平成１３年６月１０日（日）
永山南３−０（１−０）緑が丘
得点者 Ｏ・Ｇ，田中，佐々木（永）
永山南 ＧＫ松本 ＤＦ喜多，河本，西山，横溝 ＭＦ松島，佐々木，田中努，谷口 ＦＷ佐藤，釜口 交替／真鍋
緑が丘 ＧＫ森 ＤＦ出崎竜，白石，久保 ＭＦ篠原，真嶋，脇坂，牧，村上 ＦＷ松本，曽根
交替／大西，高屋，今井，管野，福田
主 審／宮越（広陵） 副審／目黒（北門），高原（北門）
【戦 評／則末（神居）】
決勝戦は降りしきる雨の中，永山南中と緑が丘中という優勝候補同士の戦いとなった。両チームとも負傷者が出たため，準決勝とはメンバーを入れ替えての決勝となった。
３分，永山南は早くもチャンスをつかむ。田中の右ＣＫから佐藤がヘディングシュートを放つが１年生ＧＫ森が好セーブで逃れる。永山南は司令塔田中が中盤を支配，松島のサポートもよく攻勢に出る。６分には田中，佐藤とつないでゴール前の釜口にパスを送る。緑が丘ＤＦが必死にクリアーしたボールが不運にも味方ＤＦに当たりオウンゴールとなる。谷口，佐々木の両サイドが好調な永山南はシンプルに中盤を組み立て，緑が丘に中盤の主導権を握らせない。緑が丘も準決勝まではＧＫで出場していた久保が出崎竜とともにＳＴに，白石をＳＷに配置し，忠実なマンマークで対処する。攻撃では村上の中盤の底での豊富な運動量，左サイドにポジションをとった牧を起点に反撃する。17分，左サイドでスルーパスを受けた牧がグラウンダーのセンターリングを送るとＭＦ篠原がよくからみ，こぼれた球を今度は牧が強烈なシュート，ＧＫ松本がかろうじてストップする。両チームとも中盤をていねいにつなぐ小気味よいサッカーで好ゲームとなる。一方の永山南は佐藤，釜口のツートップに入れたくさびのボールから両サイドに丁寧に配球し，攻撃の糸口をつかむ。20分，24分と永山南佐藤が果敢にシュートを放ち追加点をねらった。
後半永山南は準決勝で負傷した真鍋を投入し，ディフェンスラインの安定を図る。31分，ＦＷ釜口の右サイドからのクロスを田中がＤＦを振り切りシュート，ＧＫ森が一旦止めたもののこぼれ球を再度蹴り込み２対０とする。シンプルにダイレクトでラストパスを送り，ＦＷ，ＭＦがフリーランニングでスペースをつく永山南の攻撃に緑が丘ＤＦ陣も次第に手こずりはじめるこの試合の永山南は持ち前のテクニックとパスワークをいかんなく発揮する。しかし，緑が丘も忠実なパス交換で中盤を組み立てる。互いに雑なパス，雑なプレーがほとんどなく決勝にふさわしい戦いとなる。緑が丘は牧の位置を中央に変えチャンスの数も次第に増えてくる。41分ペナルティエリア右外のＦＫ，42分右ＣＫと続けざまに牧が直接ねらうが松本が反応，２本ともバーに当たる。さらにＳＷ西山が判断よくカバーリングを行い，緑が丘の攻撃を押さえる。緑が丘は45分，負傷のため温存していた今井と福田を投入し，反撃体制に出る。しかし，交替直後の47分永山南は佐々木が左サイドでボールを受け，相手ＤＦ二人を切り返しで抜き去り右足でだめ押しの３点目を奪う。緑が丘も最後の猛反撃を見せ，49分今井が右サイドを疾走曽根がフリーでシュートを放つが惜しくもゴールポストの右へ。さらに56分に牧が，58分には今井のクロスボールを福田が頭で落として松本が，60分には福田の低いセンターリングを再度松本がシュートを放つが得点ならず永山南がグランド開き大会の雪辱を果たし，優勝を飾った。