第17回全道ジュニアユースフットサル大会

平成17年12月3日(土)・4日(日)
グループリーグ
旭川北門中学校4−0室蘭東明中学校
得点者 高橋(6分),鈴木陸(17分),熊澤(18分),鈴木陸(19分)
【戦評/森田(北門)】
 予選リーグ第1試合は,両チームとも全道大会初戦の緊張感を漂わせる中,室蘭東明のキックオフで試合が始まった。立ち上がり両チームは会場の雰囲気,コートの感触を確かめるようにパスを回しながらゆっくりとしたリズムで試合が運ぶ。その中で4分過ぎ,北門中高橋がボールをカットし服部,三津橋へとパスをつなぎシュートを放つが,惜しくもゴール左にはずれる。その後6分,北門中鈴木陸からパスを受けた服部がベンチサイドから切り込みゴール前に詰めていた高橋があわせシュートを放つが,ボールは一旦バーに阻まれたもののこぼれ球を落ち着いて頭であわせ,先取点を挙げる。その後9分,室蘭東明の10番が北門ゴールにシュートを放つも,GK鈴木康が好セーブし敵の攻撃を阻止し,前半を1−0で終了。
 後半,冷静にパスを回しながら,スピードに勝る北門中がゲームを支配する。後半開始直後,右サイドから服部のクロスに早坂があわせてシュートを放ったが,相手GKにセーブされる。その後も再三にわたり北門がチャンスメイクしシュートを放つが,得点には結びつかなかった。試合が動き出したのは終盤17分から。右サイドから,相手ゴール前左にいた鈴木陸にロングパスが通り,鈴木陸は相手DFを落ち着いてかわしシュート,追加点を挙げる。その後18分熊澤,19分鈴木陸が得点をあげ,4−0で予選リーグ一つめの勝ち星をあげた。
旭川北門中学校2−1フォーザサッカークラブ
得点者 鈴木陸(3分),三津橋(4分)
 【戦評/森田(北門)】
第2試合は,初戦で根室啓雲中に7−0で快勝した札幌第3代表フォーザサッカークラブとの対戦に臨む。速さとコートいっぱいに展開する両チームではあったが,DFに勝る北門の優勢で試合が展開する。序盤から積極的に速い攻撃で攻めるフォーザに対して北門は冷静に守り,チャンスメイクをさせない。そんな中3分過ぎ,北門中にチャンスが訪れる。北門中に攻め込んだフォーザ選手のコントロールミスのこぼれ球を鈴木陸がコントロールし,そのままドリブルで相手ゴールまで切り込んでシュート,先取点をあげる。その後両チームとも得点チャンスがあったものの両者譲らず前半終了1−0。
 後半3分過ぎ,フォーザの速いパス回しと切り込みで北門中ゴールをねらうが,冷静なDFとGK鈴木康の好守によって得点を阻止する。その後14分コーナーキックのチャンスを得,鈴木陸のキックに三津橋が合わせてゴール,追加点をあげた。2点を取られたフォーザも反撃に転じ,なんとかで北門中のDFをかわそうとするものの,北門DFの厳しいマークに得点をあげられない。そんな中,北門の勝利の陰が見えた終盤19分,フォーザの8番のクロスを10番があわせてゴール,北門の一瞬のスキをついた。しかしフォーザの反撃もここまで。2−1で北門が勝利し、決勝トーナメント進出まであと1勝と迫った。接戦をものにした北門、堅い守りとチャンスを確実にものにするゲーム運びが光った試合であった。
旭川北門中学校5−3根室啓雲中学校
得点者 服部(3分・8分・15分),高橋(9分),三津橋(17分)
【戦評/森田(北門)】
 第3試合,高い集中力で2連勝と勢いに乗る北門。全道中体連の雪辱を果たすべく,予選リーグ最終戦,根室啓雲中との対戦に臨む。
前半序盤からスピードを武器にする北門のペースで試合が進む。第1・2試合同様,速いドリブルとサイドからの攻撃,徹底したマークで根室啓雲をゆさぶった。3分中盤から三津橋,鈴木,服部と左サイドにパスをつなぎ服部がシュート,ゴール右隅に突き刺し先取点をあげる。その後も北門優勢で相手側コートでの試合が進む。8分鈴木陸が右サイドにあがってきた服部にパス,それをあわせてシュート,2点目をあげる。9分根室啓雲GKのパスミスをついて鈴木がボールをコントロール,中央にいた高橋にパスが回り,相手DFの間を冷静に見てシュートし3点目をあげて前半終了3−0。
 前半からの速い攻撃で再三相手ゴールをねらう北門中,簡単には終わらせないと気迫を見せる根室啓雲,後半,集中力を切らした北門に幾度かのピンチが訪れる。開始後11分 啓雲GKからの17番へパスが回り,カウンターからシュート,根室啓雲に1点目が入る。その後も根室啓雲は再三疲れを見せる北門のゴールを脅かすが,15分,ゴール前での間接フリーのチャンスを得た北門中は,熊澤から服部へそしてシュートしハットトリックを決め4点目,追撃を見せる根室啓雲を突き放す。対する根室啓雲は16分ドリブルで切り込み2点目を奪う。その直後17分,北門中服部から浮いたパスボールを三津橋がコントロール,ドリブルで持ち込んでシュート,5点目が入り,追撃を見せる根室啓雲を突き放す。しかし19分根室啓雲8番が北門からボールを奪い,北門側左サイド中盤からシュート,啓雲に3点目が入るが追随もここまで。北門が5−3で勝利し,予選リーグ全勝で見事決勝トーナメントへの切符を手に入れた。
準々決勝
旭川北門中学校1−3千歳富丘中学校
得点者 三津橋(27分)
【戦評/高原(北門)】
 前半序盤より相手のハイプレッシャーにリズムをつかまれ,また9番のドリブル突破や縦への動きにより、DFが対応できず決定的な場面をつくられるかGK鈴木康介のファインセーブや相手のシュートミスに助けられ凌ぐ。北門の高橋や三津橋が前線でプレイし服部のドリブル,鈴木陸のロングシュートなどで対抗するが,パスのタイミングのずれや相手の堅いDFによりなかなか決定的なシュートチャンスを作れなかった。途中から熊澤を投入し,ダイレクトパスを用いてシンプルに前線までボールを運ぶ。リズムをつかみかけるも好守の切り替えも遅れた一瞬の隙をつかれ,相手のGKからのフィードで9番に裏をとられ,北門中熊澤や高橋が懸命にDFするものの,GK鈴木康のまたを抜けて,地区予選を通じて初めて先制ゴールされる。早い時間帯に追いつきたい北門も,鈴木陸を中心に反撃を試みる。同点ゴールが生まれず,前半北門中0−1千歳富丘で終了する。
 後半はキックオフでスタート。パスを回し,チャンスを伺う北門に対し,千歳富丘の選手は守備の意識が高く,パスの質が低かったり足下でボールを止めると前線から積極的にボールを奪いに来,カウンターを狙ってくる。最初の決定機を作ったのは千歳富丘。キックインからリスタートでプレッシャーがあまくなったところを右サイドから突破。ゴール前にクロスを入れられるが,タイミングが合わずピンチを逃れる。ピンチを逃れた北門は,徐々にペースを掴み,服部のドリブルからのゴール前のスルーパスや三津橋のミドルシュートなどチャンスを迎えるが,いずれも最後の場面でミスをし,得点に結びつけることができない。その後もチャンスを作る北門は,19分に三津橋がハーフライン付近で相手のパスをインターセプト,そのままドリブルで持ち上がり2対1の場面を作る。さらに,その1分後相手のシュートブロックからこぼれたボールを拾った三津橋が鈴木陸にパス。左サイドからドリブルでゴール前に切り込み,最後は右サイドをあがってきた高橋にパスをし,高橋がシュート。しかし,この二つの決定機も得点に結びつけることができず,反対に21分,左サイドでキープされたボールをオーバーラップした11番に決められ,追加点を奪われる。いよいよ攻めるしかなくなった北門は,積極的にインターセプトをねらい,前線からプレッシャーをかけるが,相手GKを中心にしたロングフィードに手を焼き,なかなかリズムを作れない。北門に焦りが見え始め,不用意なファールや簡単なミスが目立ち始める。しかし,勝負を捨てない北門はキーパーからのクリアランスを高橋がインターセプト。ボールは三津橋にわたり,三津橋が中有をドリブルで突破し,ゴール右隅に決め2−1と差を縮める。ここから北門は怒濤の反撃を28分に右サイドからドリブルで持ち込んだ鈴木陸から,ゴール前にいた三津橋にパス,三津橋がダイレクトでシュートを打つも,GKの正面に入り得点とならず。最後は,1対1で競ったボールをねばり強く拾われ,3点目を決められて万事休す。試合がこのまま3−1で終了した。

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