平成16年度留萌地方中体連サッカー大会

平成16年7月6日(水),7日(木)


優 勝 東神楽町立東神楽中学校
準優勝 東川町立東川中学校

1回戦 美 瑛13−0鷹 栖
東神楽1−0当 麻
準決勝 東 川1−1<PK4-3>美 瑛
東神楽5−0上 川
決 勝 東神楽3−2東 川

【決勝戦 戦評/五十嵐(東神楽)】
 今年の中央地区中体連決勝は4年ぶりの優勝を狙う東川と,創部6年目にして初の優勝を目指す東神楽との戦いとなった。イレブン杯では思うような結果を残せなかった東川だがキャプテン松崎,2年生10番平田ら好選手を揃え,準決勝では大会5連覇をねらう美瑛をPK戦の末破り,決勝に進出してきた。一方の東神楽はキャプテン剱持を中心にねばり強いサッカーを各大会で展開し,イレブン杯ではベスト16に進出。今大会でも1回戦当麻との試合では,開始直後に上げた虎の子の1点を守りきって準決勝に進出。準決勝では上川を破り,初の決勝へ駒を進めてきた。試合は立ち上がりかたさの見える東川に対し,東神楽がペースを握る。開始2分東神楽MF曽我が左サイドをドリブルで突破,東川DFともつれるも,そのこぼれ球がFW中瀬の足下へ。中瀬は左足を一閃。ボールはゴール右下に突き刺さり貴重な先制点を上げる。つづく6分にはセンターサークル付近で相手DFのボールを奪った東神楽FW間村が独走。東川GK高崎も勇気を持って飛び出すが,間村もGKの動きをよく見てループシュートを放つ。これがゴールに吸い込まれ,東神楽が2点のリードを奪う。これで逆に緊張の取れた東川は松崎からDFラインの裏へのパスが増え始める。マークをつかみきれない東神楽DFに対し,東川FW松井らが積極的にシュートを放つ。惜しくも枠はとらえきれないが,徐々に東川がペースを握り始める。15分左からのコーナーキックを得た東川は松崎がカーブをかけてゴール前へ放り込む。このボールを関谷が押し込み,反撃ののろしとなる1点を上げる。その後は試合もヒートアップし,お互いに負傷者が出る展開の中,東神楽が1点リードで前半を終える。
  後半は互角の展開の中,試合は進む。40分。それまで再三相手DFラインを突破していた東神楽FW間村が負傷退場。選手交代で一瞬集中がきれた東川DFからボールを奪った曽我がドリブル突破。4人を抜き,ゴールを決め,再び2点差とする。このままでは終われない東川も45分,松崎がDFラインをドリブル突破し,ペナルティエリアに入ったところでシュート。左サイドネットに突き刺す意地のゴールを上げる。その後は2試合目ということで足が止まり,中盤でのプレスがかからない状態となる中,ゴール前の決定的な場面が増えるも,お互いに決定力を欠きタイムアップ。東神楽中学校が初の栄冠に輝いた。激戦の中,優勝した東神楽には代表決定戦での健闘を期待したい。
 今大会では各チームの実力が拮抗し,気持ちのこもった白熱した試合が多く見られた。これは地区のレベルが上がってきたことの表れであり,これからも選手には自己の精神・技術・体力を高めてほしいものである。一方で後ろからのチャージや手を使ったファール,危険なタックルなど,相手選手に大けがを負わせかねないプレーも見られた。選手にはライバルであるとともにサッカーを楽しむ仲間であるということを再確認してほしいと思っている。

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