平成20年度第2回北海道カブスリーグU-15
第4節 6月7日(土) 七飯トルナーレ | |
コンサドーレ旭川0−5(0−1)コンサドーレ札幌 | |
コンサ旭川 | GK今岡 DF吉本,成田,石井(後藤),田中 MF玉田,阿羅,山下,中澤(高木),澤田(河原) FW武井(岸本) |
キックオフ後最初のプレーで札幌が旭川DFの裏にロビングを入れると,DF石井が緩慢な動きで簡単に裏を取られ,そのままやや右サイドからフリーのシュートを許す。ボールはゴールバーをかすめて裏へ。肝を冷やされる。6分には,混戦でボールを拾われシュートを打たれるが,GK今岡がナイスキャッチ。1分後旭川も反撃し山下が突破しCKを得る。山下が蹴った左CKは長身石井の頭へヒット。しかし,ボールはバーのすぐ上を通過する。11分今度は札幌がCKを得て,旭川の対応の悪さもあり,ショートコーナーから崩されシュートされるが,枠には収まらない。旭川はすぐ反撃,山下が左サイドを崩しセンターリング。飛び込んだFW武井が右足アウトでゴールを狙うが,足にうまくヒットせず枠を外す。そして14分札幌,左サイドから突破されセンターリング,DFは一瞬対応が遅れPKを与える。このPKを難なく決められ先制を許す。1点を追う旭川は30分過ぎからパスが回るようになり,山下・阿羅を中心に突破を試みるが,強固な札幌DFはなかなか崩れない。逆に裏を取られたり,パスをインターセプトされ逆襲を受ける。2度ポストに救われ,前半を0−1で折り返す。 早い時間に同点としたい旭川は43分右サイドでFKを得る。直接狙える距離だったが,キッカーMF中澤はGK前へふわっとしたロビングボールを出す。タイミングよく飛び込んだ山下がヘディングシュート。同点ゴールと思われたが,ボールはGK正面へ飛ぶ。45分,札幌がまた裏へ旭川DF陣の頭越しに浮き球を出すと,パスを受けたFWが冷静にGKの動きをみてゴールへ流し込み追加点をあげる。58分には,左サイドスローインから札幌が左サイドを突破しクロスを上げると,走りこんだFWがニアサイドでドンピシャヘッド。ゴール角に決まり3点目。69分,今度は右サイドをドリブル突破されゴロのセンターリング。DFが必死にFWについて行くが,きれいにスルーされ,ボランチの位置から走りこんだ選手にボールが渡り,難なく4点目を決められてしまう。73分には更に中央からパスできれいに崩され5失点目。2度目の対戦に次男坊は力尽き,長男坊は貫禄を見せつける余裕の勝利であった。 |
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旭川啓北中1−2(0−2)アンフィニMAKI.FC | |
得点者 | (33)(8分),(4)(14分(ア)山内(41分)(啓) |
啓 北 | GK永井 DF齋藤,酒井,高橋竣,干場 MF藤村,保田,山内,西根 FW藤原,笠原 |
強力なツートップを擁するアンフィニとの一戦だけに,警戒を強めて臨んだが,相手の(17),(4)にバイタルエリアで簡単に振り向かせてしまい,生まれたギャップをつかれて相手の2次攻撃,3次攻撃を受ける。また,2トップのスピードに手こずり,1対1で破られる場面が続き,苦しい展開となる。8分にはDFラインのクリアミスを拾われ,ペナルティエリアの外から(33)にミドルシュートを決められ先制される。しかし,15分過ぎから山内が中盤で前を向いてプレーできる機会が増えていき,両サイドにボールを供給できるようになるが,カウンターにも苦しめられる。18分啓北は山内のパスから藤原がつないで笠原が初シュートを放つ。徐々に攻撃の形が見え始めてきた啓北は27分笠原のスローインから山内が中へ切れ込み左足でシュートを放つがゴールの枠を外れる。30分には中盤で相手のボールをカットした山内がドリブルで進み,笠原,藤原のフリーランニングをおとりに使ってシュートを放つ。攻勢に出ていた時間帯だったが思わぬ落とし穴が待っていた。31分相手ゴール前での横パスをカットされると,アンフィニは左サイドに位置した(17)にパス。(17)は中盤から一気に左サイドを切り崩し,ゴールラインから中へ切れ込みマイナスのパス。これを(4)に合わせられ追加点を奪われる。序盤の防戦一方から徐々にペースを戻していただけに惜しい時間の失点だった。 後半開始早々啓北にビッグチャンスが訪れる。41分前線で藤原がふんばりセンタリング。ゴール前に飛び出した山内が全くのフリーだったが,シュートはゴールバーをふかしてしまう。しかし,46分右サイドで藤原,笠原とつないだボールを中央の橋竣がダイレクトで左サイドの西根にスルーパス。西根が折り返したボールがこぼれたところを山内が拾い,中に切れ込んで右足で強烈なミドルシュート。これがゴール右隅に吸い込まれ1点差とする。1点差としたことで啓北にも勢いが生まれチャンスが多く出てくる。DFラインでは酒井,橋竣のCBが相手のくさびのボールをインターセプトしピンチをかわす。それでも相手の鋭い攻撃に破られた時にはGK永井が最後の砦を死守する。干場,斉藤の2年生サイドバックも懸命にふんばり追加点を与えない。中盤では保田がバランスをとりながら,時にはゴール前までの広範囲をカバーする。60分をまわり橋竣も積極的に中盤に進出し,何とか1点を取りに行く。60分には藤原の右サイドからのロビングボールに西根がフリーで合わせるがジャストミートせずに終わる。アンフィニも72分以降数度決定的なチャンスをつかむものの,GK永井の正面をつき追加点を奪えない。75分には藤村が相手のボールを奪いスルーパスを送ると山内が左足で決定的なシュートを放つがわずかに左へ外れる。ロスタイムには橋竣が左サイドに飛び出し突破。マイナスに合わせたボールを山内がシュートするが相手DFに当たって万事休す。終盤互いにいくつものチャンスをつくった両チームだが,結局ゴールは生まれずアンフィニが2対1で逃げ切った。 |
旭川啓北中0−13(0−6)コンサドーレ札幌ユースU-15 | |
得点者 | (9)3点,(7),(22)2点,(23),(8)3点,(20),(24),(17)(コ) |
啓 北 | GK永井 DF齋藤,酒井,高橋竣,干場 MF藤村,保田,山内,西根 FW藤原(高橋拓),笠原 |
七飯シリーズの二日目はコンサドーレ札幌戦であった。優勝候補にどれだけ食い下がれるのか立ち上がりからディフェンシブな戦いで臨んだ。しかし,開始早々からコンサ札幌のシンプルにくさびをいれ,そこに次から次へとサポートしながら数的優位な状況をつくり,FWがフリーランニングしながらスペースに侵入するサッカーに守備陣が混乱させられる。両サイドのDFのオーバーラップにより,啓北のサイドの選手は開始早々に青息吐息の状態。また,(9),(22)のツートップがフリーの時にダイレクトプレーで一気にゴールを目指してくるような多彩な攻撃を受け,防戦一方となる。5分コンサ札幌は(9)がカットインし,右足のインフロントでゴール右隅に先制シュートを決める。さらに11分には(22)と(9)の壁パスから(22)に追加点をあげられる。あっという間に2点のビハインドをおった啓北は,意気消沈したのかマイボールは簡単に奪われ,1対1でも気後れして闘えない。運動量も少なく,悪循環に陥る。15分には(7)に左サイドを崩され,センタリングを送られると,(9)に巧みなトラップから3点目をたたき込まれる。続く16分には(7)にドリブルで突破され,4点目を奪われる。すでに20分を前にして「切れた」状態になったのか,前線は守備を行わず,コンサ札幌がボールを保持するとすべてフィニッシュに結びつけられる状態。25分に酒井のパスから笠原が抜け出し放ったシュートが初シュートであったが,相手GKに難なくキャッチされる。啓北も中盤で保田が孤軍奮闘し,中盤の拾いエリアをカバーするがそれも限界を超え,22分,31分にも追加点を奪われる。 ハーフタイムメンタル的にやや持ち直した啓北は前線から守備を立て直そうとするが,次々と選手を替えながらも多彩なプレーを見せるコンサ札幌に何もできない。山内から時折藤原,山内を走らせるボールが出るがシュートにはなかなか至らない。逆にスペースメーキングやDFのギャップを作り出す動き,プルアウェイしながらゴールに向かっていく動きに翻弄され,啓北守備陣は横のバランスを失い,後半も次々に加点される。前半と比較すると,一つ一つのプレーに闘おうとする気迫は見られたが,コンサ札幌のサッカーになすすべもなく,崩壊させられる。30分一矢報いるべく,山内のスルーパスに反応した笠原が相手DF二人を相手にしながらシュートまで持ち込むがわずかに外れ,得点の機会を逸する。結局GK永井の好守がなければ20点を超えていたゲームとなる展開で,北海道トップクラスのレベルをまざまざと見せつけられて完敗した。 |
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コンサドーレ旭川0−0(0−0)DHOTOジュニアユース | |
コンサ旭川 | GK今岡 DF吉本,成田,石井,田中 MF玉田,阿羅,山下,岸本(澤田),河原(中澤) FW高木(武井) |
コンサ旭川は立ち上がりボールを支配するものの,消極的に安全な後方へのパスが多く,なかなか攻撃が始まらない。DOHTOにファーストシュートを許し,自陣でのプレー時間が多くなる。それでも,4分には,MF山下が左サイドを切り裂き,ペナルティエリアへ入ったところでシュートを放つがGKのほぼ正面をつく。相手の攻撃もやや雑で,攻め込まれてもDF陣が楽にシュートは打たせず,ゴール枠内へボールは飛ばない。22分,MF阿羅の右サイドからのサイドチェンジでチャンスを掴む。左サイドでボールを受けた山下が再びDFラインを突破。左足で強烈なシュートを放つが,ボールはゴール裏へ。25分にはFW高木が抜け出し,GKと1対1の場面。左足でのシュートはDOHTOのGKのナイスセーブで,この決定的な場面もノーゴール。33分にも左からMF:河原が左足でシュートするも,またしてもGKの好セーブに阻まれる。36分,ショートコーナーから山下が,今度こそはとシュートするが,またもGKの手の中へ。得点の匂いはするが,相手GKの好守で先制できず前半を終える。 後半立ち上がり,集中力の欠如か,簡単に中央を割られ,DOHTOにGK今岡と1対1の場面をプレゼント。目を覆いたくなるような場面だったが,今岡が冷静に判断してシュートに反応。ボールを外へ弾き,チームの危機を救う。44分にまた右サイドから突破されクロスを上げられる。コンサ旭川DFが何とか対応して弾き返す。51分,山下,阿羅のホットラインでチャンスを作り,阿羅がシュートを放つが,またしてもGKの手の中に。すぐさま,逆襲を受け中央からループ気味のシュートを打たれるがわずかにバーを越える。この辺から両チームノーガードでの打ち合いとなる様相。シュートの多くはゴールマウス内へ打たれるが,両チームのGKがファインセーブでゴールを許さない。66分にはDOHTOのロングシュートが旭川ゴールを襲うが,今岡がジャンプ一番,フィスティングでCKに逃げる。旭川も交代出場の中澤が中央やや右サイドのペナルティボックスライン付近でフリーでボールを受けシュート。完璧なショットではあったが,DHOTOキーパーがアクロバティックなセーブでチームを救う。 結局0−0の無得点のまま試合は終了したが,3−3でも不思議ではないゲーム。両チームGKの活躍が目立った試合であった。 |