全道大会情報


第19回 全道ジュニアユース(U-15)フットサルサッカー大会
兼 第13回全日本ユース(U-15)フットサル北海道大会

2007年12月1日(土)〜2日(日) 旭川市

準々決勝
ASC U-15(苫小牧地区)5−2(1−1)コンサドーレ旭川ユースU-15(旭川地区)
得点者 前田(1分),山田海(11分)(コ)M(7分,13分,17分,19分),G(17分)(A)
【戦評/遠山(東川)】
  U−15全道予選準々決勝。昨日の予選を全勝で突破したコンサドーレは,同じくCブロックを全勝で勝ち上がった苫小牧代表のASCとの対戦となった。
 立ち上がりから,河本を中心にゆっくりボールを回し,スピードのある前への動きで前田が相手ゴールに迫り,エリア左からシュートを放つも相手GK,DFがブロック。スピードに乗ったコンサは河本,山田海も続けてシュートを打つも,枠をとらえられない。
 ASCはGがポストのポストプレーから攻撃の突破口を開こうとするが,先制のチャンスはコンサがつかんだ。1分過ぎ,ポストにはいった山田海がダイレクトで右サイドフリーの前田へパス,そのままエリア手前から低い弾道でシュートを放つとGKの股を抜いてゴール。開始早々に有利な状況をつくる。追いつこうとするASCは2分,Gが前を向いた状態でボールを受け取るとそのままミドルシュートを放つもGK宮崎が素晴らしい反応ではじき事なきを得る。この後山田陽が相手のGにマンマークの形でつき,攻撃の糸口を摘み取る好DFを見せる。
 4分,河本,山田海とつないだボールを前田が相手DFの間を抜けてシュート。GKが咄嗟に左足で反応し,惜しくもコーナーとなる。この後,お互い速いプレッシャーで中盤でのボールの奪い合いが続く。6分相手のポストプレーからの2対3の状況を切り抜けた前田陽が河本にパス。前田にダイレクトで渡り右から強烈なシュートをうつ。GKがたまらず前にはじいたボールをフリーで上がってきた河本が振り抜くもわずかにポストの左に外れ,貴重な追加点のチャンスを逃す。これに肝を冷やしたであろうASCだったが,7分に前掛かりになったコンサの一瞬の隙からGが前を向きゴールに迫る。ゴール前で宮崎山田が体でブロックするもこぼれ球をMに決められ同点となる。攻め上がっていた時間帯だけに痛い失点となった。引き離したいコンサは8分,前田との絶妙な壁パスから河本がフリーで正面からシュートを放つも枠にいかない。河本の上がりでDFが手薄になる場面を山田陽が体を張ってよく守り,ASCの攻撃の起点を封じているため決定的な場面をつくらせなかったが,追加点を奪えないまま前半を1−1で折り返す。
 後半はコンサのキッキオフ。前半同様河本を中心に前田,そして山室が前線で突破口を探る。前半Gのポストが機能しなかったASCは後からの押し上げで点を取ろうと試みる。2分,オーバーラップしてきた27番が左サイドからミドルシュートを放ち,ヒヤリとする。
 勝ち越しのチャンスが訪れたのは3分,山田海が中盤でボールを受け左サイドをハイスピードでドリブル。相手DFがコースに入る前に鮮やかなシュートを右のサイドネットに突き刺す。これで勢いに乗りたいコンサだったが,ASCの攻撃も徐々にバリエーションが増えてくる。4分,相手Gのマークに集中していたところでMにドリブルで中盤から正面に入られシュートを打たれ再び同点となる。
 再度同点とされ,追加点を狙うもプレイに焦りが出始める。前線の山室,山田海と河本,山田陽との距離が間延びした形になり,相手のG,Mにスペースを与えてしまう場面が多くなる。河本がスペースを埋め,攻撃に厚みをもたせようとオーーバーラップを試み,前線で3対2の状況をつくるも逆にカウンターの対応に追われる場面が目立つようになる。G,Mが前を向ける状況ではASCも積極的にシュートを放ち,コンサにとっては苦しい場面が続く。ゲームの組み立てに焦りが見られるコンサに対し,Gのポストプレーを執拗にくり返してきたASCに逆転を許してしまう。7分GのポストプレーからMが左からシュートを放ちついに勝ち越される。勢いに乗ったASCは8分にM→Gとつなぎ3点目をあげコンサを突き放す。更に焦ったコンサはパスワークに精彩を欠き,インターセプトされた場面からMに再び決められ3点差とされる。最後まで果敢に攻めたコンサだが,無情にもタイムアップ。前半の勢いを考えると後半勝ち越しの時点で勢いに乗りたかったが,そこが勝負の難しいところと痛感する惜しい試合であった。コンサの敗退で旭川勢のベス全道大会ベスト8で幕を閉じた。

広陵中(旭川地区)7−1砂川石山中(北空知地区)
得点者 佐藤(4分,8分,10分,11分,11分),福井(5分,13分)(広)G(3分)(石)
【戦評/山川(明星)】
 今大会のオープニングゲームは,広陵中と砂川石山中の対戦となった。序盤ややかたさの見られる広陵中に対して,縦パスからシンプルにシュートをねらう石山中のペースでゲームが進む。ゲームが動いたのは3分。石山中の右コーナーキックからの折り返しをGが勢いよく振り抜き,先制する。これで目が覚めた広陵中は少しずつ動きが出始める。4分広陵中庄末のシュート気味のボールに佐藤が反応し同点とする。続く5分,広陵中福井が高い位置で相手FPからボールを奪い,そのままシュート,逆転する。その後も庄末を起点に佐藤,福井,橋本がゴールに迫るが,このまま2−1で前半が終了する。
後半も広陵ペースでゲームが進む。立ち上がり8分,広陵福井からのパスをフリーで受けた佐藤が落ち着いてシュート3点目をあげる。続く,10分 ,11分広陵佐藤が立て続けに3点のゴールを奪う。石山中もFIがミドルシュートを放つが広陵FPの寄せが速く決定機にならず,枠にとんだシュートも広陵GK喜多が落ち着いて対応しゴールを許さない。13分広陵菅井のパスを橋本が中央で受けシュート,だめ押しとなる7点目をあげゲームが終了する。終始落ち着いてプレーした広陵中が見事初戦を勝利で飾った。
釧路春採中(釧路地区)5−2(3−2)永山中(旭川地区)I(1分,4分,10分),C(6分,10分)(春)
得点者 橋本(4分),半田(5分)
【戦評/小林(緑が丘)】
 前半立ち上がり,早いプレッシャーのかけ合いとなった1分過ぎキックインを得た永山が早いリスタートからチャンスを作るが,角度のないところからのシュートは打ちきれずに終わる。逆にカウンターから春採が攻め,守備が整わないうちに春採に先制を許してしまう。
3分にはコーナーを得た永山が9番橋本のゴールで同点に追いつくと直後に春採に勝ち越し点を奪われる。5分過ぎには,再びコーナーを得た永山が,先ほど得点した橋本をおとりに,後方から6番半田がファーサイドを駆け上がりコーナーにあわせて,再度同点とする。
 しかし,6分に春採4番に3点目を奪われ2−3で前半を折り返すと,後半3分過ぎに立て続けに得点を許した永山は結局2−5で初戦を落とした。
コンサドーレ旭川ユース(旭川地区)2−1(2−0)岩見沢豊中(空知地区)
得点者 前田(2分),山田陽(3分)(コ)R(9分)(豊)
【戦評/南向(春光台)】
 攻守の切り替え,プレッシャー,玉離れのスピードで少しずつ豊中を上回るコンサドーレが,6番山田(陽)10番山田(海)のワンタッチプレーのつなぎから最後は8番前田が落ち着いて先制点をあげると,3分過ぎには,山田(海)がドリブルで左サイドをあがりゴール前にマイナスのパスを送り,つめていた山田(陽)がきっちりと決め2点目。
 後半メンバー4人を入れ替えたコンサドーレに対して,豊中は2分に1点差にせまるが,その後得点なくコンサドーレが2−1で勝利した。
旭川広陵中3−3(2−2)小樽ジュニアユース(小樽地区)
得点者 佐藤(1分),橋本(1分),福井(12分)(広)佐久間(1分,5分),金澤(13分)(小)
【戦評/山川(明星)】
 1勝の広陵中と1敗の小樽ジュニアの対戦となった。2戦目の広陵は立ち上がりから動きも良く,1分左サイドでボールを受けた佐藤が落ち着いてゴールを決める。先制点を奪われた小樽ジュニアは1分第2PKあたり左45°でFKを得,Iがゴール左上隅に直接決め同点とする。開始早々から拮抗した試合展開が予想される幕開けとなる。同点とされた広陵だが,その直後の1分右サイドをドリブルであがった福井からでたパスに橋本がジャストで反応し勝ち越しのゴール。広陵のリズムになるかと思われた3分,退場者を出してFPが3人となる。ゴール前でコンパクトに守りたい広陵だが,小樽ジュニアも数的優位を生かそうとゴールに迫る。5分小樽ジュニアIにボールを奪われそのままゴールを決められ,前半は2−2で終了する。
後半は1転して互いに相手の出方をうかがう静かな立ち上がりとなる。広陵喜多の好セーブもあり何度かのピンチをしのぐと12分広陵福井が貴重な勝ち越しゴールを決める。そのまま広陵が逃げ切るかと思われたが,小樽ジュニアはロングパスを受けたIから出たボールをJが落ち着いて決め,起死回生の同点ゴール。惜しくもここでタイムアップとなる。
DOHTOジュニアユース(千歳地区)2−1(1−1)永山中(旭川地区)
得点者 F(1分),H(10分)(D)小林(4分)(永)
【戦評/小林(緑が丘)】
 両チームともに,一敗同士の戦いということもあり,落とすことのできない大切な一戦。前半,永山のキックオフでゲーム開始。立ち上がりからDOHTOは足を使った攻撃を展開し,ミドルシュートも含め積極的にゴールに攻め入る。永山はやや動きが硬く,相手の動きに対応できず,シュートチャンスを与えてしまう。開始1分,右コーナーアーク付近からのDOHOT10番宮下のキックインを中央から走り込んできた7番藤原がPA手前でキープ。完全にフリーの状態でゴール左隅にボールをたたき込み早くも得点を奪う。その後も,ボールの支配率の高いDOHTOは攻撃の手をゆるめず,永山陣内へと攻め入る。永山も懸命にボールを奪いに行くが,レシーバーの動きが悪く,攻撃が単調になり,フィニッシュまでもって行けない。しかし,4分,ねばり強いディフェンスから,自陣でボールをインターセプトした永山10番海田が中央をドリブル突破。右サイドを走る7番小林に素早くパスを送ると,小林はドリブルから,フリーになり,ゴール右隅に同点ゴールをたたき込む。その後も,ややDOHTOのペースでゲームは進行し,前半終了。
 後半は,両チームともにやや足が止まった感じではあったが,積極的に門をつく攻撃を展開し,くさびから両サイドをうまく利用し,永山陣内へと攻め入るDOHTOが前半同様,優勢な試合運びをする。10分,DOHTO16番加藤が永山陣内中央でボールをキープ。左サイドに走り込んできた9番道辻に絶妙なパスを通すと,道辻が落ち着いて,ゴール右隅にシュートを決め追加点を奪う。永山も7番小林や途中出場5番高田が積極的にシュートをねらうがゴールを割ることができない。永山は終了間際,怒濤の攻撃を展開するも得点を奪うことができず,タイムアップ。痛い2敗目を記してしまう。
コンサドーレ旭川ユース(旭川地区)4−0(2−0)札幌北栄中(札幌)
得点者 大野(6分,6分,10分),山室(13分)(コ)
【戦評/南向(春光台)】
 前半6分に交代で入ったコンサドーレ13番大野がゴールを決め試合開始より続いた膠着状態を打ち破ると前半終了間際にも自陣からの縦パスに反応した大野がアウトサイドで流し込み2点目をあげた。
 後半に入り4分相手パスミスを中盤でカットしたコンサドーレはボールを右サイドにつなぐとボールを受けた大野がゴール左隅に決め,この試合3点目をあげハットトリック。試合終了間際には,9番山室がゴール前でDFとGKをかわして4点目をあげたコンサドーレが4−0で勝ち点を6に伸ばした。
スプレッドイーグルFC函館(函館地区)3−0(2−0)旭川広陵中(旭川地区)
得点者 K(1分),O・G(5分),A(10分)(ス)
【戦評/山川(明星)】
 決勝トーナメント進出をかけた広陵中予選3試合目は,ここまで全勝のスプレッドイーグルとの対戦となった。1分スプレッドFが自陣でボールを奪いオープニングシュートを放つとそのままゴールとなる。広陵はGK喜多を中心に粘り強くディフェンス。その後は一進一退の展開となるが,5分相手クロスをカットに入った広陵FPがオウンゴール。広陵も得点機を伺うがなかなか前を向いて攻撃ができずフィニッシュまで持ち込めない。ややスプレッド優位で前半が終わる。
 後半もスプレッドは攻撃の手をゆるめないが広陵GK喜多が好セーブを連発しピンチを防ぐ。8分広陵は相手FPからボールを奪い,そのままゴール前まで持ち込んだ橋本がシュート,9分には菅井から中央フリーでパスを受けた佐藤がシュートするが両プレーとも惜しくも相手GKに阻まれる。 10分にはスプレッドに3点目となる追加点を奪われる。その後はGK喜多のFKからのチャンスもみられたが惜しくもここでタイムアップとなる。第2戦の残り1秒に追いつかれたことがたたり,広陵は惜しくも決勝トーナメント進出を逃した。
札幌ジュニアFC6−0(3−0)永山中
得点者 E(1分,2分),K(6分,11分),47(12分),45(13分)(札)
【戦評/小林(緑が丘)】
 永山のキックオフで試合開始。立ち上がりから札幌は個人技を生かし,フィールドをワイドに使いボールを支配。永山はゾーンディフェンスで札幌の動きを冷静に抑えにかかる。しかし,1分30秒,札幌Dが勢いよく右サイドを突破すると,永山の対応の遅れを見逃さず,左サイドから走り込んできたEにパス。パスを得たEは落ち着いてゴール右隅に豪快にシュートをたたき込み,早くも先制。その30秒後,またもEが左サイドからDFを振り切りPA内にドリブル。永山DFはたまらず足を出してしまい,ファール。PKを与えてしまう。EはきっちりPKを決め追加点を奪う。その後も,札幌の勢いは衰えず,永山ゴールに攻め入る。永山GK五十嵐は札幌の猛攻を好セーブで凌ぎ追加点を許さずにいたが,6分,Kが左サイドからドリブル,逆サイドのEに矢のようなパスを繰り出すとEがドリブルと見せかけて,走り込んできた左サイドのKに見事なリターンパス。Kは,フリーの状態からゴールに向かい,右隅にシュートを決め3点目を奪い,前半終了。
後半
 札幌は次々とメンバーを入れ替え,フレッシュな選手が,一転してプレスディフェンスをしかけ,永山にプレッシャーを与え始める。永山はボールを次につなぐことができず,攻撃が単発になり,場面を打開することができず苦しい試合展開を余儀なくされる。前半同様GK五十嵐は札幌の猛攻を必死に抑えるが,10分30秒,永山陣内左サイドのキックインからボールを保持したKが,一瞬足の止まった永山の隙をつき,中央をドリブル。そのままミドルシュートを放ち,GK五十嵐の頭上を抜く豪快なシュートを決める。更に12分,39の左サイド奥からの大きなマイナスパスを右サイドに位置した47が受け,ドリブルから鋭くシュート。ゴール左隅に5点目を決める。そして13分,左サイドのキックインからボールを保持した45が左サイドを個人技を生かしてドリブル突破。GKの逆をついて右隅にシュートを決め,ゲームセット。
コンサドーレ旭川ユース(旭川地区)5−1(3−1)浦幌中(帯広地区)
得点者 山田陽(0分),山室(1分),前田(3分),小澤(9分),大沼(12分)(コ)G(0分)(浦)
【戦評/南向(春光台)】
 全勝同士で迎えたお互いの予選最終戦は,開始早々から得点が動いた。
 前半30秒コンサドーレ9番山室がゴールラインまで持ち込んでゴール前へ折り返したところに6番山田(海)がつめて先制点をあげると,その直後には,ペナルティーエリアの外でパスを受けた浦幌8番が豪快なミドルシュートを決めて同点とした。
 2分には,山室と山田(海)が,タッチライン際から中に入ってくるワンツーを決め,最後は山室がゴールキーパーを交わして勝ち越した。その1分後にもショートコーナーから細かくつなぎ8番前田がコンサドーレ3点目となるゴールを決めた。その後は両チーム得点なく3−1のコンサドーレリードで前半を終了。
 後半にはいるとコンサドーレ21番宮本のミドルシュートがゴールポストに当たり跳ね返ったボールは再び宮本へ,そのボールをゴール前の12番小澤に送りこれを決め4−1とした。後半5分にも3番大沼のだめ押しとなる5点目を上げたコンサドーレが旭川勢唯一の決勝進出を全勝で決めた。


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