第46回 北海道中学校サッカー大会
2007年８月３日（金）～５日（日） 釧路市
| ２回戦 ８月４日（土） | |
| 緑が丘中（上川支庁代表）１－０（１－０）新ひだか静内第三中（日高支庁代表） | |
| 得点者 | 山口（18分） |
| 緑が丘 | ＧＫ林 ＤＦ中村，近江，中島，石川 ＭＦ三浦輝，鷹橋，佐藤慶，宮﨑 ＦＷ山口，荒川 交替/ＦＰ永田，杉本 |
| 【戦評/小林（緑が丘）】 台風５号の影響で小雨舞い散る中，新ひだか町立静内第三中学校との試合が，緑が丘中学校のキックオフで始まる。降雨はあるものの，ピッチ状態はかなり良好。風も弱く，試合環境としては，満足のいくものであった。緑が丘は，立ち上がりから素速いアプローチをみせ，ボールの支配率を高め，５分過ぎから静岡陣内へと攻め入るシーンが増え始める。７分には，ＣＫに中村が反応。フリーの状態からスライディングで飛び込むも，惜しくもヒットせず。続く９分にもＣＫのチャンスを得，ＰＡ内での混戦へと持ち込むが，静内の懸命の守りを崩すことができずにクリアー。10分過ぎから雨脚が強まる中，両チームの必死の攻防が続く。１１分には，左サイドの宮崎が左を突破。アーリークロスを入れるもＤＦにはじかれる。16分にもＦＷ山口からパスを得た宮崎がＣＫへと持ち込み，またもＰＡ内での混戦になるが，決定打を放つことができない。17分には右サイドバック中村のクロスに宮崎が反応。足で合わせるが惜しくも枠外へ。シュート圏内までボールを進めるも，なかなか得点を奪えないため攻撃に焦りが感じられ始めた18分過ぎ，相手ボールをインターセプトしたＭＦ鷹橋が左ＭＦ宮崎にスルーパス。宮崎がドリブルから，アーリークロスを中央を走る山口に合わせると，山口がすかさずシュート。ＧＫが反応して飛ぶも，右手をはじきゴール左上に待望の先制点を奪う。その後も，緑が丘はボールの支配率を下げることなく，静内陣内へと攻め入る。27分には，ＦＫを中村が放り込むとＰＡ内で混戦に。こぼれたボールを鷹橋がＰＡ外から豪快にミドルシュート。完全にゴールかと思われたシュートだが，ゴール前に立ちはだかった相手ＤＦの肩にあたり，ゴールバーの上に惜しくもきれ，前半終了。 後半は，いきなりＭＦ宮崎からＦＷ山口にスルーパス。いい状態で，ボールを保持した山口は相手ＤＦの中央突破をねらうが，懸命のディフェンスにシュートまでもっていけない。38分には，ＣＫの混戦から山口がシュートを放つがＤＦにはじかれる。その後も何度かのＣＫのチャンスを得る。その後，静内の固いディフェンスにいい状態でシュートをさせてもらえない緑が丘は，徐々に疲れが見え始める。対して動きの止まらない静内は，ＭＦ10にボールを集中させ，反撃のチャンスをねらい始める。カウンターから，緑が丘陣内へと攻め入り，ロングシュート，ミドルシュートを放つ。45分過ぎには，足の止まった緑が丘ＤＦを振り切り，フリーの状態で豪快なミドルシュートを放ち，あわやゴールかと思われたが，ＧＫ林が好守。辛うじて，失点を抑える。緑が丘は，ＦＷ永田とＭＦ杉本を後半途中から投入し，流れを変える。フレッシュな杉本は，左サイドを攻守に動き回り，好機をつかむ。試合終了間際の57分には，左サイドをドリブル突破。ゴール前に切れ込み絶好のシュートチャンスを得るも，相手ＤＦの必死の守りにいい状態でシュートをさせてもらえない。残り５分は，勢いづいた静内の攻撃にたえるシーンも見られ，静内の10番にマンツーマンディフェンスをはり，１点を辛うじて守り抜いた戦いであった。 |
|
| 準々決勝 ８月４日（土） | |
| 緑が丘中（上川支庁代表）２－０（０－０）留萌中（留萌支庁代表） | |
| 得点者 | 三浦(33分），鷹橋(56分）（緑） |
| 緑が丘 | ＧＫ林 ＤＦ中村，近江，中島，石川 ＭＦ三浦輝，鷹橋，佐藤慶，宮﨑 ＦＷ山口，荒川 交替/ＦＰ永田，宮下，杉本，栗山，滝口 |
| 留 萌 | |
| 【戦評/小林（緑が丘）】 曇り空ではあるが，雨が上がり，ややウェットな状態。地区大会で相手の手の内を知り尽くしている両チームは，静かな立ち上がりをみせる。チャンスを掴んだのは緑が丘。３分，左サイドバックの近江がオーバーラップ。アーリークロスをＦＷ山口に合わせると，山口がドリブルシュート。いきなりの得点かと思われたが，惜しくもＧＫ正面。続く５分，スルーパスを得たＦＷ山口が左サイドからドリブル。シュートを放つもＤＦにクリヤー。立て続けにＣＫから鷹橋が中央からシュート。惜しくもＧＫ正面。８分には，ＦＷ荒川のポストプレーから，左ＭＦ宮崎へ。宮崎がドリブル突破でクロスをあげると，荒川がダイビングヘッド。ミートせず枠外へ。１０分過ぎには，左からＭＦ鷹橋がクロス。右ＭＦの佐藤が素速く反応。中央に走り込み，ＤＦを振り切りドリブルシュート。惜しくもバーを越える。１３分，１６分にも佐藤が絶好のシュートチャンスを得るが，なかなかシュートが枠をとらえることができない。その後も，ＣＫのチャンスを得た緑が丘であったが，留萌のゴールを割ることができずに，前半終了。 後半は，33分。中央でインターセプトしたＭＦ三浦が，中央からそのままドリブル。パスを警戒したＤＦの裏をうまくつきＤＦ突破。ＰＡ外まで運んだ三浦は，すかさずシュート。シュートは併走するＤＦのスライディングにあたり角度が変化。ＧＫが反応できず，そのままゴール左隅にボールは吸い込まれる。１点を先取した緑が丘は，ＤＦ石川，中島を主軸にふんばり留萌に余裕を与えない。しかし，その後，２試合目の疲労から，足をつり，退場を余儀なくされる選手が続出。緑が丘はフレッシュなメンバを投入し，チャンスをうかがうが追加点を奪えないまま一進一退を繰り返す。試合は終盤を迎え55分。左サイドバックの近江から，左ＭＦの杉本に縦パス。杉本が左から切れ込みシュート体勢にはいるが，留萌の素速いチェックに充分なシュートを打たせてもらえない。続く56分。ＦＷ永田が混戦からドリブル。シュートをねらうと，留萌が痛恨ファール。ＰＫを鷹橋が落ち着いて決め試合を決定づける。全国出場をかけた準決勝へと駒を進めることになる。 |
|