準決勝 |
11月4日 コンサドーレ札幌ユース雁来練習場 |
旭川啓北中2−2(0−2,2−0,延長0−0)<PK4-3>釧路景雲中 |
得点者 |
笠原(30分),酒井(35分)〔啓〕J(5分),G(6分)〔景〕 |
啓 北 |
GK永井 DF酒井,茂木,高橋竣,干場 MF藤村,山内,保田,池田FW藤原,笠原
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序盤から景雲の攻守の切り替えの速いサッカーに後手後手とまわることの多い啓北は苦戦を強いられる。前線のH,Jがクレバーな動きで啓北DFのギャップに進出。中盤もE,Iにボールを奪われ,啓北の攻撃陣と守備陣が分断される。苦し紛れに前方にフィードしたボールも長身のD,Aにはじき返され,攻め手が生まれてこない。5分景雲は,中盤からのスルーパスにJがDFのギャップに入り込みスピードに乗ったドリブルからシュートを決め先制する。さらに6分には失点の動揺から落ち着きを取り戻せない啓北DFの隙をつき,右サイドからGがスピードにのったドリブルで破りあっさり2点目を奪う。それ以降も景雲の速いつぶしにあい,完全にゲームを支配され防戦一方となる。何とかGK永井の守備により,しのいだ啓北だが攻撃に関してはほとんど決定機をつくれない状況。9分に藤村のセンタリングに池田がからんで山内がうったシュートと,22分左サイドでうけた笠原が切り返しておくったセンタリングに藤原がボレーでねらったシュートがあるだけで得点の可能性を感じられない。 後半も景雲にボールをポゼッションされ,ロングフィードからFW笠原,藤原のウラの飛び出しに終始する。それでも28分には酒井がドリブルでの突破や29分には高橋竣のフィードなどから徐々にチャンスの芽が広がり出す。そして30分,DF干場のフィードから藤原が前線でがんばり,パスを受けた笠原がドリブルで抜け出て左隅に1点を返す。そして35分池田の突破から藤原がファウルを受ける。その約35mのFKを酒井が蹴ると風にものってGKの頭上を越え同点に追いつく。このゴールで試合の流れは啓北に傾く。H,Jのカウンターには苦しめられながらも,茂木,高橋竣が対応。山内,保田のボール奪取率も高まり,再三景雲ゴールを脅かすようになる。46分には酒井のクロスから池田がシュートを放つが,惜しくも枠の左へ外れる。さらに49分には山内が左サイドをドリブル突破,センタリングを送るが藤原にわずかに合わない。試合は延長戦へと突入する。 20分間の延長でも啓北がペースを握る。55分酒井の右CKから笠原がきれいなヘッドで合わせるがボールは惜しくもゴールポストをかすめる。また山内,保田の中盤から笠原がスルーパスを受け抜け出し,ゴールに迫る回数も増える。延長では4本のシュートを放ちながら得点をあげられず,勝負はPK戦へと持ち込まれる。このPK戦では1年生GK永井が景雲のキックを2本ストップする大活躍。最後は主将山内が冷静に決めて,決勝へと駒を進めた。
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決 勝 |
11月4日 SSAP人工芝 |
旭川啓北中1−2(0−1)室蘭蘭東中 |
得点者 |
O・G(38分)〔啓〕H(18分),F(47分)〔蘭〕 |
啓 北 |
GK永井 DF酒井,茂木,高橋竣,干場 MF藤村,山内,保田,池田 FW藤原,笠原 交替/FP斉藤,西根
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準決勝で延長,PK戦まで戦った疲れが心配された決勝だが,序盤は啓北のペースでゲームは進む。山内,保田が中盤を支配,右サイドから藤村,酒井がスペースに飛び出し,左サイドからは干場のサポートから,池田が虎視眈々と突破をねらう。1分には藤原とのワンツーから酒井がオープニングシュートを放つ。2分には藤村が右サイドをドリブルで二人を突破しセンタリングを送る。8分,啓北は酒井のパスから笠原が抜け出しシュート。ゴールが決まったかと思われたが,GKがさわってボールの勢いが弱まり,DFのゴールカバーにあってクリアされる。啓北のリズムで試合を進めている間に,DF陣が安易にボールロストする場面が多くなり,カウンターからピンチを招く回数が増える。不用意なドリブルやパスにより,試合のリズムを蘭東に奪われる。18分中盤で奪われたボールを左サイドから攻撃され,蘭東FWHのドリブル突破から先制点を奪われる。啓北も高橋竣のサイドチェンジから攻撃に出るものの,ボールロストが祟ってか切り替えが遅く,両サイドのスペースを活用できない。 後半もDFラインのコミュニケーション不足からばたばたとDF陣が慌てピンチを招く。しかし,そのピンチをGK永井がファインセーブで何度も救い,追加点を許さない。残り12分となり啓北は酒井,笠原を両サイドに換え,サイド攻撃から活路を見いだそうとする。38分右サイド浅い位置で啓北はFKを得る。このFKを酒井がゴール前に送ると,相手DFがクリアしきれず,オウンゴールを誘いついに同点に追いつく。この1点で勢いにのった啓北はたたみかけるように攻勢にでる。1分後には酒井が右サイドをドリブル突破しセンタリング。藤原がジャストタイミングで頭で合わせるが,相手DFが体でブロック。そのこぼれ球を山内がねらうがわずかにゴール右へ外れる。この時間帯に両サイドからかさにかかって攻める啓北だが,得点をあげられず。逆に47分相手のカウンターにはまり,Fにサイドを破られ2点目をあげられる。残り時間が少なくなり啓北は茂木を中盤にあげ対応。その茂木が体を張ったプレーで中盤でボールを奪取し攻撃に出るが,蘭東の守備を崩せずタイムアップ。惜しくも2対1で破れ,準優勝で大会を終えることになった。
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