平成16年度留萌地方中体連サッカー大会


2年ぶりに中央地区を制した東神楽町立東神楽中学校

平成18年7月4日(火),5日(水)
東川町立東川中学校グランド




1回戦 7月4日
鷹 栖3−1(1−0)当 麻
得点者 尾内(4分),丸山(8分,21分)〔鷹〕オウンゴール(20分)〔当〕
鷹 栖 GK大場康人 DF佐々木,保井,大場健,遊佐 MF目黒,丸山,大場康弘,太田,加藤 FW尾内 交替/FP門木,安達,西山,黄金,石川,山崎,住友
当 麻 GK其田 DF安藤,早矢仕,大家裕,三浦,橋 MF大家智,菊地,田中 FW鷲見
 前半4分ゴール前に上がったボールを鷹栖FW尾内が身体にボールを当ててゴール。立ち上がりの貴重な先制点をあげる。これで逆に硬さのとれた当麻は丁寧にボールをつなぎ,左サイドのスペースを生かした攻めを展開するものの,枠を捉えたシュートまでいかない。 後半は互角の戦い。38分当麻ゴール正面のペナルティエリアライン際のこぼれ球を鷹栖丸山がミドルシュート,ゴールネットに突き刺さる。
 貴重な追加点をあげた鷹栖だが,当麻もあきらめない。50分CKを得た当麻はゴール前の混戦の中で,鷹栖のオウンゴールをさそい1対2とする。ここから反撃開始かと思われたが,直後のキックオフからのボールを丸山がドリブルで持ち込みそのままシュート。再び2点差とする。当麻も最後まであきらめずに相手ゴールを目指すがシュートまで持ち込めずタイムアップ。鷹栖が準決勝に駒を進めた。
東 川12−0(3−0)上 川
得点者 市川(5分,18分,32分,33分,57分),蝶野(24分,42分),江添(46分,51分),熊沢(47分),高田(55分),オウンゴール(53分)〔東〕
東 川 GK熊沢 DF岸,青木 MF熊沢,宮本,高畑,市川,蝶野 FW秦,江添,工藤 交替/FP梶畑,畑中,黒田
上 川 GK相澤 DF谷村,坂本,堀田,古川 MF伊藤宗,鈴木,森田 FW高畑,伊藤隆
 開始5分東川MF市川のシュートが上川中のゴール右隅に決まり東川ペースで試合が進む。前半は10本以上のシュートを放ちながら上川中の粘り強いDFで3点に終わる。後半は気温の上昇とともに,両者とも運動量が落ち,チェックの甘い展開であったが,東川が順調に得点を重ね準決勝進出を決めた。
準決勝 7月5日
鷹 栖1−0(0−0)美 瑛
得点者 丸山(54分)〔鷹〕
警 告 岩田,打田(美)
鷹 栖 GK大場康人 DF佐々木,保井,大場健,目黒,遊佐 MF丸山,大場康弘,太田,加藤 FW尾内 交替/FP西山
美 瑛 GK保田 DF岩田,後路,神成 MF秦,打田,菅原 FW廣瀬,前川,大山,上村 交替/FP山岸,小野
 準決勝第1試合は優勝候補である美瑛中学校と粘り強い粘りと丸山の得点力を擁する鷹栖の対戦となった。鷹栖のKICKOFFで前半が開始された。2分、美瑛H前川が右から返したボールをD廣瀬が打ち込むが鷹栖のGK大場にセーブされる。鷹栖も6分、 FMFの丸山がJ加藤を右サイドに走らせるボールを多用し、チャンスを伺う。8分、美瑛GK保田からの大きく前線に蹴り出したボールを受けた前川が、DFを振り切りシュートを打つが惜しくも左に外れる。13分、鷹栖の加藤が左から中央に入れたボールにH尾内とG大場が詰めるが、GK保田の好セーブに阻まれる。前半は美瑛がやや押し気味に展開したが、鷹栖も粘り強いDFで集中力を切らさず、スコアレスで終了。
 後半は両チームともに運動量があり、膠着状態が続いた。均衡を破ったのは、それまで美瑛の早い攻めに集中力を切らさなかった鷹栖だった。54分、鷹栖MFの目黒が美瑛DFの裏にパスを出し、丸山が詰める。飛び出してきたGK保田をかわし、決勝点となるシュートを決める。1点を決められた美瑛は前川がスピードを生かした飛び出しでDFをかわしゴールをねらうが、シュートまで持っていくことができない。試合は1対0のままタイムアップ。優勝候補の美瑛の猛攻を、高い集中力で守りきった鷹栖が勝利をもぎ取った。
東神楽1−0(0−0)東 川
得点者 鈴木裕(7分)〔神〕
警 告 北川
東神楽 GK東 DF向井原,金子,山本 MF坂本,水上,佐藤,川本,北川 FW鈴木裕,宮腰 交替/FP間藤,水戸,原田,須藤
東 川 GK熊沢 DF岸,青木,梶畑,畑中 MF宮本,高畑,市川,蝶野 FW江添,工藤 交替/FP熊沢,秦
昨年の決勝と同カードとなった対戦。東神楽は春先の大会では思うような結果を残せなかったが、豊富な運動量とDF向井原、MF川本、FW宮腰、鈴木などバランスのとれた布陣で昨年の雪辱をねらう。東川は聖園中との合同チームで活躍している市川を中心として2連覇をねらう。
 気温が30℃を超える中、審判団の協議で飲水タイムを設けてのゲームとなった。 10:20KICKOFF。両チーム運動量も多く、東神楽がやや押し気味でゲームが展開された。前半22分東神楽JFW北川がハンドでイエローカード。終始東神楽が押す展開に東神楽DFがよく守りきっていた。25分、東川FW10が東神楽DFの裏をつき飛び出し、GKと1対1の場面でシュートを放つ。決定的な場面かと思われたがボールはゴール右に外れる。29分、東川M畑中がDFでの接触で倒れ負傷退場。前半をスコアレスで折り返す。 後半、東川は畑中に替わりFWE秦を入れ、DFの修正を迫られ試合開始。37分、東神楽K鈴木がペナルティエリア右からシュート。先制点を決める。1点を追う東川は何度かカウンターからチャンスをつくるものの、全体的には東神楽が押し気味でゲームが展開される。東神楽もFWL宮腰が再三シュートを放ち追加点をねらうがGK能沢の好セーブに阻まれる。ロスタイムに入り、東川は全員攻撃。3本のコーナーキックを得るが、東神楽のDFが集中して守り、決定機をつくらせなかった。2連戦で運動量の落ちた東川に対し、こまめな選手交代で最後まで運動量の落ちなかった東神楽が昨年の雪辱を果たし、決勝進出を決めた。
決勝
東神楽2−1(0−1,延1−0)鷹 栖
得点者 宮越(45分),鈴木裕(67分)〔東〕オウンゴール(28分)〔鷹〕
東神楽 GK東 DF向井原,間藤,山本 MF水戸,水上,佐藤,川本,北川 FW鈴木裕,宮腰 交替/FP金子,坂本,須藤,菅原
鷹 栖 GK大場康人 DF佐々木,保井,大場健,目黒,遊佐 MF丸山,大場康弘,太田,加藤 FW尾内 交替/FP安達
 決勝戦は優勝候補の美瑛中を相手にワンチャンスで得た1点を守りきって勝ち上がった鷹栖中と豊富な運動量でスケールの大きなサッカーが持ち味の東神楽中の対戦となった。気温が30℃を越えるため途中飲水タイムを設けての試合となった。Kickoffは14:00。開始早々中盤でのボールの奪い合いが続き、双方とも試合の主導権を握ろうとする。ファーストシュートは東神楽。中盤から左に抜けたボールをI川本が走り込み、エリア右手前から右足を振り抜くが、ボールは大きく枠を外す。これを機に徐々に流れは東神楽に傾く。川本が中盤左に張りだしたポジションでボールを追い、鷹栖のDFが対応に追われる場面が続く。12分東神楽K鈴木がドリブルで中央突破し、シュートを放つがゴール左に外れる。更に17分、鷹栖DFのクリアミスしたボールをL宮腰が奪いキーパーと1対1となる決定的な場面が訪れるが、GK大場の鋭い飛び出しでシュートを阻む。鷹栖は、時にはエリア内に8人の選手が入り、必死のDFからカウンターをねらいチャンスを伺う。中盤のF丸山にいいボールが入らず、なかなか攻撃の起点がつくれない。が高い集中力で東神楽に決定機をつくらせない。その粘り強さが身を結ぶ機会が訪れたのが28分。DFからのボールを受けた丸山がペナルティエリア右に持ち込みエンドラインぎりぎりで低い弾道で折り返したボールを東神楽DFが痛恨のクリアミス。ボールはゴール左隅に吸い込まれ、オウンゴールで鷹栖が1点のアドバンテージを得る。それまでDF面では危うさを感じさせなかった東神楽だっただけに、一瞬会場も静まりかえった。前半はこのまま終了。
 後半は、早い時間に同点に追いつきたい東神楽が立ち上がりから積極的な攻めを展開する。33分の東神楽のコーナーキックは鷹栖DFがしっかりと身体を寄せて対応し得点を許さない。東神楽はFMF坂本の右サイド突破からいい形でクロスが上がるが、鷹栖DF、GKの堅い守りで決定機をつみ取る。38分、鷹栖の中盤で要の主将丸山の足がつり交代。鷹栖には更に苦しい展開となる。東神楽もI川本がDFラインまで下がったこともあり、両者とも中盤でボールをキープできず、ロングボールで相手DFの裏をつこうとする展開が続く。長い距離を走る展開では、選手層の厚い東神楽が次々とフレッシュな選手を送り込み、全体の運動量をキープする。逆に、鷹栖はDFラインを下げざるおえなくなり、中盤までの選手がペナルティエリア内に押し込まれ、DF対応を迫られる状態になっていったが集中力を切らさず、東神楽に決定機を与えなかった。 それが破られたのが45分。FWにPチェンジした宮腰がオフサイドラインぎりぎりで飛び出しボールを受けドリブル。エリア右から豪快にシュートを放ち、鷹栖のゴールネットを揺らし1点を返す。同点となり、勢いづく東神楽は更にF坂本の右サイドからのボールにL宮腰が合わせるがGKが好セーブ。更にJ北川がドリブル突破し、決定的な場面となるもGK大場が勇敢に飛び出しシュートを阻む。消耗し、両選手とも足がつる選手がでる中、終了間際の東神楽のCKも決まらず1対1のままタイムアップ。延長戦となる。
 高い気温の中で2試合を消化し体力の消耗もピークに達している中、延長10分の開始。鷹栖は足がつり途中退場した主将F丸山を再び投入。そのファイトに両ベンチから拍手が送られる。試合は開始から運動量の落ちない東神楽ペース。前半2分、右サイドから上がったクロスにK鈴木が合わせるがもう一歩のところで足に当てれず、決定機を逃す。
 前線に攻撃の起点が見いだせない鷹栖が必死に守ってきたゴールが再び破られたのは延長の7分。右サイドからのクロスが大きく左サイドに流れ途中交代したR須藤が左サイドで持ち込み再びゴール前に切り返す。そのボールにK鈴木が走り込んでゴール左隅に決める。これが決勝点となり延長もタイムアップ。東神楽が昨年の雪辱を果たし、2年ぶり2度目の優勝となった。また、負けはしたものの、チームワークと粘り強さで、最後まで勝負をあきらめなかった鷹栖中学校のプレイも賞賛に値する素晴らしいゲームであった。

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