全道大会情報

旭川地区代表としては15年ぶりの高円宮杯全道制覇を成し遂げたコンサドーレ旭川ユースU-15


決勝 9月23日(日) 札幌アミューズメントパーク
コンサドーレ旭川1−0(0−0)SSSジュニアユース(カブス2位)
得点者 山室(69分)
コンサ
GK宮崎 DF:越川,大沼,河本,宮本恭 MF山室,山田陽,小澤,山田海,前田 FW石岡
交代
/FP大野(石岡:35分) 山下(小澤:49分)
記録
シュート CK FK オフサイド GK PK
コンサ 10
SSS
試合内容の詳細はコンサドーレ札幌オフィシャルホームページの中のブログ(スタッフブログ:旭川U-15)をご覧ください。


準決勝 9月22日(土) 札幌アミューズメントパーク
コンサドーレ旭川2−0(0−0)コンサドーレ札幌(カブス1位)
得点者 大野(48分),阿羅(66分)
コンサ
GK宮崎 DF:越川,大沼,河本,宮本恭 MF山室,山田陽,小澤,山田海,前田 FW石岡
交代
/FP山下(前田:25分) 大野(石岡:35分) 前田:再出場(山田海:41分) 阿羅(小澤:60分) 那須(山室:69分)


準々決勝 9月17日(月) 士別市天塩川サッカー場
コンサドーレ旭川6−1(2−0)浦幌中(帯広地区代表)
得点者 石岡(13分),前田(31分),大野(44分),小澤(52分),山下(67分),金山(69分)(コ)
失点(54分)
コンサ GK宮崎 DF越川,大沼,河本,宮本 MF山田陽,小澤,前田,山室 FW石岡,山田海
交替/FP大野,山下,阿羅,志摩,河原,金山,西垣
,那須


2回戦 9月16日(日) 士別市天塩川サッカー場
コンサドーレ旭川6−2(1−1)札幌ジュニアFCユース(札幌地区代表)
得点者 山田海(31分),小澤(39分,56分),河本(42分),O・G(62分),阿羅(64分)(コ)K(25分),E(63分),I(69分),L(69分)(札)
コンサ GK宮崎 DF越川,大沼,河本,宮本 MF山田陽,小澤,前田,山室 FW石岡,山田海
交替/FP大野,山下,阿羅,志摩,河原,金山,西垣
【戦評/則末(啓北)】
 序盤から両チームともコンパクトなラインを保ち,互いに中盤でスペースを消し合う。札幌JrはMFEを起点にFWのポストプレーやワンツーパスから,コンサDFラインの裏を積極的に狙う。コンサは両サイドバックの裏へ出されたボールを,越川,宮本が相手のスピードに手こずりながらも,体を寄せ何とかしのぐ。GK宮崎もDFラインの裏をよくカバーし,ピンチを防ぐ。開始直後こそ,札幌Jrの両サイドに河本らがフィードし,前田,小澤が飛び出して攻勢に出たコンサだが,中盤での相手の出足が勝り,ポゼッションできずに苦しい展開をしいられる。札幌JrFWの動き出しも早く,DFラインも後手にまわることが多く,コンサはなかなかリズムをつかめない。中盤で山田陽や山室がボールを受けようとするものの,厳しいプレッシャーにあい,なかなか前を向いてプレーできない。札幌Jrは厳しいプレッシャーをしかける分,ファウルが多くなり,しだいにコンサはセットプレーから活路を探る。しかし,そのセットプレーも長身のC,H,Eに制空権を握られ,はじき返される。攻めの形が見つけられなかったコンサだが,セットプレーを重ねるうちに,リズムをつかみ出す。FWの石岡,山田海にくさびのボールもわずかでが入り始め,ボールの支配率が高まるようになる。そんな中,25分にコンサは思わぬ失点をする。コンサのパスをインターセプトした相手MFKが左足で30mのミドルシュートを決める。しかし,この1点にもコンサは慌てることなく,試合を進めた。28分には,ペナルティエリア左外のFKを前田が石岡に合わせるがわずかにタイミングが合わない。徐々に相手陣内でプレーする機会が多くなったコンサに対して,札幌Jrの対応が遅れ始め,ゴール付近でのFKが多くなる。31分コンサは28分と同じような位置でFKを得る。これを前田がファーポストに送ると,FW山田海が流れながら鮮やかなヘッドをゴールに突き刺し同点に追いつく。さらに33分にはCKの混戦から小澤がゴールに迫るが,これは相手GKがゴールライン付近で何とか押さえる。序盤こそ札幌Jrの速いつぶしに苦戦したコンサだが,次第にラインを高く保てるようになり,セットプレーからチャンスを作る。開始直後は不安定だったDFラインも河本,大沼が修正し,カバーリングもよくなり,札幌Jrにつけいる隙を与えなくなる。
 後半も中盤を支配できるようになったコンサは,山田陽,前田から山田海,小澤へのくさびのボールが出るようになる。後半から出場のMF大野がスペースへフリーで進出しチャンスメーカーとなる。39分コンサは,波状攻撃のセカンドボールをDゾーンやや右で拾った前田がゴール前に進出した小澤にパス。フリーの小澤が右足を振り抜くと,ゴールはきれいに左隅に吸い込まれ逆転に成功する。勢いに乗るコンサは41分,中盤での前田が絶妙のスルーパスを大野に送る。大野はスピードを落とさずにペナルティエリアに進出し,相手DFを突破にかかったところをトリッピングのファウルを受けPKを得る。このPKを河本が冷静に決めて貴重な追加点をあげる。前半に飛ばしすぎたからか札幌Jrの中盤のプレスは甘くなり,右の大野の縦への突破,左の山下の中への切り込みから次々とチャンスが作り出される。中盤でボールを拾う頻度も,山田陽,山室を中心にぐんと高まり,完全にゲームを支配する。56分には山田陽が中盤で相手DFを次々とかわし,プルアウェイで外側に開いたFW小澤にパス。ゴールに向かった小澤はペナルティエリアに入り,右足で豪快なシュートを突き刺し駄目押しの4点目を奪った。攻撃の手を緩めないコンサは62分,志摩の右サイドからの折り返しが流れたところを山下が中へ切り返し,鋭いセンタリングを送ると相手のO・Gを誘い5点目。63分に札幌JrEに1点を返されるが,64分,山下が右からドリブルで突破しペナルティエリアに進出。折り返したボールを阿羅がつめて6点目を奪う。その後,DFに集中を欠いたコンサは2点を失ってしまうが,6対4で勝ち明日の準々決勝へと波に乗る勝利を収めた。


1回戦 9月15日(土) 士別市天塩川サッカー場
コンサドーレ旭川8−0(5−0)札幌常磐中(札幌地区代表)
得点者 前田(3分),宮本(5分),石岡(21分,22分),山田海(28分),山下(36分),大野(46分,59分)
コンサ GK宮崎 DF越川,大沼,河本,宮本 MF山田陽,山田海,前田,山室 FW石岡,小澤
交替/FP大野,山下,阿羅,志摩,金山,河原,西垣
【戦評/則末(啓北)】
 開始早々からボールを支配するコンサドーレ旭川は,トップギアで札幌常磐ゴールに迫る。山室,山田陽が中盤を組み立て,左の前田のサイドから崩しにかかり,FW石岡がゴールに迫る。3分,左へ回り込んだ山室のパスを受けた前田が中へ数歩ドリブルし,意表をつく35mのシュート。これがバーに当たってゴールインする鮮やかなゴールとなり,コンサは幸先のよい先制点を奪う。続く5分にはDゾーンでボールを受けた石岡が左サイドのオーバーラップした宮本に落とすと,宮本は角度のないところからセンタリング気味のシュート。ボールはGKの頭上を越え,ゲームを楽にする2点目を奪う。コンサはFW石岡にボールが収まり,そのポストプレーを基点に宮本,前田の左サイドから何度も崩す。常磐中もQ,Gのトップに長いボールを入れ,攻めの糸口を探るが,河本,大沼のCBが判断のよいインターセプトで相手の攻撃を遮断する。コンサも早々と2点を奪ったことで,ペースダウンしていたが,21分前田のパスを受けた石岡がワンタッチで前を向き,ねらいすまして右足インサイドでゴール右下にけり込み3点目をあげる。さらに22分には山田海のパスを受けた石岡が左足でシュートを決め4対0とする。28分にも宮本が左サイドを突破,低いクロスを入れると山田海が左足で巧く合わせ5点目を奪う。前半はDF越川,河本の正確なサイドチェンジからサイド攻撃を繰り返したコンサが圧倒的に攻め,5点のリードを奪った。
 後半もボール支配率に勝るコンサの一方的なゲームが続く。36分には越川がハーフウェー付近からクロスを入れると,走り込んだMF山下が相手DFをかわして右足でシュートを決め6点目。後半もサイドチェンジを多用し,両サイドから攻撃を組み立てるコンサドーレが何度もシュートチャンスをつかむ。右サイドからは交替出場した志摩と阿羅がゴールライン深くまで進出。左サイドから宮本と山下が攻め込む。46分には山室がFW大野にパス。後方からのボールを巧みにトラップした大野が右足で7点目を奪う。ゴールラッシュの締めくくりも大野。59分右サイドをドリブル突破し,8点目のゴールを奪った。試合開始早々からトップギアで相手を圧倒したコンサドーレ旭川が圧勝で2回戦へと進んだ。
LIV.FC(札幌地区代表)2−1(0−1)留萌中
得点者 H(36分),J(56分)(L)吉田宰(30分)(留)
留 萌 GK佐藤 DF里見,中土井梨,生出,渡瀬 MF吉田宰,斉藤,神田,千葉 FW伊藤,吉田拓
交替/高田
【戦評/則末(啓北)】
 開始早々から左サイドのHを中心にスルーパスから突破を図るLIV.FC。開始30秒で左サイドの突破がシュートに結び付く。このシュートはGK佐藤が好セーブではじいたものの,相手FWに詰められ先制点を許したと思われたがオフサイドに救われる。このピンチをしのいだ留萌は里見,生出のCBが落ち着きを見せ始める。しかし,吉田宰,吉田拓はボールにこそよくからむものの,いい状態でボールを受けられないため,攻撃の形を作れない。そんな中,一つのプレーが流れを変える。9分相手DFのボールを奪った吉田拓が,単独でゴールに迫りあわやという場面を作る。このプレー以降出足のよくなった留萌はボールの奪取率も高まる。ただLIV.FCのカウンターに対してカバーリングの意識が足りなく,ぎりぎりのところでのGK佐藤,生出らが守備する。その一方で攻撃では,吉田宰が前を向いてプレーする機会が多くなり,千葉,神田のサイドからも形になるようになる。FW伊藤もボールをよく収め,2列目に落とし,攻撃のアクセントを作る。両チームともサイドのディフェンスにスペースが生まれ,サイドの破り合いになる。29分には右サイドを破った千葉からのパスを受けフリーの神田がシュート。ゴールを割るが惜しくもオフサイドの判定となる。しかし,その1分後吉田拓の左からのクロスに斉藤が中央で競り,こぼれたところを吉田宰が流し込んで先制点を奪う。LIV.FCディフェンスラインのバランスの悪さをついて攻勢にでた留萌が先制点を奪った前半を終了した。
 後半開始早々LIV.FCは猛攻にで,留萌は苦しい戦いをしいられる。キックオフ直後ゴールエリア内の至近距離からのシュートこそGK佐藤がはじき返すが,36分DFのギャップに走り込んだMFIへの対応が遅れ左足でゴール右上へ同点ゴールに決められる。同点ゴールによって,勢いがでたLIV.FCは球離れがよくなり,オフ・ザ・ボールの動き出しの速さから留萌のDFのギャップに次々と走り込みチャンスをつかむ。MFH,FWGが再三突破からチャンスをつかむ。GK佐藤がピンチを何度も救うセーブを見せ,何とかしのぎ,試合は膠着状態に入る。しかし,56分LIV.FCはFWJがダイアゴナルランでペナルティエリア内に進出し逆転ゴールを奪う。このゴールで再び攻勢にでるLIV.FCに対して留萌は反撃の糸口をつかめない。61分にはPKのピンチを迎える。このPKがバーに当たって,ピンチを逃れる。終盤は神田や吉田拓が何とかドリブルで突破を図ろうとするが,攻撃に厚みがなく,同点ゴールを奪うことができなかった。しかし,留萌地区から今年度2つの大会で準優勝を果たした留萌中学校の溌剌として,ひたむきなサッカーは,旭川地区の代表としてふさわしいものであった。


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