平成20年度第2回北海道カブスリーグU-15
第8節 7月26日(土) 芦別なまこ山総合運動公園 | |
旭川啓北中0−3(0−3)ユニオンジュニアユース | |
得点者 | |
啓 北 | GK永井 DF斉藤寿,茂木,高橋竣,干場 MF藤村,保田,酒井,西根(高橋拓) FW藤原(新井),笠原 |
カブスリーグ第8節はクラブ選手権でもベスト4に入るなど好調のユニオン戦。啓北は主将の山内を出場停止で欠き,苦しい展開が予想された。立ち上がりからミスが試合の流れを左右した。コミュニケーション不足からやらなくていいCKをユニオンに与えてしまう。そのCKにマークがつききれず,混戦になる。さらに相手へのプレッシャーが遅れ(2)にプッシュされ3分で早くも1点を失った。その後はやや盛り返し,中盤の底で保田がよくボールを拾い,酒井がボールにからんで徐々に攻撃の形が見えてくる。10分にはDF高橋竣のパスからMF藤村,12分にはDF干場のパスからFW笠原とシュートには至れないもののチャンスを迎える。13分酒井の直接FKはゴール右にわずかに外れる。しかし,この時間帯に得点できなった啓北は16分またしてもミスから追加点を許す。ユニオンが20mのミドルシュート,バーに当たって跳ね返ったボールをクリアミスしたところをつめられてしまう。 早々と2点を失った啓北だが,攻撃の形がシュートに結びつき始める。16分にはスローインを受けた酒井が右サイドからクロスボールを入れるがわずかに中に合わず。21分には笠原が前線で基点となり,そのスルーパスを受けた酒井がペナリティエリア内で突破しシュートを放つがわずかに左にそれる。また,藤村からのクロスボールも何度か入るなど,一進一退の攻防となる。30分ユニオンは(14)が前方でボールをキープ。戻したところを(11)が25mの強烈なミドルシュート。これがゴール右上に決まり3点目を許す。前半1点を返したい啓北は31分酒井が左からグラウンダーのセンタリング,笠原が合わせるが相手GKが判断よく飛び出しキャッチする。34分には保田が左足でFW藤原の前方のスペースへミドルパス。フリーの藤原はシュートを放つがゴール上にはずれる。ロスタイムには酒井の35mのロングシュートもゴールポストに当たり,得点にはならず。後半も一進一退の攻防。そんな中15分藤村のセンタリングに笠原が合わせるがシュートは相手GKにキャッチされる。相手のオフの間のクレバーな動きに対しては高橋竣がDF陣を統率してラインコントロールで対抗。またCB茂木が体を張って防ぐ。また,前半にもまして保田が運動量豊富に走り回り,好守の軸となる。相手左サイドからは笠原が再三突破を図るなど,チャンスは迎えるものの1点がどうしても奪えない啓北。ロスタイムには笠原の突破から,新井がゴール前でシュートを放つがゴール左へと外れタイムアップ。立ち上がりの失点が響いた形で3対0でユニオンに敗れた。 |
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コンサドーレ旭川1−0(0−0)アンフィニMAKI | |
得点者 | 中澤(38分)(コ) |
コンサ | GK今岡 DF河原,成田,伊藤,田中 MF玉田,高木(澤田),阿羅,中澤,山下 FW武井(岸本) |
立ち上がりからコンサ旭川ペースで試合が展開する。4分,右MF山下がドリブル突破しそのままシュートを放つがGKのほぼ正面をつく。6分にはMF中澤がミドルを放つがボールは枠の外に外れる。アンフィニも12分左サイドからDFラインを突破しシュートを放つが,GK今岡がしっかりとブロックする。しばらく膠着状態が続いた32分アンフィニは再び左サイドからチャンスを作りミドルシュートを打つも,今岡がこれも難なく防ぐ。そして,38分,FKのチャンスに山下が壁から動き出した中澤にグラウンダーのパス。シュートを予測していたアンフィニはこれに反応できず,中澤はワントラップ後ペナルティエリア付近中央から強烈なミドルを決め前半を有利に折り返す。 後半は暑さもあって,我慢比べの展開となる。阿羅や武井が果敢にゴール前に迫るが,アンフィニDF陣も簡単にフリーシュートは許さない。DF伊藤の意表をつくロングシュートもあったが,得点には結びつかない。70分と79分にピンチを迎えるが,今岡がよくシュートに反応してゴールを守りきる。結局後半も押し気味のコンサ旭川が主導権を握り,前半の虎の子の1点を守りきって初のリーグ2連勝をかざった。 |
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第9節 8月16日(土)忠和公園サッカー場 | |
コンサドーレ旭川2−1(2−1)旭川啓北中 | |
得点者 | 山下 |
コンサ旭川 | GK今岡 DF河原,成田,伊藤,田中 MF玉田,阿羅,中澤,山下 FW武井(澤田),小手川 |
啓北中 | GK永井 DF酒井,茂木,高橋竣,干場 MF藤村,保田,斉藤寿,山内FW西根,笠原 |
旭川開催のカブス最終節はコンサドーレ旭川と啓北中の旭川対決が組まれた。序盤啓北はコンサの攻撃力を警戒するあまり,DFラインがずるずる下がりMFとFWの間に大きなスペースが生じる。そこをコンサは玉田,阿羅らが活用し,リズムをつかむ。またDラインからは伊藤がターゲットの小手川に向けロングフィードを入れ,攻撃のバリエーションを豊かにする。啓北は何とか茂木のフィジカルの強い守備と高橋峻の読みでDFラインを立て直そうと試みるが,コンサも山下が2列目から飛び出し啓北ゴールに迫る。ゲームを支配するコンサは,何度もチャンスを迎える。10分には武井が左サイドを突破しシュート。GKを破るが茂木が何とかゴールカバーし防ぐ。12分コンサはペナルティエリア右外で相手ボールを山下が奪ってドリブルしエリア内に侵入,これを啓北守備陣がファウルで止めPKを与える。このPKを山下がきっちり決めてコンサが先制する。バイタルエリアを活用するコンサは,中澤の右サイド,阿羅の左サイドにも展開し多彩な攻撃を見せる。18分にはDF河原からのロングフィードが山下に渡る。DFラインを縦へのフリーランニングで抜け出た山下はGKを1対1を確実に決め2点目を奪う。2点のビハインドとなった啓北は自陣や中盤でのボールロストが多く攻撃に人数がかけられない。それでも27分高橋竣から酒井の前のスペースへボールが出ると,酒井はゴールラインぎりぎりのところからセンタリング。そのボールのこぼれ球を藤村が拾ってシュート。さらにその混戦から山内が左足でゲットして1点差にする。その後コンサは再び追加点を狙うが啓北もGK永井の好守もあり前半は2対1で折り返す。 後半もコンサは中盤を制し,啓北陣内に攻め立てる。46分山下からのパスを受けた河原がペナルティエリア内で決定的なシュートを放つがGK永井が足にあてCKに逃れる。河原はこの後も何度もチャンスにからみ,コンサは左サイドから猛攻撃に出る。49分には河原がスルーパスに反応して飛び出す。啓北茂木がよくついて何とかコースを限定し,永井がワンハンドで河原のシュートをはじき出し,事なきをえた。永井は58分にもファインセーブでコンサに追加点を与えない。啓北も61分山内からのスルーパスを受けた酒井がクロスを入れるがシュートまで至らない。コンサは65分にも山下の戻したボールから阿羅が強烈なシュートを放つが,またしても永井が防ぐ。終盤啓北は酒井,高橋竣を中盤に,山内を前線にあげ攻撃に出る。72分には酒井の左サイドからの折り返しに保田がからみ,山内がシュートを放つが枠をとらえきれず。結局試合はこのままタイムアップ。コンサドーレ旭川は3連勝で最終順位を6位にまで浮上させた。 |