日韓交流親善サッカー2003

平成15年9月5日(金)〜8日(月) 韓国水原市

遠征メンバー
総監督 藤 村   護 旭川地区サッカー協会技術委員長
監督 宮 越 けんじ 旭川地区サッカー協会トレセンU-15監督
コーチ 添 田 英 樹 旭川地区サッカー協会トレセンU-15コーチ
GK 森   亮 介  旭川市立緑が丘中学校3年
渥 海   航  旭川市立広陵中学校3年
DF 大 橋 拓 矢 旭川市立広陵中学校3年
小 川 拓 也  旭川市立東明中学校3年
高 橋 一 将 増毛町立増毛中学校3年
出 崎 祐 也  旭川市立緑が丘中学校3年
西 口 亮 介  旭川市立聖園中学校3年
石 井 孝 英  旭川市立永山南中学校3年
MF 石 井   将  旭川市立神居東中学校3年
市 場 大 資 旭川市立北門中学校3年
上 原 和 浩 旭川市立六合中学校3年
内 村 隆一郎 旭川市立広陵中学校3年
加賀山   皓  旭川市立広陵中学校3年
鎌 塚 聖 哉  旭川市立北星中学校3年
FW 小 薮 悟 史  旭川市立忠和中学校3年
廣 冨 邦 仁 旭川市立緑が丘中学校3年
高 橋   星  旭川市立緑が丘中学校3年
旭川選抜1−1(0−1)栗田中学校
得点者 石井孝

 水原総合運動場主競技場の整備された芝で、初戦のキックオフ。体格に恵まれた栗田中学校にやや圧倒される流れの中、20分にFKを決められ先制を許す。しかし、ポジションのバランスに意識して臨んだ後半は優位な展開に持ち込む。45分同点に追いつき、ゲームはそのままドロー。栗田中学校10番のタフなプレーが目を引いた。

旭川選抜4−2(3−0)Gyeonggi- SuwonFootball Club(Sao Paulo FC)
得点者 市場・上原・廣冨・高橋一
 W杯練習場のかなり荒れたピッチでの第2戦。集中力の欠如から開始30秒で先制を許す。 GSFCの運動量の衰えに伴い徐々にペースをつかみ始めた旭川が、35分のDFのミスによる失点はあったものの、完勝を収めた。日常のトレーニングの成果がよく現れたゲームであった。GSFCのセットプレーの精度の高さが印象的であった。
旭川選抜0−2(0−0)Gyeonggi- SuwonFootball Club(Sao Paulo FC)
 水原総合運動場人工芝ピッチでの第3戦。GSFCはシンプルにDFライン裏をつく戦術に徹し、常に優位にゲームを展開した。GSFCのMFの押し上げに旭川のシステムが対応しきれないまま前半を終了。バランスや役割を確認して臨んだ後半も、やや劣勢のままタイムアップ。戦術理解や基本技術の差が結果にそのまま現れた。
旭川選抜1−2(0−1)南水原中学校
得点者 石井将
 全国3位の強豪校との最終戦。ピッチは人工芝。組織力・身体能力に勝る南水原がやや優位ながら旭川も最終戦にふさわしく集中した好ゲーム。終了間際の決定的な同点機を逸したのは悔やまれるが、両チームの選手一人一人の精一杯のプレーが、質の高いゲームを演出した。南水原のゴールに向かう貪欲なプレースタイルには学ぶものが多かった。

 長い時間を費やし、本事業に向けての準備を続けてきました。日常のトレセン活動の延長として、本事業へ参加したいと願う数多くの選手たち誰もが納得できる形を通して、17名の選手を派遣することができたと考えています。交流事業と言えども試合である以上は、旭川地区の選手のレベルアップに寄与する取り組みでなければならないと考え、派遣学年3年間のトレセン活動の集大成と位置付け旭川を発ちました。ところが、2年前に3戦全てを完勝した私たちのそれまでの自信は、第1戦前半のうちに危機感へと変わりました。キックやコントロールの精度・コミュニケーション・タフな身体と精神等、旭川地区の選手に求め続けわずかながらでも身についてきたと思えたそれらのことが、水原の選手にはすでに備わっていたからです。このことは、国内であっても札幌や本州のチームとの対戦の中で感じ得ることではありますが、本事業の過去の優位だった戦績を垣間見るにつけ、引分けや僅差の敗戦であっても、指導者として一層の危機感をつのらせるものとなりました。旭川地区の選手一人一人のプレーには一定の満足も感じつつ、都市の規模や人的・物的環境などが少なからず反映しているものでもあると感じながらも、一層の努力を決意する4試合となりました。選手たちのホームステイは、とても貴重な経験となったことと思います。多少緊張した面持ちの選手もいましたが、おおむね和やかで思い出に残る一晩を過ごせたようです。
 しかし、何を買い与えてもらったかを楽しさの尺度にしている部分も少なからず見受けられ、今後の本事業への危惧も若干感じました。1泊2日だけのホームステイなら仕方ない部分もあるかもしれないし、韓国の文化の一端なのかもしれないと思いつつ、異国の文化を肌で感じられるホームステイであったなら、一層有意義なものとなったようにも感じます。2泊3日をホストファミリーの日常生活の中で過ごす、そんなホームステイを計画しても良いかもしれません。2年後は旭川に水原の皆様をお迎えします。指導者として、一層高いレベルの交流試合を実現させるよう、トレセン活動を始め、日常の各チームの指導を充実させていきたいと、気持ちを新たにしています。また、今回の訪問で最も痛切に感じことが、本事業への市の対応と競技場等の環境についての両市の大きな差でした。2年後までに何がどの程度改善されるかは見当もつきませんが、姉妹都市間交流である本事業に旭川市がより主体的に係わると同時に、旭川市内のサッカー環境の一層の整備・充実を強く望みます。 最後に、本事業に参加した選手たちには、今回の経験を大きな糧として、サッカー選手としてのレベルアップを目指すことはもちろん、日常の生活の質を一層高める努力をし、友人たちの目標となる人間へと成長してもらいたいと、切に願います。
2003年9月 藤村 護/宮越 けんじ/添田 英樹

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