旭川地区サッカー協会第3種技術委員会

札幌ユース(U14)サッカーフェスティバル2008参加報告
旭川地区トレセンU14監督 添田英樹
※参加チーム… 旭川地区トレセンU14 札幌トレセンU14 道クラブユース選抜 函館トレセンU14 
札幌トレセンU13 千歳トレセンU14 札幌市中体連選抜 帯広トレセンU14
        
1 試合結果
Aグループトーナメント
1回戦   対札幌トレセンU14戦 1−1 PK2−4負け 
GK畠山 DF猪川 加賀美 大平 太田 MF 後藤 稲田(中野) 阿部(田端) 田中(猪俣、酒井) FW 小澤 山本
(得点者 小澤 アシスト 猪俣)
グループ3位・4位決定戦
対道クラブユース選抜戦 2−2 PK4−5負け
GK 畠山 DF 小澤 加賀美 大平 太田 MF 後藤 稲田(酒井、中野、猪俣) 阿部(田端)  FW 田中 山本
(得点者 山本 大平)
下位トーナメント
1回戦 帯広トレセンU14戦 2−1 勝ち(得点者 山本2 アシスト猪川)
GK 畠山(黒田)DF 竹内 加賀美 小澤 大平 MF 後藤(猪俣、中野) 猪川    稲田(酒井)阿部(田端) FW(田中 山本)
5位決定戦 対道クラブユース選抜戦 2−1勝ち
(得点者 田端 山本 アシスト山本)
GK 畠山(黒田)DF 小澤 加賀美 大平 大田 MF 後藤 猪川(中野)稲田(猪俣、酒井)阿部(田端) FW(田中 山本)
2 指導者研修会より
 山崎ナショナルトレセンコーチより、ナショナルトレセン2008より、パス&コントロールにとポゼッション関するメニューを実際に行った。(1日目試合終了後1時間)
(強調されていたこと)※パス&コントロール
・ スペースで受ける(爆発的なスピードで)
・ 強いアクションを起こす
・ 見るものを増やす(4つ)
・ 伝え会う

・ タイミング疲れてくると、だんだんと正確性がなくなってくる。しかし、そこでこそ、正確にプレーさせることが大事と言われたことが心に残っている。ナショナルトレセンでは30分間みっちりやらせたとのこと。どこまで、求めるのか?明確な規準を持ち、正しいプレーを確認させながらも、運動量を確保し、やりきりらせることがとても重要である。そのための、コーチの的確な声かけが大切だと感じた。
※ ポゼッション (グリッドに三色ビブス3人×3)
・良いポジション(開きすぎず、数的優位)
・足下で受けない→スペースで
・相手をみて
・絶えずポジションを修正
・見るものを増やして何も考えないでとりあえず止めると相手に寄せられ、視野を奪われ結果としてボールを失う。中盤の状況と似ていると感じた。ボールのない時に観る。そして、ボールの移動中にどれだけ観ることができるか。パス&コントロールから、こうした基本中の基本をていねいにトレーニングしたいものである。結局これができないと、パスゲームであるサッカーを構築できないのではないだろうか。(プレスを受けると簡単にボールを失ってしまう)
3 大会に参加して
 初戦の札幌地区トレセンU14とどの程度戦えるか。今回の大会の鍵を握る重要な試合と位置づけて初戦に臨んだ。 しかし、早い時間で失点すると共に、札幌トレセンU14の速いパス回しや、素早いプレスに対して、引き気味になる。守備から攻撃への切り替えの部分でも、効果的なサポートを受けるためのアクションがない。また、DFラインも相手FWを怖がり、引き気味となり、全体にラインが間延びし、ボールを奪えない悪循環に陥った。 しかし、後半積極的なラインコントロールと、ボールをシンプルに動かす事が徹底されると、次第に攻撃のリズムをつかみ、同点に追いつくことができた。 特に、センターサークルとバイタルエリアの中間地点で、シンプルにボールを動かすことで、バイタル付近でさらに良い状態でボールを受け、シュートに結びつくシーンが増えた。 しかし、さらにたたみかけるまでにはいかず、引き分けPK戦となった。
(成果) 札幌トレセンU14との戦いの後半の攻撃では、「ボールをシンプルに動かす」。(ボールホルダーはオフザボールの選手の連動を止めないために、シンプルにボールを動かし、再度バイタルエリアでパスを受けシュートに結びつける)そのために、複数のボールを持たない選手が積極的にボールに関わる。このことが徹底されることで、効果的にボールが動き試合の主導権を握ることが体感できた。 その後の試合においても、このことを意識して戦った。 特に、トップへのくさびのパスを中盤の選手が前を向いて受け、「ト・トン」とスペースへ展開し、よりバイタルエリアに近いところでシュートに結びつける展開を心がけ、5位決定戦の先制点は、この形から得点をとれたことは、大会の中で選手が成長したところである。
(課題) せっかく奪ったボールも、ピッチ全体を効果的につかうボールの展開イメージが乏しことと、視野が狭いことから、狭い地域の中で見えた選手の足下へ難しいパスを通そうとしてひっかけ、攻撃のリズムを自ら失う場面が多々見られ、結局は選手交代によってしか、流れを取り戻すことができなかったのは課題と感じている。
(今後に向けて) どの選手が出ても、相手ゴールまでていねいにボールを運び、シュートで攻撃を終えるために、シンプルにボールを動かす。狭い地域があるということは、その周りに有効なスペースが存在していることを認識させたいものである。また、狭い地域から、より効果的なスペースへボールを運ぶためには、ボールをもたない選手は惜しみなくフリーランニングを行い、スペースに顔を出すことを徹底させたいものである。 どこでボールを受けるべきなのか?特に中盤の狭い地域でボールを奪取した時に、どこが効果的なスペースなのか?これを感じ、的確に動き出すことは重要であると感じた。 これを正確に行える選手がいることによって、狭い地域から、より攻撃側に有利な地域へボールを動かし、一気に攻撃の主導権をとれるのであった。 今大会では、一瞬の隙をねらった攻防が展開された。 攻撃においても、守備においても絶えず予測し、ねらいをもって攻防が展開される中で、旭川の選手は全体として、そうした予測が足りない傾向にあり、相手の動きにリアクションをとろうとして、遅れることが見られた。守備の場面では、それが失点につながったこともあったし、攻撃の場面では、せっかくのチャンスを決めきれないことにもつながった。 攻撃や守備に関して、絶えずコミュニケーションをとり続けていた、札幌トレセンU14の姿に比べると、旭川の選手達のコミュニケーション不足も浮き彫りになった。「指示の声は戦術である。伝えなければならないことは、必ず伝えなくてはならない」と山崎ナショナルトレセンコーチが、指導者研修会で言っていたことを地区でも意識して指導していく必要があるのではないだろうか。 選手達には、自分のチームにもどってからも、今大会で感じたことをチームの仲間に伝え、厳しいプレスをいなす、シンプルなボール展開を実践してほしいと感じている。 また、厳しいプレスの中でも、しっかりとアクションを起こして、スペースでボールを受けるスキルも身につけさせたいものである。各チームの指導者の方々には、是非ともディリーのメニューの中で工夫して取り組んで頂きたいと感じた次第です。最後になりますが、各チームの指導者の皆様・保護者のみなさまのご協力により、無事遠征を終えることができました。多くの成果と課題を確認できたことが大きな収穫であったと感じています。ありがとうございました。
2008年(平成20年)度 『U−14 札幌サッカーフェスティバル』派遣選手
チーム名 旭川地区トレセンU−14
氏 名 所 属 指導カテゴリー
監督 添田 英樹 旭川市立広陵中学校 U−14
コーチ 齊藤 政人 東神楽町立東神楽中学校 U−14
コーチ 目黒 克彦 旭川市立神楽中学校 U−13
背番号 位置 氏名 学年 所属チーム
1 GK  黒田 広樹 2 旭川市立明星中学校 
2 FP 阿部 恵輔 2 教育大学附属旭川中学校 
4 稲田 拓馬 2 旭川市立北門中学校
5 猪又 陸  2 旭川市立永山南中学校 
6 小澤太志郎 2 旭川市立神楽中学校
3 猪川 智博 2 旭川市立緑が丘中学校
7 大田 光貴 2 旭川市立緑が丘中学校
8 大平 純輝 2 旭川市立明星中学校
9 加賀美 渉 2 旭川市立東光中学校
10 五島 隆允 2 旭川市立東光中学校
11 田中 伸明 2 旭川市立東光中学校
12 田端真一郎 2 旭川市立緑が丘中学校
13 富樫 拓郎 2 旭川市立広陵中学校 
14 山本 真司 2 旭川市立永山南中学校
15 酒井 賢斗 1 旭川市立緑が丘中学校
16 竹内  翔 1 旭川市立広陵中学校
17 中野  湧 1 教育大学附属旭川中学校
20 GK 畠山 裕紹 2 旭川市立北門中学校

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