全道大会情報

第21回 全道中学U14サッカー大会兼ナイキプレミアカップ北海道大会

10月8日〜10日

10月8日(土)
緑が丘中1−1(0−0)帯広FC 
得点者 成田洋(50分)
【戦評/小林(緑が丘)】
 昨日からの降雨によりコート上はあいにく水浸し状態。あわせて会場を斜めに吹き抜ける強風により、ゲームコンディションはかなり厳しい状況となった。
 立ち上がりから、両チーム共にピッチ上の水たまりや強風に翻弄され、思うようなゲーム運びができずに苦しむ。それでも、風上立った帯広がやや主導権を握るかたちで、試合は進み、緑が丘陣内での攻防が繰り広げられる。しかし緑が丘DF若林・広重・黒沼・猪川が身体をはった守りと、カバーの速さで帯広にフィニッシュまで持っていかせず、ピンチを凌ぐ。緑が丘は前線の成田(祐)や左サイドの杉本にボールを送り込むが、水の影響でパスもドリブルもうまくつながらない。前半終了間際、帯広は緑が丘のクリアミスを絶妙なパスでゴール前に送りこむ。あわやゴールかと思われたが、GK西川が相手選手と交錯しながらも果敢に飛び込みセービング。大きなピンチをすくい、なんとか失点を免れ前半終了。
 後半は、風上に立った緑が丘が立ち上がりから帯広陣内へと攻め込みゲームが進行する。2分には右サイドバックの若林がドリブルから前線のFW鷹橋にパス。鷹橋が落ち着いてFW成田(祐)にスルーパスを出すと、完全にDFを振り切った成田がGKと1対1に。しかし、ここでも水に邪魔され、ドリブルが止まってしまうという不運。辛うじて放ったシュートもゴール右に惜しくも切れてしまう。その後も緑が丘のチャンスは続くが、帯広DFの堅い守りを崩せずフィニッシュまでもっていけない。逆に、17分過ぎ、緑が丘のゴール前での混戦から抜け出した帯広18番がゴール右でフリーに、完全に得点かと思われたが、放ったシュートがまたも水に邪魔されGK西川が追いつき何とかセーブ。20分過ぎにようやく試合が動く。MF三浦からの縦パスを受けたFW成田(祐)が中央DFの突破を図ると、相手DFがたまらずにファール。中央25M付近からのFKを杉本がキーパーの頭上を越えるボールを蹴り込むとGKがなんとかはじくも、そのボールがバーに直撃、走り込んできたMF成田(洋)がリバウンドボールを落ち着いて決め、均衡を破る。このまま逃げ切るかと思われた緑が丘であるが、26分、帯広の右からの攻撃に痛恨のファールをとられてしまう。PA右外からのFKを左に位置した選手にあっさりあわせられ失点してしまう。向かい風をものともせず、ゴール左隅に大きく蹴り込んだキッカーの技ありの得点であろう。試合はこのまま互いに譲らず、1対1で終了。
10月9日(日)
緑が丘1−0(1−0)札幌手稲東中
得点者 塚田(19分)
【戦評/小林(緑が丘)】
  海岸沿い特有の天候のため風はやや強いものの、昨日のぐずついた天候を吹き飛ばすような晴天のもと、予選リーグ2回戦が開始された。両チーム共に1回戦を引き分けに終えているため、勝ち点がほしい大切な一戦となった。立ち上がりは、手稲東が丁寧なパス回しから、緑が丘陣内へと攻め入り、チャンスを窺う。緑が丘は前線にボールを送りこみ突破を図ろうとするが、手稲東のスピードあるDFに思うようにさせてもらえない。10分近くまで、一進一退のゲーム展開で両チーム共にゴール前に攻め入るシーンが見られるが、フィニッシュまで持っていけない。10分には、右に位置したFW成田(祐)がドリブルでそのまま右を突破、ゴール前に絶好のマイナスパスを送りこむが、ノーマークで飛び込んできたFW塚田がシュートを大きくはずしてしまう。その後も、手稲東ゴール前で再三のチャンスをつくる緑が丘であるが、フィニッシュの精度に欠き決定的なチャンスをものにできず、ストレスの溜まる試合展開となる。試合が動いたのは、19分過ぎ。右サイドバックの若林がオーバーラップからドリブルで右を突破。若林のアーリークロスに先ほどビックチャンスをはずしたFW塚田が左から思い切りよく飛び込み、貴重な1点を奪う。1点を追う手稲東は、MF10番・11番・18番を中心に緑が丘陣内へと果敢に攻め入り、チャンスをつくるが緑が丘DF陣も踏ん張り、シュートにもっていかせない。何度かのコーナーキックのピンチもマークをはずすことなくクリアし、前半終了。
 後半は、立ち上がりから緑が丘がペースをつかみ、手稲陣内へと攻め込み始める。9分には、スローインのボールを成田(洋)がセンターリング。ゴール前であわせるがGK正面。16分には、コーナーキックの混戦から成田(祐)がボールを保持し、シュートを放つがこれもGK正面。更に26分には30M付近からのFKを杉本がゴール前に放り込むと、成田(祐)が混戦からシュート。しかしゴールポストにはじかれる不運。前線へとボールがつながり始め決定的なチャンスを何度もつかむ緑が丘であるが、ゴール前の枚数不足やシュートミス、ゴールポストへの直撃、手稲東GKのポジショニングの良さに、追加点を奪うことができずゲームが終了する。
10月10日(月)
緑が丘中3−0(1−0)釧路景雲中
得点者 塚田(24分),成田洋(47分),杉本(50分)
【戦評/小林(緑が丘)】
  あいにくの曇り空で気温も低く、風の強い中での試合となった。1勝1分で帯広FCと並ぶ緑が丘は、得失点差で帯広に水をあけられ、景雲戦に臨むこととなった。ある程度のリスクを背負ってでも大量得点を狙わないと、決勝トーナメントに駒を進めることのできない緑が丘は、立ち上がりから景雲陣内へと積極的に攻め込む。しかし、景雲ゴール前にボールを集中させるが、景雲の堅い守りになかなか決定的なフィニッシュまで持っていけずに時は流れる。試合が動いたのは24分。FW成田(祐)がドリブルから中央突破。ゴール前にボールを運ぶと、左からつめてきたFW塚田にパス。塚田が落ち着いてゴール左隅にシュートを決め、ようやく1点を奪う。28分には、左MFの杉本がドリブルでゴール前に切れ込みパス。勢いよく滑り込んだ成田(祐)であるが、足をかすめて追加点を奪うことができずに1対0で前半終了。
 後半も、開始早々から緑が丘は猛攻を繰り広げる。3分に中央25MのFKを杉本がシュート。ゴールバーをかすめるが得点ならず。5分には、FW成田(祐)が中央から左の杉本へスルーパス。杉本がGKと1対1に。シュートを放つもGKの好セーブに阻まれる。追加点がなかなか奪えない緑が丘であるが、17分にFW成田(祐)からオーバーラップしてきたMF成田(洋)にパス。さらに左の杉本にパスを送ると、杉本がコーナー付近までドリブル。絶妙なセンターリングを放つと成田(洋)が走り込みヘッドであわせてようやく2点目を奪う。さらに20分には、混戦から抜けだした成田(祐)がドリブルでPAまで運ぶと、左から走り込んできた杉本にパス。杉本が蹴り込み3点目を奪う。帯広との得失点差を考えるとまだまだ追加点がほしい緑が丘であるが、27分の右MF金森からのセンターリングを杉本があわせるシュートが最後のチャンスとなりゲームセット。
 気になる帯広と札幌手稲東の試合は試合終了4分前に帯広が1点を奪い1対0で帯広が勝利。勝ち点で並んだ両チームであったが、得失点差で帯広に追いつくことができず、緑が丘は惜しくも決勝トーナメントへの切符を手にすることができなかった。 

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