場からは新潟が3点目を決めるアナウンスが聞こえる。後半2点取って逆転勝ちすれば,決勝トーナメント進出の可能性が高くなる。
 後半は後がないだけにゴールを目指すだけとなり,前半より選手の動きが活発になる。橋,澤田を投入したあたりから押せ押せムードになり,リズムが生まれてくる。阿羅,中澤の両サイドからの攻め上がりや左サイド河原のオーバーラップなどでチャンスをつくり。しかし,相手DFもゴール前では簡単にはシュートを許さない。時折熊本の速攻に対処できず,シュートシーンを作られるが,伊藤,西垣が身体を張ってシュートをブロックする。今岡もスーパーセーブで危機を凌ぎ,希望をつなぐ。65分,長身の小手川をトップに入れる。3バックのギャンブルに出る。しかし70分山下が負傷退場する。チームの大黒柱を失い,連続で逆襲を受ける。GK今岡と1対1の場面を73,75分と2度作られるが今岡の気迫のこもったプレーで凌ぐ。目の前の絶体絶命のシュートも素早い反応でCKに逃れる。そして,77分この試合1番のチャンスがやってくる。左サイドでドリブルで上がってきた中澤が中へ切り込みミドルシュート。完全にゴールかと思われたが,相手GKがかろうじて片手で弾く。右サイドから詰めていた澤田の前にこぼれるが,ダイレクトで放ったシュートは無情にもわずかに枠を外れてしまう。結局試合は0対1で無念の敗戦となる。
 通算1分2敗,勝ち点1。総得点1,失点3。目標であった2年連続の決勝トーナメント進出はならなかったが,全国でも戦える力を示した大会であった。

HOME   H20top