全道大会情報


平成20年度第2回北海道カブスリーグU-15

第1節 5月17日(土) SSAP天然芝
旭川啓北中0−1(0−0)DHOTOジュニアユース
得点者 29(40分)(D)
啓 北 GK永井 DF酒井,茂木,高橋竣,干場 MF藤村,保田,山内,西根(齋藤) FW藤原,笠原
 啓北のカブス開幕戦は全道フットサル2008優勝チームのDHOTOジュニアユースだった。序盤は啓北も健闘。6分には酒井のパスから山内が抜け出しあわやというシュートを放つ。しかし,次第に(11)を起点にボールを支配するDHOTOが優勢となる。中盤から飛び出してくる(10),(23)をつかまえきれず,両サイドからピンチを招き出す。8分には(10)に右サイドを突破を許し,9分には(5)にシュートを放たれる。そして14分には中央で(5)が右の(29)とリターンパスから決定的なシュートを放つ。しかし,茂木の捨て身のスライディング,高橋竣のインターセプトなどからなんとかこの時間帯をしのいだ啓北にも徐々にチャンスが訪れる。17分,藤村が右サイドから中央へパス。一旦は相手DFにカットされたが,こぼれ球を拾った保田が左サイドをフリーで走る西根にスルーパス。西根はドリブルから強烈なシュートを放つが,惜しくも相手GKのファインセーブにあう。しかし,試合はまだまだDHOTOペース。23分には(11)のパスからDFの背後を(23)につかれ,こぼれ球を(5)がダイレクトでシュート。GK永井が反応良くこのピンチを防いだ。30分過ぎにはDHOTOの猛攻にあい,防戦一方。ズルズルとラインを下げられる。DFラインの裏に出されるボールに対処しきれず,クリアも相手MFに拾われ二次攻撃,三次攻撃を受ける。しかし,啓北も必死の守りで何とかこの時間帯を防ぎきる。
 後半開始直後の17秒。啓北はキックオフのボールを(29)にカットされる。(29)はそのままドリブルでペナルティエリアに進入され先制点を決められる。1点を追う対場になった啓北は次第にリズムをつかみ出す。8分には藤村か右サイドに回り込んだ山内にスルーパス。折り返すが藤原にわずかに合わない。さらに,その流れから高橋竣が山内にフィードしチャンスをつかむ。このように,中盤でのボール支配率が高まり,スピードに乗った攻撃でチャンスを作り出す。中盤の底では保田が左右に配球し,ゲームを落ち着かせる。右サイドの藤村,左サイドの西根もフリーとなる場面も多くなり,DHOTOの運動量も落ち始める。15分には笠原,藤原がシュートを放つなどフィニッシュに至るようになる。16分には山内から西根にパス。西根の折り返しを山内がシュートを放つが惜しくもはずれる。さらに20分には藤原が粘り強くボールをキープ。GKとDFの中間にボールを送ったところ,飛び出した山内がシュートを放つがバーに嫌われる。DHOTOも25分右からのクロスからヘッドシュートを放つが,攻撃が単発となる完全に啓北がゲームを支配する。26分には高橋竣の縦へのフィードに反応した藤原のシュートもわずかに外れる。残り12分となったところで,啓北は酒井を左サイドにあげ,ゴールをこじ開けようとする。32分には酒井の右CKが風に乗りゴールかと思われたが相手DFがゴールライン上でクリアする。その後も左サイドのスペースをつき,酒井が何度もチャンスを作るが,得点には至らず。後半猛攻撃をしかけた啓北だが,フィニッシュに精度を欠き,惜しくも勝ち点を落とした。
 
SSAP人工芝
コンサドーレ旭川0−1(0−1)SSSジュニアユース
得点者 SSS(14分)
コンサ GK今岡 DF石井(後藤),伊藤,成田,田中 MF吉本,中澤,玉田,河原(橋)
FW山下,武井(岸本)
 立ち上がりからSSSがボールを支配し,前線に当てたボールをMFがワンタッチで裏を狙う展開。コンサ旭川DF伊藤・成田が身体を張ってSSSの攻撃を防ぐが,6分にゴール前の混戦からフリーでシュートを打たれる。しかし,GK今岡がナイスセーブで事なきを得る。14中央を突破されかかると,コンサDFが思わずファール。ゴール正面ペナルティエリアをすぐ出たところでFKを与えてしまう。5枚の壁を作ったが,左足でキックされたボールはゴール右上角へきれいな弧を描きゴールイン。GK今岡もよく反応したがボールに触れることさえできない完璧なFKであった。失点後コンサ旭川の動きが激しくなり攻撃に転じる。29分,ゴール前でボールを受けたFW山下が走りこんでくるMF中澤にバックパス。中澤のミドルシュートは惜しくもゴール左にそれる。35分今度はSSSが右サイドからのクロスを入れると,コンサDFが慌ててクリアミス。GKの目の前でフリーシュートを打たれるが,幸運にもボールは枠を外れる。前半は0−1のまま終了。両チームともシュート数が少なく,DF陣の動きが目立った。
 後半立ち上がり,早い時間に追いつきたいコンサ旭川は積極的な動きを見せ,再び山下がゴール前でボールをキープしDFをひきつけてパ。走りこんだフリーの玉田がダイレクトでシュートを放つが,相手GKのナイスセーブに阻まれてしまう。絶好の同点機を逃してしまい,徐々にSSSペースとなる。その後7本のシュートを受けるも,GK今岡を中心にDF陣が踏ん張り無失点。しかしながら,コンサ旭川も中澤によるミドルシュート1本のチャンスしかなく,最後までSSSゴールを割ることができず,カブスリーグデビュー戦は痛い黒星となった。
 
第2節 5月24日(土) SSAP人工芝
コンサドーレ旭川0−1(0−0)札幌ジュニアFC
得点者 札ジュニ(67分)
コンサ GK今岡 DF石井(吉本),伊藤,成田,田中 MF阿羅,中澤(岸本),玉田,河原FW武井(高木),山下
 これまで旭川の選手が経験したことがないほどの強風の中試合が始まる。風上の前半,立ち上がりから攻め込み,1分も経たないうちにビッグチャンスが訪れる。左サイドでボールを受けたFW山下が右サイドの阿羅へいっきにサイドを変えるロングパス。阿羅がスピードに乗ったドリブルでゴールライン際までボールを運んで,速いグラウンダーのセンタリングを出すと,ファーサイドに走りこんだ武井がスライディングシュート。先制点かと思われたがボールは左ポストの外へ。3分にはMF中澤から上がってきた右サイドバックの石井へ横パス。良いタイミングでクロスを上げると,山下がダイビングヘヘッドで狙うが惜しくもノーゴール。7分今度はFKで中澤が風を利用したロングシュート。GKは意表をつかれて処理できなかったが,残念これも左ポストの外へ流れる。10分には山下のミドルシュートがバーのすぐ上を越えてしまい,いいリズムだった立ち上がり10分間にゴールを割ることができず,次第にゲームは膠着状態となる。35分と36分に山下と中澤がシュートチャンスを得るがこれらもゴールの枠を捉えることができず,前半は0:0で折り返す。打たれたシュートは1本だけで終える。
 後半は立ち上がりから圧され気味の展開となる。46分左サイドからクロスを入れられ,ゴール前でドンピシャのヘディングシュートを打たれるが,GK今岡がダイビングの好セーブ。直後山下がミドルシュートを打つチャンスがくるが,これも左に外す。その後はチャンスらしい場面はほとんどなく,ディフェンスで我慢の時間の長くなる。65分,左サイドでFKを取られピンチ。キックされたボールを今岡が何とか処理するが,DFが強風の中処理をもたつきCKとする。危ないボールが入ったかと思われたが,これも強風により今岡の真上で失速してほぼ垂直に落下し,今岡が確実にキャッチし事なきを得る。2分後,ペナルティエリアの角のすぐ外からのFKを与える。そのFKに両チームともボールには触れられず,右ポストの外へ流れるはずのボールが強風にあおられゴールマウス内に吸い込まれ痛恨の失点となる。残り時間必死に反撃を試みるが強風に邪魔されタイムアップとなり連敗スタートとなった。  
 
SSAP人工芝
旭川啓北中1−4(0−3)スプレッドイーグルFC函館
得点者 山内(79分)(啓)(9)(2分,22分),(11)(21分),(10)(59分)
啓 北 GK永井 DF酒井,茂木,高橋竣,干場 MF藤村,保田,山内,西根(齋藤) FW藤原,笠原
 カブス第2戦スプレッドイーグルFC函館戦は強風の中のキックオフとなった。開始早々から啓北はディフェンスラインでの不用意なプレーが目立つ。無防備なドリブル,安易なトラップミス,簡単なパスミスにより,自陣でのボールロストが多くリズムに乗れない。2分DFの中途半端なボールキープが奪われたまらずファウル。ゴール正面18mのFKをスプレッド(9)に直接決められ先制を許す。さらに21分にはハーフウェー付近で横パスをカットされ,逆襲を受ける。左サイドから(5)が中央の(11)にパスを送るとDFが一瞬アプローチが遅れたところを強烈なシュートを右隅に決められる。そして1分後にはCKからマークがルーズになったところを(9)にニアサイドで合わされあっという間に3点差をつけられる。啓北は風下ということもあり,なかなか形が作れない。31分の酒井のFKから藤原が突進したシュートを放つがふかしてしまい得点できず。耐える前半となった。
 後半は風上にたったこともあり,ボールがつながり始める。守備では高橋竣がインターセプトをねらって相手の攻撃の糸口をつぶし,中盤では山内が機能し始める。49分には山内が西根の背後を回り込む長いフリーランニングからクロスボールを入れる。50分には酒井のダイレクトプレーから笠原に渡るなど意図的な攻撃が増え始める。44分ゴール正面でオーバーラップした高橋竣がドリブル。右のフリーの藤原に渡りシュートを放つが左へそれる。しかし,この時間帯に1点を返せなかった啓北に対し,スプレッドは59分,ペナルティエリア手前からゴール前の密集地帯に位置していた(10)にスルーパスが出ると,(10)は中に切れ込みながら左足でトドメをさす4点目をあげる。啓北は酒井を中盤にあげ,何とか1点を返そうとする。77分には茂木のオーバーラップから笠原が左サイドをドリブルで崩し,マイナスのセンタリングを送るなどチャンスができるが,一人一人のドリブル頼みの攻撃に陥り,分厚い攻撃に至らない。それでも終了間際の79分茂木が右サイドに位置していた山内に送ると,山内は中へドリブルできれこみ,左足でカブスリーグ初ゴールをあげる。しかし,反撃もここまで。1つのミスでリズムを失う怖さを代償に,,慌てずにプレーするスプレッドイーグルの丁寧なサッカーに第2戦も落とす結果となった。
第3節 5月31日(土) SSAP人工芝
旭川啓北中5−0(4−0)札幌あいの里東中
得点者 保田(8分),山内(25分,28分,32分),藤原(42分)(啓)
啓 北 GK永井(重綱) DF酒井,茂木,高橋竣,干場 MF藤村(高橋拓),保田,山内,西根(齋藤) FW藤原,笠原(新井)
 カブス第3戦は同じ中体連枠で参入しているあいの里東中だった。前半風上にたつ啓北は中盤の底で保田がボールを収め丁寧に配球し,ボール支配率を高める。山内も積極的に前線に飛び出しチャンスにからむ。2分には保田,笠原とつないで飛び出した山内がフリーでシュートを放つが左に外れる。8分啓北は山内が左サイドでボールをキープ,相手DFとの混戦からこぼれたボールをペナルティエリア外で拾った保田が20mのミドルシュート。これがゴール右上に突き刺さり幸先のよい先制点をあげる。1点を奪ったことで動きがよくなった啓北,藤村と酒井の右サイドのコンビネーションもよくサイドから崩す。あいの里東中もトップの(17),中盤から飛び出す(10)を中心にカウンターからしかけるが,橋竣,茂木を中心としてシュートには至らせない。啓北は左サイドも干場を起点に笠原,西根がスペースを活用し出す。25分啓北は酒井が右サイド深い位置でボールを受けるとペナルティエリア内の山内にパス。右45度でボールを受けた山内は右足のインサイドでGKのニアサイドを破って2対0とする。28分には藤原の横パスを受けた山内が20mの距離からミドルシュートを放つとこれが決まり大きな3点目となる。32分には山内から自陣で右サイドの酒井にサイドチェンジ。酒井は藤村とのワンツーから右サイド深くに進出しグラウンダーのセンタリング。山内がゴール前の至近距離からダイレクトで合わせて4点差をつける。完全にペースを手中に収めた啓北は圧倒的なボール支配率で攻勢に出る。 後半は風下になるだけに序盤の入り方が重要であったが,理想的な追加点を奪う。42分中盤でボールを奪った笠原が藤原へ丁寧なラストパスを送ると,藤原はペナルティエリア内までドリブルで進み5点目をゴールに流し込んだ。この得点以降啓北は運動量も減り,あいの里東にボールを支配され,攻撃は時折見せるカウンターだけとなる。また,DFラインの押し上げが悪くなり,相手FWに出るボールからピンチを招く。しかしGK永井の飛び出しなどで何とか防ぎきり,結果的には5対0で完封。カブスリーグ初勝利をあげた。 
 
SSAP人工芝
コンサドーレ旭川1−0(1−0)ユニオンジュニアユース
得点者 阿羅(33分)(コ)
コンサ GK今岡 DF吉本,伊藤,石井,田中(成田) MF玉田,阿羅,山下,中澤,澤田(高木) FW武井(細岡)
 トスに勝って風上を取ったコンサ旭川は立ち上がりから試合を優位に進める。1分,右サイドでボールを受けたMF中澤がクロスを上げると,ファーサイドにいたFW武井がボレーシュート。ジャストミーとせず,GKが難なくキャッチされるが,オープニングショットで勢いにのり,その後も相手陣内に攻め込む。しばらく右サイドの阿羅,左サイドから山下がドリブルで突破を図ろうとするが攻めきれない。23分,FKとCK2回で相手ゴール前に連続して迫るがシュートが打てない。30分辺りから左右のサイドからクロスが何本か入りチャンスを得る。やや攻撃にリズムが出てきたコンサは,33分,左サイドの山下がハーフウェイ付近から,右サイドの阿羅へいっきにサイドチェンジ。ボールを受けた阿羅はドリブルで外へフェイクし中へ切り込む。一瞬のシュートチャンスを逃さず左足を振りぬくと,見事にゴール右上隅にボールは吸い込まれ,カブスリーグ初ゴールとなる。36分には中澤がゴール正面からミドルシュート。GKが弾いたボールはバーにヒットしゴール裏へとなり惜しくも追加点のチャンスを逃す。
 後半は風下となり,かなりの苦戦が予想されたが,先週の強風の中での試合を経験したことにより,GK今岡を中心に落ち着いた守備を見せる。攻撃では,中澤,阿羅,山下がよくボールを保持して起点となる。52分,右サイドを突破した中澤がセンタリング。風にあおられたボールは不規則に変化したため,飛び込んだ武井や澤田はうまく合わせられない。65分,逆襲からボールを受けた澤田が,裏へパスを出すと見せかけて自分で突破。フリーでシュートを打つもバーの上を越す。徐々に疲れが見え始めたコンサは,32分,自陣でのパスミスをカットされそのままドリブルシュートを許すが,幸運にもボールはバーの上へ。38分にも同様なシーンがあったが,左にシュートが外れ事なきを得る。最後の気力を振り絞るユニオンに押し込まれるが,何とか最後まで凌いでタイムアップ。カブスリーグ初勝利をあげた。


カブスリーグtop

全道大会top


HOME   H20top